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䞞の内ОLず霊になった船橋のフリヌタヌ

    「䞞の内ず霊になった船橋のフリヌタヌ」


    ■登堎人物
    吉岡瑠奈 䞞の内勀務の
    楠健倪  船橋圚䜏のフリヌタヌ
    楠和実  健倪の母
    倧接留淳 吉岡の䌚瀟の䞊叞
    楠朚みな矎吉岡の䌚瀟の同僚
    ゎり   吉岡がマッチングアプリで知り合った男

     


    ○楠の自宅マンション・玄関朝

    月曜日。リュックを背負い、玄関から出おくる楠健倪。

    楠「(陜の光がたぶしい)」

    和実「健倪」

    母・楠和実が氎筒を持っお急いで来お、リュックの䞭に入れる。

    楠「(拒むように)いらないっお」

    和実「き぀かったら垰っおきなさい」

    楠「・・・いっおくる」


    ○西船橋駅・通勀ラッシュ垯のホヌム朝

    列に䞊び、電車を埅぀・吉岡瑠奈。吉岡の前には男。人分詰められる間隔があるのに、スマホをいじり、気づいおいない。

    吉岡「(男に)぀めろよ」

    男の埌ろ姿を睚み続ける吉岡。男、吉岡の芖線にか、突然振り返る。

    男「あっ・・(ず吉岡に気づき)すいたせん」

    列を詰める男。

    吉岡「(眪悪感)」   


    ○通勀ラッシュ垯の電車内朝

    混雑で抌し぀ぶされそうな吉岡。モニタヌの路線図を芋るず、東京駅たであず分の衚瀺。

    吉岡「・・・地獄」

    ×     ×     ×

    さらに混雑しおいる。スマホをいじるスペヌスを確保しようずする男が、隣にいる吉岡を抌す。

    吉岡「はみんな立っおるのも、やっずなの我慢しおるの」

    男を抌し返す吉岡。

    ×     ×     ×

    同じ車䞡のドア付近にいる楠。

    楠「(抌し朰されそうで苊しい)」


    ○新朚堎駅・ホヌム朝

    電車到着。䞀斉に降りる乗客。楠の䜍眮は降りる乗客の邪魔になっおいるリュックも背負っおいる。だがその䜍眮を死守しおいる楠。

    ×     ×     ×

    発車する電車。楠は同じ䜍眮にいる。


    ○東京駅・実景(朝)


    ○東京駅・ホヌム朝

    電車到着。䞀斉に降りる乗客。

    吉岡「(到着し)はあ・・・」

    吉岡も降りようずするが、ドア前にいる楠が邪魔で降りられない。

    吉岡「楠に邪魔・・・」

    吉岡、肩を匷く入れ、通勀バッグで楠を抌し、なんずかホヌムに出る。

    吉岡「(ため息)」

    吉岡、埌ろから肩を掎たれ

    吉岡「え」

    吉岡、振り返るず

    楠「(吉岡に)殎りたしたよね」

    吉岡「・・・え」

    楠「暎力行為」

    吉岡「んっ殎っおないです」

    楠「はい」

    吉岡「いや、あ・・あなたのいる䜍眮で退かないから、人ずぶ぀かっお、殎られたず誀解されおるんじゃないですか・・・」

    楠「殎られたした」

    吉岡「ドア前にいるなら、あなたが降りない駅でも、退いおもらっおもいいですか」

    楠「口で蚀えよ」

    吉岡「分かるでしょ・・私だけじゃなくお皆困っおたしたあなたが退かないから・・」

    楠「口で蚀え」

    呚りの乗客が「倧䞈倫ですか」などず、人を止めようずする。口論ぱスカレヌトし、駅員も駆け぀ける。


    ○駅員宀〈朝〉

    察面で座っおいる吉岡ず楠。それぞれの隣には駅員。

    吉岡「マナヌですよね」

    駅員「(吉岡に)萜ち着きたしょう」

    スマホを気にする楠。

    吉岡「アナりンスもありたすよ降りる人優先したしょうっお。(駅員に)ねえわざわざ蚀っおるんですよ。蚀わせおるんですよ」

    楠「聞いたこずないです・・・」

    吉岡「スマホばかりしおるから、気づかないんでしょ」

    楠「(立ち䞊がる)」

    駅員「(楠を制止させ)䞀方がではないですよ」

    楠「(スマホを芋お)もう時間・・・」

    吉岡「ねえあなたのせいで䌚瀟遅刻しおるんですけど」

    楠「俺だっお・・・」

    吉岡「ただでさえ朝から皆むラむラしおるのあなたみたいな人がそういう人たちの邪魔しおるの」

    駅員「(吉岡に)お客様」

    吉岡「そんな気遣いも分からないんですか」

    駅員(女性)「(吉岡に)やめたしょう」

    吉岡「他の人もあなたに迷惑しおたの、分からないんですか」

    楠「・・・」

    吉岡「分かりたすよ、普通」

    楠「じゃあ普通じゃないので」

    吉岡「(ため息)」

    ×     ×     ×

    駅員「このようなトラブルは、ほが毎日発生しおいたす。どちらが悪いではないです。お互いが少しの倉化で枛らせる事だず思うんです」

    宀内時蚈は午前時過ぎ。

    楠「それを芋お絶望」

    吉岡「(楠の態床に苛立ち)」   

    駅員、先に吉岡を出口に誘導するず

    楠「(泣いおいる)」

    吉岡「(楠の姿が目に入る)」

    郚屋を出る吉岡。


    ○東京駅・改札倖朝

    吉岡、スマホを芋るず䞊叞・倧接留から䜕件もの着信。

    吉岡「もう・・・」

    急いで䌚瀟ぞ向かう吉岡。


    ○吉岡の職堎・オフィス(朝)

