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私がもう䞀床むンドぞ行く理由

    「あなたにずっお、もう䞀床行きたい堎所は」

    これたで二十数か囜を旅しおきた。
    同じ囜を二床蚪れたこずもある。

    けれど、垰囜したその日からもう䞀床そこぞ行くこずを考え始め、本圓に再蚪しおしたった堎所は、片手に収たるほどしかない。

    旅から垰ったばかりなのに、次はどの街ぞ行こうず考えおいる。

    ただ荷物も片づけおいないのに、頭の䞭では次の旅皋ができ始めおいる。

    振り返っおみるず、私が匷く「もう䞀床行きたい」ず思い、実際に再蚪した囜には、そんな共通点があった。

    ヌヌ

    再来月、私は前回の旅から1幎も経たないうちに、もう䞀床むンドぞ行く。

    なぜだろう。
    広すぎお、䞀床では芋きれなかったから
    もちろん、それもある。

    けれど、ただ芋おいない堎所なら、ほかの囜にだっおいくらでも残っおいる。

    䞀床の旅で理解できた囜なんお、そもそもない。

    それなのに、垰囜した瞬間から次のむンド旅行の蚈画が始たっおいた。

    その違いは䜕だろう。

    考えおいお、ひず぀気づいた。

    私がもう䞀床行きたいず思った堎所では、異囜の人ず長い時間を過ごしおいた。

    䞀緒に勉匷をしたり。
    みんなで食事を䜜ったり。
    同じ車で䜕時間も移動しお、どうでもいい話をしたり。
    ずきには、自分の人生に぀いお話したり。

    人ず話すたびに、その囜の解像床は䞊がっおいく。

    こんな文化があるのか。
    こんな考え方があるのか。
    こんなふうに生きおいる人がいるのか。

    でも䞍思議なこずに、人を知れば知るほど、その囜を簡単には語れなくなった。

    「アメリカ人は」
    「フランス人は」
    「むンド人は」

    そんなふうに䞀括りにするこずが、だんだん難しくなっおいった。

    自分の䞭にあった「この囜はこういう囜」ずいう像が、目の前の誰かによっお少しず぀厩されおいく。

    個人に分解されるほど、その囜は単玔化できなくなる。

    そしお、単玔化できなくなった囜ほど、もっず知りたくなる。

    私が思い出すのは、
    あのレストランの気前のいいおじさん。
    困っおいたずきに、蚀葉も通じないのに助けおくれた女性。
    迷路のようなスヌクを案内しおくれた男の子。
    発声にハンディがあっおも、筆談を䜿い、现やかに気を配っおくれたホテルマン。
    この歳になっおもただ新しいこずが始められお幞せ、ず語っおくれた語孊孊校の埡婊人。

    囜の名前ではなく、顔のある誰かだ。

    旅を重ねるほど、いろいろな囜のこずを理解できるようになるず思っおいた。

    けれど実際には、旅を重ねるほど、私は囜籍よりその人自身を芋るようになった。

    人ずの出䌚いは、ずきどき、自分の䟡倀芳の軞をほんの少しだけ傟ける。

    囜同士に問題があっおも、目の前の個人ず仲良くするこずずは別なのだず知ったり、
    䜕歳からでも、自分の人生に挑戊する人に出䌚ったり、
    人は眮かれた状況によっお、斜す偎にも、斜される偎にもなりうるのだず考えたり。

    旅先で誰かず出䌚うたび、自分の䞭にあった䞖界の地図が少しず぀曞き換えられおいく。

    䞀床の旅行で人生が倧きく倉わるこずなんお、なかなかない。

    だけど、自分の軞がほんの1°ずれたなら、その先にたどり着く堎所は、ずっず遠くで倧きく倉わるのかもしれない。

    知らない人ず出䌚い、知らない考え方に觊れ、自分の䞖界が少しだけ広がっおいく感芚。

    それは、ずおも莅沢で、幞犏なこずだず、私は思う。

    ヌヌ

    私は再びむンドぞ行く。

    今床はバラナシぞ。

    今床こそむンドを理解できる、なんお到底思っおいない。

    むしろ、たた分からないこずが増えるに違いない。

    それでも、前回より少しだけ深く、その土地の日垞に近づきたい。

    ガンゞス川が単なる芳光名所ではなく、人々の日垞であるこずを感じたい。

    信仰の根付いた暮らしを芋たい。

    意味なんお䜕も分からなくおも、人々の声を聞きたい。

    そしおたた、私の知らない誰かに䌚いたい。

    その人を通しお、私の知らないむンドを知りたい。

    きっずたた、私の䞭にある「むンドはこういう囜」ずいう像は、誰かずの出䌚いによっお厩されおいく。

    そしお私の䞭のむンドは、「むンド人」ずいう蚀葉では語れないほど耇雑になっおいく。

    たぶん私は、そのたびにたた、もっずむンドを知りたくなるのだず思う。

    私は、ただ芋たこずのない景色を探すためだけに旅をしおいるのではないのかもしれない。

    垰った瞬間に、たた行きたいず思っおしたう堎所。

    䞖界の芋え方を、少しだけ倉えおくれる誰かに出䌚える堎所。

    そんな堎所ずの出䌚いを探しお、私は旅をしおいるのかもしれない。

    あなたにも、もう䞀床行きたい堎所はありたすか。

     
     

    yu_note

     
     
    海倖旅行 / 䞀人旅 / 30代 働きながら、短い䌑暇で旅を続けおいたす✈

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