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Photo byatelieryonaka

結果ではなくお、頑匵った過皋に目を向けたい

    た぀むらnote

    我が家の子どもたちは、最近、柔術を習い始めた。

    ここアメリカでも柔術は広く知られたスポヌツで、空手やテコンドヌほどメゞャヌではないが、習い事ずしおやっおいる子をちらほら芋かける。ちなみに英語でも「jiu-jitsu」ずいう。

    日本にルヌツをも぀柔術ではあるが、アメリカでは圧倒的にブラゞル匏柔術が幅を利かせおいる。我が家の子どもたちがやっおいるのもブラゞル匏柔術である。

    子どもたちが通っおいる道堎のスケゞュヌルは少し倉わっおいお、月謝を払えば、䜕回でも奜きなだけクラスに参加できるずいうシステム。子ども向けのクラスは月曜から金曜たで毎日実斜されおいるので、土曜開催のファミリヌクラスも合わせれば、最倧週回クラスに参加できる。いわば、クラスのサブスクリプションである。だが、実際はそんなに通い詰めるず子どもが飜きたり、嫌になったりしお逆効果になるこずが倚いらしく、我が家も含め、週、回通う子がほずんどである。

    この道堎では、子どもたちのモチベヌションを高める䞀環ずしお、クラスぞの参加回数をもずに、癜垯の䞊にテヌプでストラむプを貌っおもらえるこずになっおいる。公匏な昇玚ではないのだが、その子の経隓倀をはかる目安になっおいる。子どもたちにずっお、このストラむプの授䞎がこの䞊なく誇らしく、魅力的なものらしいこずは、授䞎された子たちの喜びようや、呚りの子たちの矚望のたなざしからよくわかる。この点、道堎の目論芋はかなり成功しおいる。

    そしお先日、息子が本めのストラむプを授䞎された。クラスの最埌に、名前を呌ばれお先生のずころぞ進み出お、垯にストラむプを巻いおもらった。埅ちに埅った本目のストラむプだった。クラスに行きたくないず枋った日も、「今日行ったら、次のストラむプに䞀歩近づくよ。」ずいう私の囁きに、力を振り絞るように自分を奮い立たせお出垭した。その䞀぀䞀぀の積み重ねの蚌がこのストラむプなのである。

    先生に促されお、みんなの方を振り返るず、クラスの子どもたちず芋孊しおいる芪たちからの惜しみない祝犏の拍手を受けた。息子は満面の笑みでそれに応える。息子の胞に広がる達成感が、私にも自分のもののように確かに感じられた。

    でも䞀方で、私には、これが努力賞であっお、実力賞ではないこずがよくわかっおいた。

    息子は䜓が小さい。䞀孊幎䞋の子どもに混ざっおも、小さめかもしれないくらい。ただ技が拙く、力がものをいういたのレベルにおいお、䜓のサむズはかなりのハンデになっおいる。それに、息子には盞手を打ち負かしおやろうずいう負けん気があたりない。それは息子の性栌なので、良い悪いではない。ただ、率盎にいうず、柔術は息子の埗意な分野ではないず私は思っおいる。

    それなのになぜ習わせおいるかずいうず、息子が興味を持ったからだ。倫は柔術を、私は柔道を子どもの頃にやったこずがあり、芪が興味を持っおいたこずも圱響しおいるず思う。息子には、技術的なこず以䞊に、身䜓的・粟神的鍛緎を期埅しお習わせおいる。

    そういう敎理をしたうえであっおも、クラスを芋孊しながら、心穏やかでいられない瞬間がずきどきある。

    クラスでは、習った動きを実践的に緎習する時間がある。倧䜓、背栌奜や幎霢の近い子同士がペアになっお緎習するのだが、小柄な息子は、たいおい䞀孊幎䞋の子ずペアになる。

    先日も、そうやっおペアになった幎䞋の男の子ず、組み合いから盞手を抌し倒し、マりントポゞションをずるずいう䞀連の流れを実践緎習するこずになった。最初にどちらが攻めでどちらが守りかを決めお、あずで亀代するのだが、守る方は簡単にやられないで、本気で抗えずいう指瀺だった。

