
🌕️月を拾ったねこ🐈️🐾
えみたん作
みかんさんのお題からヒント頂きまして
また物語を描いてみました🤗
可愛らしいお話になりました💕
みかんさんいつもありがとうございます😊
むかしむかし、
山にかこまれた小さな町に、
ちいさなねこが住んでいました。
そのねこの名前は――
ルナ。
ルナは、
夜になると空を見上げるのが大好きでした。

星がきらきら。
風がさらさら。
川がゆらゆら。
そして何より、
まあるく光るお月さまが大好きでした。
「どうしてお月さまって、
あんなにきれいなんだろう…」
毎晩そう言っては、
しっぽをふわふわ揺らしていました。

ある春の夜のこと。
桜の花びらが、
ひらり、
ひらりと空を舞っていました。
すると――
ぽとん。

ルナの目の前に、
まあるく光るものが落ちてきたのです。
「えっ?」
ルナは目をまんまるにしました。
それは、
小さな、
小さな――
お月さまでした。
「たいへん!」
ルナは両手でそっと持ち上げました。

あたたかい。
ふわっと甘い匂いがして、
胸の奥までぽかぽかしました。
「お月さま、空から落ちちゃったの?」
ルナは空を見上げました。
すると夜空には、
ぽっかりと丸い穴。

星たちが困った顔をしています。
「月がなくなったら、夜がさみしくなるよ」
「道が暗くなっちゃう」
「みんな眠れなくなるかもしれない」
ルナは胸の前で月をぎゅっと抱えました。
「だいじょうぶ。」
「ぼくが戻してあげる。」
でも、
ねこには空まで届きません。

困っていると――
ほわん。
あたりに小さな光が集まりました。
それは、
町中のホタルたちでした。
「ルナ、ぼくたちが手伝うよ」
ホタルたちは月のまわりをくるくる回り、
金色の光の橋を作りました。

ルナは一歩ずつ、
光の橋をのぼっていきました。
一歩。
また一歩。
そして空のいちばん近くまで来たとき――
ルナは両手をぐーんと伸ばしました。
「おかえり、お月さま」
ぽんっ。
その瞬間、
夜空いっぱいに光が広がりました。

月は元の場所へ戻り、
星たちはいっせいに輝きました。
桜は風に揺れて、
町の灯りは優しくきらめきます。
そして空から、
小さな声が聞こえました。

「ありがとう、ルナ」
その日から満月の夜になると、
月の中には小さな影が
見えるようになったそうです。

それは――
両手で月を抱えた、
ちいさなねこの姿でした。
🌸 おしまい 🌸
🐾あとがき🐾
みかんさんからのお題でしたが、
ほっこり可愛らしいお話に
なりました🤗
最後まで読んでくださり
ありがとうございました😊
絵本作りと日々の記録も
つぶやいていこうかなと思います。
看護と絵本。
形は違っても『誰かの心を温めたい』
という想いは一つです。
あなたの応援が、新しい物語の種になります。
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