    名ほどが勀務しおいるコヌルセンタヌ。その䞭に吉岡。䞊叞・倧接留淳がやっおきお

    倧接留「吉岡さん、お昌ただ倧䞈倫だよね遅れたから埌の方がいいよね」

    吉岡「・・・あ、はい」

    倧接留「よろしくね」

    昌食に出かける倧接留ず他の瀟員。

    吉岡「むラッ」

    ×     ×     ×

    時。オフィスには明らかに疲匊しおいる倧接留や数人の瀟員が仕事しおいる。その䞭に吉岡。

    吉岡「しんどい」


    ○吉岡の自宅マンション・寝宀朝

    火曜日。スマホのアラヌム音。

    吉岡「起きたくない」

    アラヌムに耐えられず止めにいく吉岡。


    ○西船橋駅・通勀ラッシュ垯のホヌム朝

    電車を埅぀吉岡。ふず芋枡すず、離れた列の先頭で䞊んでいる楠を目撃する。

    吉岡「え・・・」

    呚囲を芋枡す楠。顔を逞らす吉岡。

    吉岡「うそ、最寄り同じ」

    吉岡、楠が芖界に入らない列に䞊び盎す。電車到着のアナりンスが流れる。

    吉岡「なんで・・・えこれから電車乗るたびに䌚うかもしれないのもう最悪・・・」

    電車が到着する間際、「ピヌッ」ずクラクション音。盎埌に「ドンっ」ず䜕かが衝突した鈍い音。

    吉岡「」

    「ギギギッ」電車が急停車。同時に悲鳎。駆け぀ける駅員ら。吉岡も向かう。電車の停止䜍眮付近に楠が背負っおいたリュックが萜ちおいる。

    吉岡「(あの男が・・・)」


    ○吉岡の職堎・オフィス

    䜜業をしおいる吉岡。

    吉岡「(事故がよぎる)」

    倧接留「(吉岡の所に来お)たた」

    吉岡「すいたせん人身事故で・・・」

    倧接留「昚日遅刻したら、今日は䜙裕をもずうっお思わないず」

    吉岡「でも人身事故は・・・」

    倧接留「(ため息)乗ろうずしおいた電車がちょうど事故っお・・・ツいおないよね」

    吉岡「・・・」

    倧接留「うん、たあ気を付けよう」

    倧接留、瀟員・楠朚みな矎に話しかけにいく。

    吉岡「(倧接留を睚む)」

    離れた所で吉岡を芋おいる男の埌ろ姿。


    ○吉岡の自宅マンション・寝宀朝

    氎曜日。スマホのアラヌム音。

    吉岡「起きたくない」

    アラヌムに耐えられず止めにいく吉岡。


    ○西船橋駅・通勀ラッシュ垯のホヌム朝

    電車を埅぀吉岡。

    吉岡「(昚日の事故がよぎる)」

    電車到着。乗車する吉岡。


    ○通勀ラッシュ垯の電車内

    混雑で抌し぀ぶされそうな吉岡。


    ○東京駅・ホヌム朝

    電車到着。䞀斉に降りる吉岡含め乗客。降りた瞬間、目の前に楠。

    吉岡「(楠に)なん・・・えっ」

    吉岡、驚いお腰を抜かす。

    楠「あんただけ・・・」

    吉岡「なに」

    吉岡の声に駅員が駆け぀ける。

    駅員「どうした・・あ(吉岡に気づく)」

    吉岡「楠にストヌカヌ」

    駅員「(吉岡に)お客様」

    吉岡「(駅員に気づき)譊察呌んで」

    駅員「怪蚝に倧䞈倫ですか・・・」

    吉岡「だから(楠を指し)この人このたえ私に・・・」

    駅員「お客様倧䞈倫です誰もいたせんよ」

    吉岡「いたすここ・・・え・・・」

    吉岡、自分にだけ芋えおいる事を認識。


    ○東京駅・実景朝


    ○䌚瀟ぞ向かう道䞭朝

    駆け足の吉岡。埌ろには楠。

    吉岡「(楠に)なんですか」

    怪蚝に吉岡を芋おいる歩行者ら。

    楠「(芋えおるの)あなただけなんですよ」

    吉岡「(呚囲を芋枡し)なんで・・・」

    楠「なんで・・・」

    吉岡「なんですかわたしぞの怚念」

    楠「たあ怚念があるのは確かですね」

    吉岡のスマホに着信。倧接留からだ。

    吉岡「(着信に)もう楠にもう」


    ○吉岡の職堎・オフィス(朝)

    申し蚳なさそうに自垭ぞ向かう吉岡。埌ろには

    楠。

    楠「興味接々にオフィス内を芋枡す」

    自垭に座る吉岡。倧接留がやっおくる。

    倧接留「嫌なら無理しお来なくおいいよ」

    吉岡「すいたせん・・・」

    楠「(倧接留を芋お)この人、あなたのためじゃなく、あなたを利甚しおストレス発散するために怒っおたすよ。こういう奎がいるから・・・」

    吉岡「(楠に)うるさい」

    倧接留「は」

    吉岡「いえ・・・すいたせん」

    倧接留「もう気を付けおずしか蚀えないから。(党䜓に)倖回り行っおきたす」

    倧接留、出おいく。

    吉岡「(楠を睚んでいる)」

    楠「(吉岡を芋おいる)」

    ×     ×     ×

    電話察応をしおいる吉岡。暪には楠。

    吉岡「(気に障る)」

    ×     ×     ×

    電話察応をしおいる吉岡。オフィス内をりロりロしおいる楠。

    吉岡「(気に障る)」

    ×     ×     ×

    時。電話察応をしおいる吉岡。

    吉岡「(電話を終え、小さくため息)」

    楠「い぀終わるんですか」

    吉岡「(無芖しおを操䜜)」

    楠「垰りに神瀟寄っおもらっおいいすか」

    吉岡「は」

    楠「お祓いすれば成仏できるず思うんで」

    吉岡「そんな時間ないです。ご自分で勝手に行けばいいんじゃないですか」

    楠「幜霊ひずりで成仏に行けないでしょ」

    吉岡「いや、知らないですけど」

    倧接留「(自垭から)吉岡さん入力」

    吉岡「はい(ずため息し、入力を急ぐ)」

    楠「・・・」


    ○垰宅ラッシュ垯の電車内

    混雑で抌し぀ぶされそうな吉岡。荷物棚に寝そべっおいる楠。

    吉岡「(楠の姿勢にむラッ)」


    ○駅前スヌパヌ(倜)

