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それでも梅雨は苦手です。


どうも。


KONGです。


梅雨が来た。


嬉しいことに日本には四季がある。


『春には花粉』『夏には汗』『秋には食欲』『冬には布団』。


それぞれのシーズンでKONGが戦うものは変わっていく。


そして夏になる前哨戦で"梅雨"。


この梅雨にも、戦いはある。


そう。


その名も【傘騒動の乱】である。


これは、毎年必ずといって良いほど発生する。


まるで"期末テスト"や"健康診断"のように逃れることのできない殆どの人が体験する行事。


忘れる。

なくす。

盗まれる。

間違える。

壊れる。


人は人生の中で一体何本の傘との"出会い"と"別れ"を繰り返すのだろう。


そして、何度このセリフを言っただろう。


『これ、誰の傘?』



車に転がる、謎のビニール傘。


友人が帰った後に、置きっぱなしなされたビニール傘。


最近では自分の持ち物として目印をつける人も多いが、KONGの周りではあまり存在しない。


この【傘騒動の乱】だが、特に危険な日が

"傘を差すほどでもない雨の日"である。
(KONGしらべ)


土砂降りなら忘れない。



しかし微妙な雨は違う。


駅に着く。


差してない傘を脇に置く。


スマホを見る。


そのまま去る。


終了。


バス、電車、コンビニ、トイレ。
あらゆる場所に傘置きトラップが仕掛けられている。


一瞬の油断が命取り…。



しかし…KONGは若かりし頃の数々の傘を犠牲にして、こうして大人になってきた。



彼らの尊い犠牲の上に今のKONGがいる。


もう昔のKONGではない。


『北斗の拳』で南斗聖拳のシンに



「貴様…昔のKONGではないな?」



と、言われれば間違いなく頷けるだろう。


あの日のKONGはケンシロウと錯覚するほど、態度も気持ちも大きくなっていた…。

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数日前。


空は曇り、パラパラと雨は降っていた。


しかし本降りではない。


天気予報士ですら同じ表現をするであろうレベルの雨。


傘を差すかor差さないか。



究極の二択である。



否!



差す!!!



KONGに迷いはなかった。


なぜならKONGのリュックには濡れた時用の着替えが入っているのだ。


現代では"用意周到"とでも言うのであろう。


一見すると


「せやったら、濡れてもえぇんちゃうか?」


と思うかもしれない。


違う。


この着替えは最後の砦なのだ。


濡れた時のために存在している。



最初から濡れる前提で歩くものではない。


海辺に行くのに"革のベルト"と"ジーンズ"で走り回るビーチボーイズの反町隆史のようなコトはKONGには出来ない。


いや、非常食を持っているからといって毎日遭難する。


たぶん、それと同じである。



微妙な雨でも30分、40分と浴び続ければ話は変わる。



湿気を吸ったズボンとテンションは徐々に下がっていく。



たった数分間の我慢で、その後の数時間が快適になるならば答えは決まっている。


迷わず差せよ。


差せばわかるさ。


そう心の中でアントニオ猪木を召喚しながらKONGは傘を開いた。


(バサッ!!)



大きく開いた傘。


安心感が半端ない。


これで今日一日は勝った。



そう思った…。


その時だった…。


(ブォーーーン)


……


風。


一瞬だった。


予兆も前触れもなかった。


ただ突然、

『待ってましたぁぁぁ!!!』



と言わんばかりに。



ばっさぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



風神降臨。



傘が叫んだ。



KONGは屈んだ。



次の瞬間。



傘は曲がってはいけない方向へ見事に反町隆史。


骨が全部むき出し、深海生物に進化してしまった。



「はわわわわわわわわ」



青春時代。
プールで格好つけながら息継ぎしたら盛大に水を飲んだ時の顔。


コンビニのドリンクを買って、
スマートにストローを咥えようとしたら咥えられず無意識に舌でストローを捕獲しようとした時の顔。


これらの"見られたくない瞬間コンテスト"の上位に君臨する『傘がひっくり返る時』を披露したのであった。



しかもこんな時に限って周囲には人がいる。



誰もいなかった道に限って現れる通行人。



『コイツ、可哀想…』



そんな視線を感じながら、
KONGは壊れた傘、
いや、深海生物を見つめた。



「お前はもう死んでいる…」



まさか、
敵ではなく、
先程までKONGを守ってくれていた存在にこの言葉を伝える日が来るとは。



もう雨を防げない。




さらに完全に凶器。



そして本当の問題はここからだった。



『この傘…どうする?』



一日中この深海生物と共に行動するのか。


そもそも、この状態で持つのが恥ずかしい。


クルクルしてもスマートにならない傘を抱えて歩く男。


電車で誰かに当たったら危険。


かと言って放置は論外。


深海生物を握りしめながら。



持ち主だけは平静を装う。



それが大人である。



周囲から見れば、

「アイツ、傘めちゃくちゃ壊れてるw
ウケるw」



という状態だと思う。



それでも歩く。


ただ前を向いて歩く。


"人生"と"傘の日"は似ている。



守ってもらえる時もある。


壊れてしまう時もある。



突然の出来事に毎度予想外の方向へ反り返ることもある。



でも、歩き続けるときっと屋根がある。



そんな素敵なsomethingを考えさせられる日に出会えたこの喜び。



KONGは忘れない。



燃えないゴミの日も忘れない。



梅雨の時期。



みなさまも、素敵なsomethingを見つけてください。


それでは!



また!

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