
ハッピーライティングマラソン#62|「いつかやろう」と思って、もう何年もたっていることは何ですか?▶僕は、アマチュア天文家🔭になりたかった。
こんばんは🌙.°。
本日も数ある記事の中から
目を留めていただき、ありがとうございます。
今回も、本田健さん主催の「ハッピーライティングマラソン」のお題に応えていきます。今週のお題は「いつかやろう」と思って、もう何年もたっていることは何ですか?」です。
「いつかやろう」と思って、
もう何年もたっていることは何ですか?
誰にでも一つくらい、
そんなことがあるのではないでしょうか。
「時間ができたら。」
「仕事が落ち着いたら。」
「もう少し余裕ができたら。」
そう思っているうちに、
何年も過ぎてしまったこと。
僕にもあります。
アマチュア天文家になることです。
子どもの頃から、星空が好きでした。
いつか山奥に、
自分だけの小さな天文ドームを建てる。
中には、大きな反射望遠鏡を据える。
晴れて空気が澄んだ夜には、
ドームの屋根を開け、
ゆっくりと
望遠鏡を空へ向ける。
誰にも邪魔されず、
時間を忘れて宇宙を散歩する。
そんな未来を、本気で思い描いていました。
もちろん、望遠鏡とはどういうものなのか
アマチュア天文家は知っています。
図鑑やインターネットで見る
アンドロメダ大星雲も、
オリオン大星雲も、すばるも、
望遠鏡をのぞけば、
あんな色鮮やかには見えません。
肉眼では、ぼんやりと淡く光るだけです。
それでも、いいのです。
写真には写らないものがあります。
光の速さで何年もの時間を旅してきた光が、
今この瞬間、自分の網膜に届いている。
そう思うだけで、胸が熱くなります。
それは、写真では味わえない
「ライブ」なのです。
天の川もそうです。
天の川は望遠鏡で見るものではありません。
街の明かりが届かない、
漆黒の闇に立ち、自分の目で
空いっぱいに降り注ぐ星の川を眺める。
もしそんな夜に出会えたら、
きっと言葉を失うでしょう。
太陽系にも、不思議があふれています。
木星のまわりを巡る四つのガリレオ衛星。
氷や岩でできた土星の輪。
赤く輝く火星。
いつも同じ顔を地球へ向けている月。
子どもの頃は、図鑑を読みながら、
「どうしてなんだろう?」
そんなことばかり考えていました。
そして、一番不思議だったのは地球です。
暑すぎる星もある。
寒すぎる星もある。
そんな宇宙の中で、
地球だけが水をたたえ、
四季があり、
多様な命が息づいている。
偶然なのか。
必然なのか。
考えれば考えるほど、
不思議でたまりませんでした。
宇宙は今も膨張を続けていると言われています。
その悠久の時間に比べれば、
人の一生など、本当に一瞬です。
砂粒より小さな時間かもしれません。
だからこそ思うのです。
限られた人生の中で、
本当にやりたかったことを、
あと何回「いつか」に
してしまうのだろう、と。
とはいえ、僕のアマチュア天文家に
なる夢は、どうやら叶いそうもありません。
天文ドームもありません。
大きな反射望遠鏡もありません。
それでも、自分のこの眼で
ときどき星を見上げると、
あの頃の自分が心の中で
静かに顔を出します。
まあ、
夢は、夢のままでも
いいのかもしれません。
星空は、それだけで
充分に美しいのです。
夜空を見上げるたびに、
そんなことを思います。