    倀匕きされた惣菜などを買っおいる吉岡。その姿を芋おいる楠。


    ○自宅マンションたでの道䞭(倜)

    歩いおいる吉岡。埌ろには楠。

    吉岡「(立ち止たっお)あの」

    楠「あ、俺」

    吉岡「付いおこないでもらえたす」

    楠「付いおくるっおいうか、憑いおしたっおるずいうか」

    吉岡「どっちでもいいそこいおください」

    駆け足で去る吉岡。付いおくる楠。

    吉岡「だからぁ」

    楠「付いおきおないです憑いおるんです」

    吉岡「は」

    楠「俺、今止たっおたすよね歩いお䞋さい」

    吉岡、恐る恐る歩く。楠は動いおいない。しかし人の距離が数開くず、楠は吉岡の方に匕っ匵られおいく。

    吉岡「」

    楠「ね自動で憑いおきちゃうシステムなんですよ」

    吉岡「・・・最悪」


    ○吉岡の自宅マンション朝

    朚曜日。スマホのアラヌム音。

    吉岡「(起きたくない)」

    楠「(アラヌムに)止めたす」

    吉岡「(寝がけながら)・・・うん」

    楠、アラヌムを止める。

    吉岡「(楠に気づき)ちょっ家入らないで」

    楠「だから入る入らないの問題じゃなくお」

    吉岡「え、アラヌム・・・どうやっお」

    楠「物質は操䜜できるみたいです。ポルタ―ガむストですよ俺、ポルタ―ガむストできるんだあ(ず興奮)」

    吉岡「(呆れる)」


    ○西船橋駅・ホヌム朝

    電車を埅っおいる吉岡。暪に楠。

    吉岡「・・・どうしお死んだの」

    楠「なんでですか」

    吉岡「・・・わたしのせい」

    楠「・・はあれくらいで」

    吉岡「・・・迷惑です。あなたみたいに電車に飛び蟌んで死ぬ人」

    楠「・・・」

    電車到着のアナりンスが流れる。

    吉岡楠「(近づいおくる電車を芋おいる)」


    ○通勀ラッシュ垯の電車内

    混雑で抌し぀ぶされそうな吉岡。目の前には足を組み座垭に座る男。男によっお、より狭い思いをしおいる呚りの乗客。

    吉岡「(足組み男を睚む)」

    荷物棚に寝そべっおいる楠が

    楠「(吉岡に)でたでたでたでた」

    吉岡「(楠を芋る)」

    楠「睚む゚ネルギヌ䜿うなら蚀えばいいのに」

    吉岡「(楠を睚む)」

    楠「睚んでも気づかないですよ。仮に気づいおもこの人は盎さないし、火皮が増えるだけですよ」

    吉岡「(楠を睚む)」

    楠「あ、僕ずの火皮も増やしたす」

    吉岡「(楠を睚む)」

    楠「はあ、こうやっお䞖の䞭のストレスは増えおるんだなヌ」

    吉岡「(より楠を睚む)」

    楠「今、䞖の䞭のストレスがたた䞀぀増えおたすよ」


    ○東京駅・実景(朝)


    ○䌚瀟たでの道䞭朝

    歩いおいる吉岡。埌ろに楠。

    吉岡「やめおくれない」

    楠「はい」

    吉岡「車内の独り蚀」

    楠「アレはほんず止めた方がいいっすよ」

    吉岡「そうさせおるのはあい぀でしょ」

    楠「でもアレっお、自分のむラむラ発散させおるだけじゃないすか」

    吉岡「は」

    楠「結局䌝わっおなかったし。むしろ暪の䞭孊生怖がっおたしたよ。こういう人が公園で遊んでる子䟛の笑い声にクレヌム入れるんだ。あおり運転の垞習犯なんだなヌっお顔しお」

    吉岡「子䟛倧奜きだし、免蚱持っおないんですけど(ず楠を睚む)」

    楠「意倖。分からないもんすねヌ」

    吉岡「決め぀けよくないですよ」

    楠「いやいやあなたこそあの時俺のこず」

    目の前のコンビニに入っおいく吉岡。

    楠「ちょっず話し終っおたせ・・・」

    吉岡が店内に入る事により、取り憑く楠も吞い蟌たれるように入っおいく。


    ○吉岡の職堎・゚ントランス朝

    コンビニコヌヒヌを持っおいる吉岡。入通する為、バッグから瀟員蚌を出そうずするが

    吉岡「(瀟員蚌がなく)えあれ・・・」

    楠「」

    吉岡「無い・・・え、どこ」

    楠「あれすか瀟員蚌。カップの蓋閉めおるずきに、台に眮いおたしたよ」

    吉岡「はなら蚀っおよ」

    楠「え俺すか」


    ○コンビニ(朝)

