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Photo bymomoro66

あすみ小孊校ビレッゞ ⑬千の皮をたく 連茉恋愛小説

     干し草の銙ばしい匂いが䞭庭を包む。凊理しやすいよう、刈った草をひろげお也かしおいるからだ。
     めずらしく難しい顔をしおいる韍次に、なにか問題でもあるのかず泉はたずねた。
    「あヌ、うん。ハむゞになれるほどの量じゃないなあっお」
     干し草の山にすっぜり埋もれお眠る、アルプスの女の子。
    「ふざけおんのかっお、よく蚀われる」
     残念そうに芋やる暪顔に、泉は笑っおしたった。

     明日海垂の公匏サむトや垂報で告知はしたが、地元の新聞に取り䞊げおもらったのは倧きかった。
     連茉特集を組んでくれ、廃校舎でのビオトヌプ䜜戊は倧反響。クラりドファンディングの目暙額を楜々ず超え、晎れお着工ずなったのだった。

     あずでオサムに聞いたずころ、あすみを離れた同玚生が倧口の寄付金を出しおくれたずいう。
    「ふるさずに掻気が出るず、うれしいからっお」
     地元ず぀ながっおいたい。こちらの新聞を定期賌読しおいるひずもすくなくないのだずか。
     いく぀になっおも、こころの䞭心にある堎所。「ふるさず」ずいう蚀葉の奥深さに、泉は胞が熱くなった。

     森䞋千皮がたた転職するずいう。フリヌランスで䌁業や行政のブランディングを手がけるビゞネスをはじめるず。
     あたりたえすぎお気づかない、その土地ならではの魅力を掘り起こす。囜内には「消滅可胜性」のある自治䜓がわんさか存圚し、匕く手あたたなのだ。
    「やんごずなき倧人の事情だ」
    「  そのこころは」
    「なんか飜きた。あすみは奜きだけど。新鮮味に欠けるっ぀ヌか、もういいかなっお」
     障害があるほど燃えるタむプは、぀ねに刺激を求め新しい䞖界にアンテナを匵っおいる。
     あずは任せた、ずいずも簡単に䞞投げ。フィルムオフィスをやめたずきも、こんな軜い感じだったのかもしれない。

     千皮がいなくなるこずがなにを意味するのかいたいちピンずきおいなかった泉だったが、しばらくするず猛烈な䞍安の波が抌し寄せおきた。
     9月には次なるミッション・倏祭りが埅ちかたえおいる。
    「どうした、いづみや。悩んでないで、たず動け ハナシはそれからだ」
     泉が二の足を螏むたびに背䞭を抌しおくれる、い぀ものセリフ。
    「いづみや」の名付け芪にかかるず、なんでもできそうな気がしおくる。
     頭の䞭でグルグル考えおいるだけでは、䞀歩も進めない。

    「千皮さんみたいに、あれもこれも同時にできな  」
     わかっおいおも、぀い出おしたった匱音。
    「できないこずを䞊べるより」
    「  自分ならどうするかを考える」
     知らぬうちに千皮むズムをすり蟌たれおいた。
    「よくできたした」ず千皮は錻歌たじり。
     埌任は未定。どこかから匕っぱっおくるのか繰り䞊げで適圓に決たるのか。どちらにせよ、陰の局長は泉だず仰せ぀かる。

    「わかりたした。そんなたいそうな圹はできたせんが、珟堎のこずはわかっおいる぀もりです。千皮さんの知芋をできるかぎりデヌタに残しおいっおください」
     なに蚀っおんだ、ず圌女はケラケラ笑う。
    「もうそのミッションは完了した」
     千皮は泉の頭を指差し、ニダリずした。

    ぀づく

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