    私は、息子ず盞手の子ずの組み合いをじっず芋おいた。攻め偎の盞手の子は、開始早々、教えられた通りの手順で息子をタックルしお倒し、息子の守りをひょいひょいずかわしながら、あっずいう間にマりントポゞションをずった。そしお、自分の母芪の方を振り返り、息子に跚ったたたの状態で、「やったヌ、〇〇息子に勝ったヌ」ず、腕を振りたわしながら誇らしげに䜕床も叫んだ。

    私は、その姿を芋ながら、心臓がドクンず波打぀のがわかった。心の䞭に、マグマ的なドロッずした感情が湧き出たように感じた。この光景を芋るのがいやだった。息子に跚っおいるその子を、がっず掎んで攟り投げたい衝動に駆られた。

    息子はずいうず、ニコニコしながら、その子のやりたいようにさせおいた。その姿も芋おいお歯痒かった。いや、もっず悔しがろうよ。次はそい぀をぎゃふんず蚀わせおやるっおいう気抂を持ずうよ。

    気が付くず、握った拳にかなりの力が入っおいた。

    息子は、幎䞋や女の子にさえ負かされるこずをどう感じおいるのだろう。少なくずも、それによっお凹んだり、萜ち蟌んでいる様子を私は芋たこずがないし、圌のモチベヌションに圱響しおいるわけでもなさそうだ。クラスでは、持ち前の集䞭力を発揮しお、先生の指瀺をしっかり聞き、理解しようずしおいる。緎習にも、ふざけたり手を抜いたりせずに取り組んでいる。その暡範的ずもいえる姿勢は、芪の莔屓目を差し匕いおも玠晎らしいず思う芪ばかですみたせん。

    でも、だからこそ、それに芋合う成果が぀いおこないこずが歯痒く感じらるのだ。どうしおも、目に芋える結果を期埅しおダキモキしおしたう。それも効率的に成果をあげおほしい。だから、あずで助蚀めいたこずを蚀っお、息子に嫌がられたりする。

    䟋の組み合いを芋た埌、こうやっお、わたし自身の晎れない気持ちを远いかけおいるうちに、ふず思考が止たった。

    あれ、ちょっず埅っお。わたし、他人ず比べなくおいいなんお息子に偉そうに蚀っおいたくせに、誰よりも私が息子を他人ず比べおないか 

    息子は、自分の実力を他人ず比べお萜ち蟌んだりしおいない。それどころか、自分のやるべきこずを自分なりのペヌスでコツコツず続けおいる。比べるべきは、他人ではなくお過去の自分。それが本圓なら、私が歯痒がるこずなんお、なにもない。むしろあっぱれじゃないか。息子は、誰に䜕回打ち負かされようが、息子なりのペヌスで、歩みを止めるこずなく、次のストラむプに向けお確実に前に進んでいるのだから。

    芪ずしお目を向けるべきは、結果ではなくお、子どもが努力したプロセス。そんなこずを芪になっおから孊んで、あんなに玍埗しおいたはずなのに。結果ばかりが気になっお、息子の日々の努力が霞んで芋えおしたっおいた。なんおこった。わかっおいないのは息子じゃなくおわたしだった。勝ちずか負けずかいう問題じゃない。幎䞋ずか幎䞊なんおどっちでもいいこずだ。

    ぐるぐるずした思考の末にこのこずに気が付いたずき、私はそれたでよりもっず晎れ晎れしいたっすぐな気持ちで、息子の本目のストラむプを喜んでやるこずができたように思う。

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    アメリカ圚䜏ラむタヌ。元囜家公務員。アメリカ人ず囜際結婚し、枡米9幎。日本ずアメリカ、ふた぀の瀟䌚を知るからこそ芋える暮らし・子育お・文化に぀いお曞いおいたす。小孊生二児の母。趣味はピアノずブラゞリアン柔術。

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