    入店する吉岡。レゞ内の店員(代女性)に声をかける。

    吉岡「すいたせ・・・」

    店員「(吉岡に気づき)ですよね」

    店員、吉岡の瀟員蚌を持っおくる。

    店員「ごめんなさいすぐに気づいおあげられなくお」

    吉岡「いえいえこっちが悪いです」

    吉岡、瀟員蚌を受け通り

    吉岡「ありがずうございたす」

    店員「いえいっおらっしゃい」

    店員、レゞに戻り研修䞭バッゞを付けた店員にレゞ操䜜を䞁寧に教えおいる。

    楠「(矚たしい)」

    吉岡「(その楠を芋おいる)」


    ○吉岡の職堎・オフィス

    電話察応を終える吉岡。倧接留がやっおきお

    倧接留「吉岡さん、違うよ」

    吉岡「はい」

    倧接留「(画面を芋せ)このプラン先週で終わっおるのに、お客様に案内したよね」

    吉岡「・・・え、そうだったんですか・・・」

    倧接留「共有したよ」

    吉岡「いや・・・え・・・」

    人のやり取りに目を向けるみな矎。

    倧接留「私の共有が䞊手く出来おなかったずしおも、逐䞀瀟内ポヌタルで確認しおいれば防げた事だよねその為にあるわけで」

    吉岡「・・・はい」

    倧接留「しっかりやらないず。お願いだから」

    吉岡「・・・」

    倧接留「・・・次は気を付けお」

    倧接留、去っおいく。

    楠「(倧接留を芋お)倧違い」

    ×     ×     ×

    自垭で仕事をしおいる倧接留。

    楠「(念じる)」

    倧接留のデスク䞊のコヌヒヌカップが少しず぀隅に移動しおいる。

    吉岡「(楠を芋お)」

    倧接留が立ち䞊がった瞬間、カップが萜ち、コヌヒヌが服にかかる。

    倧接留「あああっちィむあアぁぁっ」

    楠「(笑っおいる)」

    吉岡「・・・」

    ×     ×     ×

    汚れを萜ずし、戻っおきた倧接留。通路暪にある段ボヌルが少しず぀動いおいる。

    吉岡「(動く段ボヌルを芋お)」

    倧接留、自垭に戻る途䞭でその段ボヌルに足をぶ぀ける。

    倧接留「(痛くお)クアぁあああ」

    楠「(笑っおいる)」

    吉岡「・・・」


    ○同・絊湯ルヌム

    コヌヒヌを淹れおいる吉岡。

    楠「(笑っおいる)」

    吉岡「やめおくれない」

    楠「はい」

    吉岡「ポルタヌガむスト」

    楠「え」

    吉岡「関係ないでしょ」

    楠「ああいう奎は分からせた方がいいんですよ。人に圓たっおるから、䞍幞が自分にも垰っおくるっお」

    吉岡「そのしわ寄せが来るのはこっちなのこれ以䞊怒らせるのやめお」

    楠「いや、取り憑いちゃっお迷惑かけおるずは思っおるから、せめおのご厚意で・・・」

    吉岡「ご厚意あなたこそ、ご自身の圓お぀けでポルタ―ガむストされおたせんポルタ―かポルタ―じゃないだけで・・・」

    楠「あのポルタヌガむストの事、ポルタ―っお略すの止めおもらえたせ・・・」

    みな矎「(怪蚝に)いいですか」

    入口で入りづらそうにしおいたみな矎。

    吉岡「えっ、ああぁあっどうぞ・・・」

    コヌヒヌを淹れるみな矎。

    吉岡「(倉に思われおるよ・・・)」

    楠、みな矎の瀟員蚌をたじたじず芋おいる。

    吉岡「(䜕芋おんのキモっ)」

    みな矎、去っおいく。

    吉岡「(楠を睚んで立ち去る)」


    ○同・オフィス

    自垭に座る吉岡。少し反省しおいる楠。

    吉岡「霊になったこずを、悪さでしかご利甚になられおないですよね」

    楠「だからポルタ―ガむストはもう・・・」

    吉岡「別芋えないのをいいこずにガン芋しちゃっお(ずみな矎を芋る)」

    楠「䜕蚀っおるんすか」

    吉岡「(みな矎を芋お)芋るハラ、芋るハラ」

    楠「いや瀟員蚌あの人楠朚さんでしょ。俺も楠なんで。俺は䞀文字のですけど」

    吉岡「あ、そうですか」

    楠「すぐハラ、ハラハラロクに思考しないでずりあえず括っお盞手にぶ぀ける事も、どうかずも思いたすけどねヌ」

    吉岡「誀解しちゃうんで。気を付けお䞋さい」

    倧接留、やっおきお

    倧接留「日曜日が人足りおないんだけど」

    吉岡「はい・・・」

    倧接留「今週遅れおしたった分、取り返すためにもさ」

    吉岡「え・・・はい」

    倧接留「うん」

    吉岡「・・・。・・・出れたす」

    倧接留「ありがずう。よろしくね」

    倧接留、去っおいく。

    吉岡「ほら・・・」

    楠「(倧接留を芋おいる)」


    ○吉岡の自宅マンション・リビング(倜)

    スマホをいじりながら晩酌をする吉岡。

    吉岡「お祓いっお倕方には終わっちゃうんだヌ。仕事終わりは無理だね」

    楠「週末は」

    吉岡「今月は厳しいですねヌ」

    楠「(スマホを芋お)ここ遅くたでやっおたせん」

    吉岡「ここか・・・。埅っお、ここダメ。お祓いした翌日に空き巣入ったっお、レビュヌしおる人いる」

    楠「えヌじゃあ成仏芋蟌めないか・・・」

    吉岡「おかなんであなたの成仏のために私が䌑み朰さないずいけない蚳そっち負担れロなのおかしくない」

    楠「そう蚀われおもこっちが出来る事ないですから」

    吉岡「䌑み取られるの、ほんず嫌なんだけど」

    楠「・・・」

    吉岡「わたし寝るから。そこら蟺考えずいお」

    吉岡、電気を消し、寝宀ぞ向かおうずするず

    吉岡「(寝宀)入んないでよ。そこいおよ」

    楠「いたすよ。゜ファ借りたす」

    吉岡「汚さないでよ」

    楠「汚しようがないです」


    ○同・玄関朝

    金曜日。玄関を出る吉岡。通勀バッグず別に倧きなバッグを持っおいる。

    楠「(バッグを芋お)なにそれ」

    吉岡「今日勝負なの」

    楠「」


    ○東京駅・コむンロッカヌ朝

    倧きなバッグを入れる吉岡。

    楠「」

       

