それでも神戸が好きなんだ。
どうも。
KONGです。
先日、西の地で二日間にわたって繰り広げられたライブ——神戸と大阪。
この時、必然的に神戸での宿泊が決定していた。
ライブ初日、神戸へ向かう道中。
例によって、車内はいつものメンバー、いつものポジション、いつもの空気。
助手席にKONGがどっかりと座っている時には、カワブチコウタがハンドルを握り、ワイパーよりも軽快にどうでもいい話を延々と繰り広げる。
KONGがカワブチコウタに質問をする。
「今日の夜、何食べる?」
「うーん。KONGさんは決まってるんですか?」
キタコレ!
と、思いながらKONGはカワブチコウタに目をキラキラさせながら特別な夕飯を伝える。
「おで、マクドナルド食べたい!!」
その言葉には、想いが詰まっていた。
遡ること、
2024年10月27日。
神戸でVoの湯口翔平とマクドナルドを食べて以来、一度もマクドナルドを口にしていない。
あの日のどうしようもなくうまかったサムライマック(玉ねぎ抜き)が食べたい。
「おぉーーーww」
カワブチコウタは何とも嬉しい反応をしてくれる。
2人はマクドナルドの話題でささやかに盛り上がり、月見バーガーを食べた経験があるカワブチコウタからマクドナルドの先輩としての有難い言葉の数々をもらう。
『エグチ』と『月見バーガー』の違い。
『ビッグマック』の倍は大きい。
実は『チキン系のバーガー』が好き。
そんな話をしながら、車は進み、目的地である神戸に到着し、無事リハーサルを終え、本番前には、唯一毎回メンバーが一緒にご飯を食べる『うどん屋』さんでかけ蕎麦を食べるKONG。
朝、昼、が一緒になった食事、ナウイ表現でいうブランチも終わり、迎えた本番では摂取カロリーを遥かに上回るエネルギーを放出して初日ライブは幕を閉じた。
ライブが終わり、宿泊先に向かうビルモン一行。
チェックインを済ませた後、メンバー達はそれぞれの“夜食”へ向かう。
「ラーメン、行ってきまーす!」

そう言って車に向かう仲間たちの背中を見送りながら、KONGは静かに歩き出す。
行き先は、決まっていた。
マクドナルド。
心に決めていた再会の場所だ。
KONGの胸はドキドキしている。
「マクドナルドで何を食べようか…。」
注文窓口でアタフタしないように、サービスが終了しているiPhoneXを、まるで古びた魔法の書のように取り出し、4Gの電波に想いをのせ、マクドナルドのメニューを見ながら向かうKONG。
注文窓口で
「あっ、あの、えっと……」
と詰まるKONGは、今夜に限って似合わない。
そして、辿り着いた。
マクドナルド神戸某店。
だが……
その目に映ったのは。
店の外にまで人が溢れている長蛇の列。
ざわざわと揺れる夜の空気。
「マジかよ……」
KONGは心の中でつぶやいた。
しかし、その顔にはうっすらと笑みが浮かんでいる。
『これは…マクドナルドへの試練だ。』
『本当に食べたいのか?』
と、問いかけられている気さえしている。
夜風が静かに吹く。
何故か小雨も降ってきやがった。
KONGは、
深く息を吸い込み、列の最後尾へと、静かに歩みを進めた。
が、どこから何処までが『注文を受け取る人』と『注文をこれからする人』なのか、まるで見分けがつかない。
「あの…僕もマクドナルド…食べたくて…
その…並んでおます?」
と、聞きたいが、殆どはカップルやら飲み屋帰りの団体客やらで、声を掛ける勇気は無く、よく分からない列の中に溶け込んだ。
すると、後ろからスルスルと男性が列の中に入って行くのが見えた。
『俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。』

その一瞬を見逃さなかったKONGは男性をコッソリ追跡し、男性の突撃した列らしき所に並ぶが『Uber Eats』だと気付き、振り返ると元々並んでいた所すらわからなくなってしまった。
「ちむーーーーww」
(ポキン…)
腰につけていたKONGの刀が折れる音がした。
どうやら『サムライ』を口にするのは…
まだ早かったようだ…。
こうして…
肩を落としながら再会の地を後にするKONGだった…。
小雨に打たれながら、宿泊先に戻る際。
口と胃袋がマクドナルドを摂取する状態になっていたが、寂しさを紛らわす為に温かい場所をキョロキョロ探す。
すると、
『なか卯』という看板が目に飛び込んできた。
「なか卯……か…」
自然と口角が上がるKONG。
「ふふふふ…」
実はKONGは過去に一人で『なか卯』に突撃した事があるのだ。
もはや経験者。
「いける。」
コレぞ神様が与えてくれた粋なシナリオ。
"空腹のスパイス"と"折れた心"を温める事により、明日への活力が生まれる。
自動ドアに手を伸ばしてボタンを押す
(カチャ…。)
(…ウィーン)
だが…。
扉をくぐった瞬間、
KONGは見てしまった。
そこには、
異国の言語が飛び交い、混乱に満ちた"食券機前戦線"が広がっていた。
5〜6人の海外旅行者たちが、まるで未知の文明に触れた探検家のように、ピピピと光る券売機のボタンを凝視している。
「NO BACK ボタン!?オヤコドン?」
タッチパネルの前であたふたする彼らの姿は、さながら文明の衝突。
写真は親子丼、彼らは英語、そして機械は感情を持たない鉄の門番。
電子マネーでの決済なのか、クレジットカードでの決済なのか、その指がいつまで経っても「親子丼(並)」のボタンには届かない。
時間帯からなのか店員さんの援護もない。
なか卯の先輩KONGが優しく声をかける。
「メイアイヘルプユー?」
「ダイジョウブデス」
2秒で終わった。
英語で伝えて日本語でかえってくる。
ドラえもんもビックリだ。
KONGの後ろに列も出来始めた頃。
理性が消し飛ぶ前に、KONGは静かに列を離れ…
気付けば…
昼間食べた『うどん屋』さんでかけ蕎麦(290円)をすすっていたKONGであった。

その後…。
宿泊先で、家から持ってきたカルパスを齧りながらこう思う。
「結局、家と一緒やないかい…。」

コレでまた一段と、外食に対するハードルが上がったKONGでした。
めでたし。
めでたし。
それでは!
また!
