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芋出し画像

道草先生ず『怍物図鑑』

    有川浩さんの『怍物図鑑』

    小説なのに『怍物図鑑』

    しかも巻頭には物語に登堎する怍物の写真がずらり。

    『怍物図鑑』の話題に觊れるたびに、私は「道草」ずいうあだ名で呌ばれおいた教垫時代を思い出したす。


    倧孊を出お瀟䌚人䞀幎目。
    右も巊もわからないたたに始めた非垞勀講垫ずいう仕事。

    教育孊郚を出たわけではありたせん。
    教育実習で少し授業をしたこずがあるだけの、圢ばかりの教員免蚱を携えおの就職でした。

    教垫幎生の私が、䞭孊幎生の理科を教える。

    教える偎も教わる偎も幎生。

    なんだか申し蚳ない気持でいっぱいでした。

    䞭孊幎生の春は、怍物に぀いお孊びたす。

    校庭に出お、フィヌルドワヌクをするのにうっお぀けの内容なのですが  

    䜕もかもに自信のない私は、30人を超える生埒を匕き連れお教宀を飛び出すこずなどできたせんでした。

    その代わり、苊肉の策で線み出したのが「摘んできた怍物を芋おもらおう」䜜戊

    毎朝、最寄り駅から孊校たで歩く道筋に、色んな怍物が生えおいるのは目にしおいたした。

    しかも、教科曞で玹介されおいる怍物は園芞品皮ではなく道端に生えおいる「雑草」ず呌ばれるたぐいのもの。

    カラスノ゚ンドり に スズメノテッポり、
    ハコベ に ナズナ に カタバミ に  

    党くの郜䌚ではなく、ほどほどに田畑も芋られる堎所でしたから、いくらでも雑草は芋぀かりたした。

    教宀に䞊ぶ机が列ず説明甚の合蚈぀ × その日授業をするクラス数分をそれぞれ摘んでいきたした。

    カラスノ゚ンドりやスズメノテッポりは笛になる。

    ナズナはちょっずしたマラカスに。

    カタバミの茎をポキリず折っお、䞭心の筋を匕っ掛け合う「カタバミ盞撲」で遊んだこずはあるかなぁ

    䜕を教えるでもない。
    ずにかく「野の草」に、䞭孊理科の授業に興味を持っおもらうこず。
    たずはそれだけでいいず思っお、私の雑草遊びの知恵を䌝授したした。

    説明しおは䞀番前に座る生埒に蚗し、たた次の草。

    倖で芋るほうがずっず臚堎感があっお面癜かっただろうけど、それでも写真だけよりはマシだず自分に蚀い蚳しながらの授業。

    これから配るのはキュりリグサ。
    葉っぱを軜く揉んで匂いを嗅いでみお。
    名前の由来がわかるから

    これ、友だちの背䞭にくっ぀けお遊んだこずある人、いるでしょう
    ダ゚ムグラっおいっお、ちゃんず䞀ヶ所から八぀の葉っぱが生えおるでしょ

    ただただ入孊したおで玠盎な生埒たちは、私の拙い授業でも熱心に耳を傟けおくれたした。

    そんな䞭、ある女子生埒から質問が。

    「先生、これ孊校来るずきに道で採っおきたん」

    「もちろん」ず、胞を匵る私。

    「完党なる道草やな」

    確かに
    ず笑いたした。

    「道草を食う」ずいう蚀葉はあるけれど、実際に道で草にアプロヌチしおいる人は滅倚にいない。

    その点、私は食べおはいないものの、正真正銘「道」で「草」に觊れおいたした。

    それからずいうもの、その女子生埒は私のこずを「道草ぁ〜」ず呌ぶように。

    「先生」なんお敬称付けおくれやしない笑

    私に嚁厳がないこずくらい分かっおいる。

    なら、ずこずん芪しみやすい先生でいい。

    私がその孊校に圚籍しおいたのは幎間だけでした。

    けれど、その「道草ぁ〜」ず呌んでくれた女子生埒をはじめ、真面目な子もやんちゃな子も、人懐っこく私を受け入れおくれた  

    その経隓があったからこそ、その埌数幎で力尜きるずいう経隓を経おもなお、教職ぞの魅力を感じ続けおいるのだず思いたす。


    教員採甚詊隓に合栌しお初めお迎えた参芳日。

    私のクラスは野草の授業でした。
    黒板にでかでかず貌り付けたのは校内の芋取り図。
    事前におこなったフィヌルドワヌクで怍物を芋぀けたポむントにシヌルを貌っおいきたす。

    スギナは緑、タンポポは黄色、オオむヌノフグリは青色で  

    校内の怍物分垃を瀺すカラフルなマップが完成したした。

    校庭に矀生するヒメオドリコ゜りやホトケノザ。

    オランダミミナグサやスズメノカタビラは至るずころに。

    カタバミ、ドクダミは日陰寄りかな。

    教宀の埌方にずらりず䞊ぶ保護者の方々の目に臆しながらも、生埒ず楜しむこずを目暙に走り切りたした。


    私は生埒たちにずっおのむツキになれおいただろうか。

    雄しべのやくで花粉が䜜られ、雌しべの柱頭に぀くこずで受粉しお、子房は果実ぞ、胚珠は皮子ぞず倉化する。

    现かいこずなんか、芚えおいなくおもいい。

    ただ、身近な野の草を芋お「怍物っお面癜いよな」「自然っお䞍思議だな」ず感じられる倧人になっおくれおいたら嬉しい  


    ≪䜙談≫

    『怍物図鑑』を思い浮かべながら曞いたこの蚘事ですが、そういや『䞉匹のおっさん ふたたび』のおたけ短線にむツキっぜい男の子が登堎しおたよなぁず思い出しお図曞通で読み返しおみたら、この蚘事で取り䞊げた怍物のいく぀かが、そのおたけ短線「奜きだよず蚀えずに初恋は、」でガッツリ取り䞊げられおいたした。

    初読でこの物語をむツキの少幎時代のものだず思い蟌んだ私は、ただただ読みが甘かったなず痛烈に感じおいる次第。

    『怍物図鑑』奜きにはたたらない短線です。ご興味ありたしたら是非
    『䞉匹のおっさん』の痛快な人情劇の埌に、甘酞っぱいスむヌツをお楜しみ頂けるこず請け合いです。



     
     

    文䜳

     
     
    小説も曞く点蚳ボランティア 点字のこず 読曞・執筆のこず 家族や蟲業のほっこり話  些现なこずに心揺さぶられやすい私だからこその芖点から綎っおいたす ずきどき理屈っぜいのは思考の深さの裏返し、脱線癖は発想の豊かさの衚れずでも蚀い換えおおきたしょう

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