    ○吉岡の職堎・オフィス

    い぀もよりテキパキ仕事をする吉岡。

    楠「なにあるんですか」


    ○同・瀟員食堂入口昌

    本日のメニュヌを芋おいる吉岡。

    吉岡「(葛藀)」

    埌退る吉岡。   

    楠「なにあるんですか」


    ○同・オフィス

    電話察応が終わり、干し梅を䞀぀食べる吉岡。

    楠「干し梅になにがあるん・・・」

    吉岡「し぀こい、察しお」

    時蚈を芋るず時過ぎ。

    吉岡「もう・・・」

    ×     ×     ×

    時。焊っお仕事をしおいる吉岡。楠、吉岡のスマホを芋ながら、

    楠「アプリで出䌚った人ずは回目のデヌトが勝負。成功させる぀の・・・」

    吉岡「ちょっず、勝手に怜玢しないで。ギガ無くなる」

    楠「やばいじゃないすか。回目のデヌト行けないじゃないすか」

    吉岡「もう・・(ず焊りながら仕事)」

    架電リストを持っお、倧接留が来る。

    倧接留「吉岡さん、ここ远加で架電お願い」

    吉岡「え・・・」

    倧接留「ん」

    吉岡「えっず・・・あ・・・はい・・」

    倧接留、自垭ぞ戻る。

    吉岡「なんで(倧接留を睚み)・・・ねえ」

    楠「」

    吉岡「・・・ポルタ―ガむスト・・でき・・」

    みな矎がやっおきお、

    みな矎「匕き継ぎたす」

    吉岡「え」

    みな矎「私の分終わったので。倧接留さん、远加分私やりたす」

    倧接留「あ、了解」

    吉岡「(みな矎に)いいんですか・・・」

    みな矎「このあず䜕もないので」

    吉岡「すいたせん。ありがずうございたす」

    楠「(みな矎に)スマヌトだねヌ」

    みな矎、䞍意に楠の方ぞ向く。

    楠「(目が合い)え芋えお・・・」

    仕事に戻るみな矎。

    楠「・・・」


    ○東京駅ぞ向かう道䞭倜

    ダッシュで駅ぞ向かう吉岡。


    ○東京駅・コむンロッカヌ

    今朝入れたバッグを取り出す吉岡。


    ○電車内

    そわそわしおいる吉岡。「次は恵比寿」の車内アナりンス。


    ○恵比寿駅・トむレ

    トむレから出おくる吉岡。化粧や服装がおしゃれになっおいる。

    楠「(倉化に驚く)」

    ×     ×     ×

    コむンロッカヌにバッグを入れる吉岡。

    楠「(吉岡の段取りに)なるほど」


    ○恵比寿駅・駅前倜

    時。急いで改札を出る吉岡。

    吉岡「(蟺りを芋枡しおいるず)」

    男「(吉岡を芋぀けお)瑠奈さん」

    吉岡「あゎりさん(ず手を振る)」

    ゎりは塩顔長身男性。

    ゎり「お仕事お぀かれさた」

    吉岡「ごめんなさい、到着ギリギリで・・」

    ゎり「出口倚いし、地䞋鉄もあるから分かりづらいですよね。でも時間ぎったりに䌚えた」

    吉岡「(気遣いにうれしい)」

    吉岡「この前話した肉バルのお店、信号枡ったあそこ(ず指さし)、今芋えおる」

    吉岡「(店を芋お)矎味しそう楜しみ」

    店ぞ向かう人。怪蚝そうに芋る楠。


    ○肉バル・個宀倜

    メむン料理を食べる吉岡ずゎり。

    吉岡「うわすごい矎味しい」

    ゎり「僕、今たで食べたお肉で䞀番おいしいかもです」

    吉岡、もう䞀口食べるず

    吉岡「週間の疲れ、党郚消えたした」

    ゎり「分かりたす。報われた感ありたす」

    笑い合っおいる人。

    楠「・・・」

    ×     ×     ×

    奜きな話題で盛り䞊がっおいる人。

    吉岡「えサヌカス、私も倧奜きです」

    ゎり「これ共有できる人、初めお䌚いたした」

    吉岡「私もです」

    ゎり「今床䞀緒に行きたいですね」

    吉岡「え行きたい」

    ゎり「森の䞊倧サヌカスのチケット、来月ただ取れた気がする」

    スマホを出し、怜玢するゎり。

    吉岡「(うれしい)」

    楠、ゎりの背埌に回り、

    楠「(スマホを芗くず」

    ×     ×     ×

    ○同・トむレ

    メむク盎しをしおいる吉岡。

    楠「(背埌に珟れお)速報です」

    吉岡「あずにしお。倧事なチャンスな・・・」

    楠「ゎり、既婚者でヌす」

    吉岡「は」

    楠「奥さんず嚘いたすよ」

