
【エッセイ】猫と節分
先日は節分でしたね。
節分といえば思い出すことが一つ。
我が家では節分には柊にイワシの頭を刺した魔除けを玄関に飾っていました。
ある年のこと、家の中でくつろいでいると玄関からドン!という大きな音が。
まるで玄関の壁が力任せに殴られたような音。
突然の物音にびっくりして心臓が止まるかと思いました。
しばらくしてから、おそるおそる外を確認すると、飾っていたはずの柊が地面に、そして柊に刺さっていたイワシの頭がない。
……野良猫がイワシの頭をかっさらっていったのでした。
おそらく玄関周りの出っ張りや窓の格子にうまいこと足をかけて、壁に向かってジャンプしたせいで、あんなに大きな音になったのでしょう。
飾ってからすぐに魔除けを持っていかれて、すごく悔しかったのを覚えています。
そして、もしかして近隣の家を片っ端からイワシを盗んで回ってるのか……?とお隣の家を確認したり。
(お隣に被害はなかった。解せぬ)
次の年からは足場になるもので動かせるものは避けて、もっと高い位置に飾ることで強奪を回避しました。
あれから敗北はしていません。
……たまに玄関で音がすることはあるけど。
という訳で今年も柊とイワシの頭は無事に鬼を追い払ってくれたはずです。