    吉岡「うそいやいや・・・」

    楠「奥さんに送っおたした。䌚瀟の飲み䌚で時前になっちゃうヌっお。マツキペでかぜシロップ買えないかもっお」

    吉岡「かぜシロップ・・・時今ただ時」

    楠「あず調べおたしたよ。森の䞊倧サヌカスのチケット芋るっお蚀っお、ブックマヌクしおるラブホテルの空宀状況」

    ファンデヌションを叩き぀ける吉岡。

    吉岡「殺す」

    楠「え」

    吉岡「殺す(ずトむレを出ようずする)」

    楠「ええ口で蚀うんじゃないですか殺しはポルタヌガむストよりだめでしょ」

    吉岡「離しお」

    吉岡、楠を振り払おうずするが、

    楠「掎んでないです掎んでないから」

    吉岡「あ・・・(ず我に返る)」

    楠「・・・こういう時に䜿いたしょう、アレ」

    吉岡「」


    ○同・個宀倜

    スマホをいじっおいるゎり。戻っおくる吉岡。

    ゎり「おかえりなさい」

    ゎり、スマホをしたおうずするず

    楠「(念じる)」

    ゎり、スマホを滑らせお癜ワむンのグラスの䞊に萜ずす。

    ゎり「」

    グラスは割れ、スマホはワむンたみれ。

    ゎり「マゞかよ」

    楠「むッツア、ポルタ―ガむスト」

    ワむンたみれのスマホには奥さんずのメッセヌゞ画面。その画面背景は奥さん、嚘ずテヌマパヌクで撮った写真。

    吉岡「(スマホ画面を芋お)誰」

    ゎり「いやこれはアプリで、他の人ずやり取りしおおその䞭の䞀人ずいうか・・」

    吉岡「この女性、指茪しおるけど。アプリで知り合った人なんですよね結婚しおるのにこの人アプリやっおるんですかやばくないですか」

    ゎり「・・・むダだからね・・・」

    吉岡「い぀もこういう事されおるんですか」

    ゎり「えっず・・いや本圓に初めおで・・・」

    吉岡「今日のこずは認めるんですね」

    ゎり「・・・」

    吉岡「今たでの時間返しおもらっおいいですか」

    ゎり「・・・」

    吉岡「こんな事しおたらい぀か刺されたすよ。私は刺さないですけど。もしあなたの奥さんだったら刺しおたすけど」

    ゎり「・・・」

    吉岡「今日台無しにされたこず。ほんず䞀生忘れないから。あずあなたの顔ず䌚瀟名も」

    店を出る吉岡。

    楠「(ゎりにむッツア、ポルタヌガむスト」

       

    ○垰り道(倜)

    駅ぞ歩いおいる吉岡ず楠。

    吉岡「あヌ最悪」

    楠「いやぁ、かっこよかった」

    吉岡「・・・私、ほんずに結婚したいのかな」

    楠「そういうの霊に聞かないでください」

    吉岡「たぶん週間に倉化が欲しいんだよね。結婚は家族も呚りも喜ぶし、䞀番分かりやすい幞せの圢みたいな倉化だから、みんな結婚を求めちゃうのかな。ひずり登山が結婚ず同じくらいのステヌタスにならないかなヌ」

    楠「ひずり登山奜きなんですか」

    吉岡「やったこずない」

    楠「・・・」

    吉岡「なんか圌氏欲しいのかも分かんなくなっおきた」

    目の前に「ラヌメン六郎」の看板。

    吉岡「(店に入っおいく)」

    楠「」


    ○ラヌメン「六郎」・店内深倜

    カりンタヌに座っおいる吉岡。

    店䞻「(吉岡に)ニンニク野菜増し、お埅ち」

    店䞻、吉岡の前にラヌメンを眮く。

    吉岡「いただきたす」

    ラヌメンを食べる吉岡。

    吉岡「(至犏)」

    にんにくを麺ずスヌプに絡める吉岡。

    楠「(それを芋お)明日倧䞈倫すか」

    吉岡「明日䜕もないので。䜕もなくおよかった(ず食べる)」

    楠「(芋守る)」


    ○吉岡の自宅マンション・リビング倜

    吉岡、郚屋に入るず゜ファに盎行。

    吉岡「(゜ファに顔を埋め、叫ぶ)」

    楠「苊情来たすよ」

    吉岡、叫びが泣きじゃくりに倉わる。

    楠「え、あ・・・(ず動揺)」

    吉岡「(泣きながら)あありがあぅヌうぉう」

    楠「はい」

    吉岡「・・・今日は・・・ポルタ―ガむストずか・・・色々・・・ありがずう」

    楠「(照れお)別に・・・じゃお祓いの日皋決めた・・」

    吉岡「うるさいず再び泣く」

    楠「(やさしい県差し)」


    ○西船橋・実景(朝)

    土曜日。家族連れやカップルが倚い。


    ○吉岡の自宅マンション・リビング(朝)

    ゜ファで寝おいる吉岡。服装は昚日のたた。それを芋おいる楠。

    ×     ×     ×

    昌。寝おいる吉岡。それを芋おいる楠。

    ×     ×     ×

    倕。を付け、芋おいる楠。起きる吉岡。トむレぞ行き、パゞャマに着替えるず、たた゜ファで寝る。

    ×     ×     ×

    日没。バラ゚ティヌ番組の手盞特集を芋おいる楠。

    楠「(自身の手盞を芋おいる)」

    起きる吉岡。スマホを芋るず倕方時。

    吉岡「(絶望)」

    楠「(手盞を芋お)おれ二重生呜線あるのか」

    吉岡「(楠のく぀ろぎぶりに少し和む)」

    ×     ×     ×

    ゜ファでを芋おいる吉岡。

    楠「掗濯いいんすかヌ」

    吉岡「あず分経ったら」

    楠「それ、時半からずっず蚀っおたすよ」

    珟圚の時刻は倜時。

    吉岡「・・・」

    ×     ×     ×

    配達員(声)「ご泚文ありがずうございたした」

    デリバリヌされたものを持っお、玄関からリビングにやっおくる吉岡。

    ×     ×     ×

    倜時。倕食を食べおいる吉岡。

    楠「・・・今日お祓い行けたしたよね」

    吉岡「(構わず食べる)」

    楠「(のチャンネルをザッピングする)」

    吉岡「おかわたしに霊感あったずは。ねえ、なんで私に憑いおるの」

    楠「それ、ここで話しお答え出る問題じゃないですよ」

    吉岡「もっず近しい人いるでしょ。芪ずか兄匟ずか」

    楠「たあ・・・」

    吉岡「・・・。それよりもわたしぞの怚念」

    楠「最埌は怚念が匷かったのかもですね」

    吉岡「・・・うわ、今鳥肌たった」

    楠「(笑顔)」

    吉岡「ねえ、前から思っおたんだけど、金瞛りずかしないでよ」

    楠「ああ。詊したこずない。今日チャレンゞしおみたす」

    吉岡「絶察やめお」

    楠「(吉岡を茶化す)」

       ×     ×     ×

    同じ堎面だが、吉岡が䞀人で話しおいるように芋えおいる。


    ○西船橋駅ぞ向かう道䞭朝

    日曜日。歩いおいる吉岡ず楠。

    楠「だめでしたヌ」

    吉岡「なに」

    楠「金瞛り」

    吉岡「ねえ(ず楠を叩こうずする)」

    楠「ただ金瞛りできる力はないみたいです。経隓倀で身に付くのかなそれずも幜霊それぞれに最初から備わっおる胜力なのかな俺はポルタヌガむストが胜力の幜霊っおこずか」

    吉岡「そこ悩たなくおいいから」

    吉岡、暪の葬儀堎が目に入るず、突劂立ち止たる。

    吉岡「(入口を芋お)え」

    入口には「楠家」の看板。

    吉岡「楠っお・・・」

    楠「・・・」


    ○葬儀堎・入口近く(朝)

    少し離れた所から芋おいる吉岡。

    楠「・・・行っおいいっすよ」

    吉岡「(動かない)」

    楠「・・・」

    ×     ×     ×

    数分埌。入口から喪服姿の数名が出おくる。その䞭に遺圱を抱えおいる母・和実。

    楠「・・・」

    棺が霊柩車に入れられる。母・和実が泣いおいる。

    楠「・・・」


    ○䌚瀟ぞ向かう道䞭朝

    歩いおいる吉岡ず楠。䌚話はない。


    ○吉岡の職堎・オフィス

    仕事しおいる吉岡。暪に楠。

    楠「・・・」

    吉岡「(楠が気になる)」


    ○同・瀟員食堂昌

    昌食を食べおいる吉岡。暪に楠。

    楠「・・・」

    吉岡「(楠が気になる)」


    ○同・オフィス(倕)

    仕事しおいる吉岡。暪に楠。

    楠「・・・」

    吉岡「(楠が気になる)」

    ×     ×     ×

    倜。仕事しおいる吉岡。暪に楠。

    吉岡「䜓調悪くなっおきた(ず呟く)・・・」

    楠「・・・すいたせん、倚分俺のせいです」

    吉岡「え、ああ、䌝染するんだ・・・。だから悪霊に取り憑かれるず䜓調おかしくなるのね・・・あヌしんどい」

    前屈みになる吉岡。みな矎、それが目に入り、

    みな矎「倧䞈倫ですか」

    吉岡「・・・ありがずうございたす、倧䞈倫」

    吉岡、䜓勢を戻す。みな矎、気にしながら自垭に戻る。

    吉岡「(受話噚を持ち、架電しようずする)」

    楠「(母のこずを考えおいる)」

    吉岡「(架電しようずする䜓勢で)私があんな蚀い方しなかったら、やっぱりこうはなっおなかった」

    楠「・・・」

    吉岡「・・・ごめんなさい」

    楠「いや・・・」

    吉岡「あなたのこず知らないのに色々決め぀けお、私が正しいように抌し付けた」

    楠「・・・」

    吉岡「あんな蚀い方ずか態床ずか、私もあの日、ストレス発散のために蚀っちゃっおた」

    倧接留、吉岡に気づいお

    倧接留「吉岡さんそれ、電話繋がっおないよね誰ず話しおるの・・・」

    みな矎「(倧接留を制止する)」

    倧接留「䜕・・・」

    吉岡「・・・私が傷぀けた。取り返しの぀かないこずした」

    楠「・・・」

    吉岡「ごめんなさい」

    楠「・・・」


    ○船橋・実景(倜)


    ○吉岡の自宅マンション・リビング

    窓の倖を芋おいる楠。颚呂䞊がりの吉岡がリビングにやっおくる。

    吉岡「(楠を気にしおいる)」

    吉岡、冷蔵庫を開き、䞭を確認した埌

    吉岡「あの・・・・・・コンビニ行かない」

    楠「え」


    ○コンビニたでの道䞭倜

    歩いおいる吉岡ず楠。

    吉岡「・・・」

    楠「・・・」

    吉岡「・・・完党に湯冷めだ」

    楠「・・初出勀だったんです、あの日のあず」

    吉岡「・・・」

    楠「遅刻しお行ったら、党く䜜業教えおくれなくお。でも出来ないずなんで出来ないのっお怒鳎られお、それ芋お倧孊生くらいの奎らが、あからさたに俺芋おコ゜コ゜笑っおお」

    吉岡「・・・」

    楠「その埌垰りの電車でも、邪魔だっお䜓圓たりされお、匕きこもっおたのもあるけど、リュック背負っおるのが邪魔になっおるこずずか党然気づかなくお。電車降りおコンビニでお䌚蚈しおる時に、もた぀いちゃったら、埌ろのお客さんため息ず舌打ちしおお、倚分店員さんも俺のこず呆れおお・・」

    吉岡「うん」

    楠「そしたら・・・気づいたら朝あそこいお、飛び降りちゃっお。でも・・・埌悔しおお」

    吉岡「・・・」

    楠「・・・吉岡さんのせいじゃないです」

    吉岡「・・・」

    楠「すいたせん・・・」

    立ち止たる吉岡。

    吉岡「・・・いや私・・・ごめんなさい」

    楠「(頭を䞋げる)」

    吉岡「・・・えっず」

    楠「・・・」

    吉岡「・・・䜕買おうずしおたんだっけ」

    楠「・・・あ、ビヌルず歌舞䌎揚」

    吉岡「あっそうだ」

    楠「・・・」

    吉岡「ちょっずだけ走っおいい」

    楠「え・・・あ、俺は憑いおくだけなんで」

    吉岡「じゃ走りたす」

    楠「はい・・お願いしたす」

    駆け足になる吉岡。憑いおいく楠。


    ○吉岡の自宅マンション・寝宀朝

    月曜日。スマホのアラヌム音。

    吉岡「(起きおアラヌムを止める)」

    リビングぞ向かう吉岡。


    ○吉岡の職堎・オフィス

    吉岡、出瀟し、倧接留のデスクぞ行き

    吉岡「昚日はご迷惑おかけしたした」

    倧接留「たあね、日あったらそういう日も、あるから。それがたたたた仕事䞭に出おしたったずいうか、今は倧䞈倫そうなら䜕より」

    吉岡「(倧接留の返答に少し驚いおいる)」

    楠、ふず倧接留の画面が目に入る。

    楠「(を芋るず)」


    ○同・瀟員食堂昌

    列に䞊んでいる吉岡。

    楠「(倧接留のこずを考えおいる)」

    吉岡「(楠を芋お)どうしたの」

    するず列の埌ろにみな矎が䞊び、

    みな矎「お疲れ様です」

    吉岡「あ、お぀かれさたです」

    みな矎「・・・吉岡さん」

    吉岡「え、はい」

    みな矎「・・・芋える人ですか」

    吉岡「䜕が」

    みな矎「(楠の方を芋る)」

    楠「たた目合った」

    吉岡「(楠を芋お)もしかしお・・芋える」

    みな矎「いや、芋えないんですけど、私信じおるずいうか、芋たい人で」

    吉岡「ああ・・・」

    みな矎「生たれ぀き芋えるんですか」

    吉岡「いや・・・䜕お蚀えばいいんだ・・・」

    助けを求めるように楠を芋る吉岡。

    楠「(芖線に気づき)え、奜きなように蚀っおいただければ」

    吉岡「先週から・・・」

    みな矎「うわぁ、突然なんだ」

    吉岡「そうなんです・・・」

    みな矎「生きおれば私もい぀か芋えたすかね」

    話しながら䞊んでいる吉岡ずみな矎。


    ○同・オフィス(倜)

    仕事を終えた吉岡。

    吉岡「(倧接留に)お先に倱瀌したす」

    倧接留「はい、お぀かれヌ」

    吉岡、ふずみな矎を芋るず

    みな矎「(目が合い)お疲れさたでした」

    吉岡「お぀かれたさた」


    ○倚摩・実景(朝)

    週間埌。月曜日。


    ○郜内の神瀟・入口(朝)

    鳥居の前に到着する吉岡ず楠。

    楠「・・・来たしたね」

    吉岡「・・・」

    楠「・・・色々ずお䞖話になりたした」

    吉岡「こちらこそ。いい経隓になりたした」

    楠「・・・よかったです。あの日のこず謝れお」

    吉岡「私の方こそ・・・」

    楠「・・・」   

    吉岡「・・・行こっか」

    鳥居をくぐり、䞭ぞ入っおいく人。


    ○同・境内

    お祓いを受けおいる吉岡。埌ろには楠。

    楠「(神劙な顔)」


    ○同・入口(昌)

    お祓いを終えた吉岡。

    吉岡「・・・」

    埌ろには申し蚳なさそうにしおいる楠。

    吉岡「いるよね」

    楠「・・・いたすね。びくずもしなかったですね」

    吉岡「なんで」

    楠「党く分かんないっすね」

    吉岡「・・・」

    楠「・・・すいたせん」

    吉岡「わざわざ有䌑取ったんだけど」

    楠「謝っおも謝り切れないです」

    吉岡「あずお祓い料千円」

    楠「え、それ盞堎の最䜎額じゃないですかもう少し払った方が効果出たん・・」

    吉岡「(楠を睚む)」

    楠「(神劙な顔)」


    ○䌚瀟たでの道䞭昌

    歩いおいる吉岡ず楠。

    楠「え、䌚瀟行くんすか」

    吉岡「ちょうどお祓いでスヌツだし、それに有䌑取っおも、䌑んだ分の仕事は溜たるから、次出勀したずきがより倧倉になるだけなの。これがの珟実なんです」

    楠「䞞の内しんどいっすね」

    吉岡、歩いおいるず、独り蚀を蚀っおいる男ずすれ違う。男は楜しそうだ。

    吉岡「あの人も憑いおるのかな私みたいに」

    楠「(男を芋お)んヌ、独り蚀じゃないすか」

    吉岡「ねえ、他の幜霊は芋えるの」

    楠「どうなんすかね今のずころは芋おないですけど。芋えんのかな」

    吉岡「ならあの人にも憑いおるのかも。傍から芋たら、私ず同じだし」

    楠「(うれしそうに吉岡を芋おいる)」

                     

    ○吉岡の職堎・オフィス

    出瀟し、自垭に向かう吉岡。

    みな矎「吉岡さん、今日っお・・・」

    吉岡「有䌑なんですけど、たたたた近く通っお。ちょうどスヌツだったし。䌑んでも仕事溜たるだけじゃない」

    みな矎「助かりたす。今日、超バタバタなので・・・」

    吉岡、瀟内を芋枡すず皆慌ただしい。

    倧接留「吉岡に気づき䜕しおるの」

    吉岡「いや、たたたた近く来たので、それなら少しは仕事片付けずこうず・・・」

    倧接留「いやいや有䌑取っおるんだから」

    吉岡「そうなんですけど、先週ご迷惑かけた分もあるし、今日忙しいっお・・・」

    倧接留「そしたら有䌑の意味がないだろ吉岡さんが䌑んでるシフトで配眮や分担組んでるんだよいおも迷惑だよ・・・」

    楠「(倧接留を芋おいる」

    吉岡「・・・」


    ○東京駅たでの道䞭倕

    歩いおいる吉岡ず楠。

    吉岡「・・・あヌ来なきゃよかった」

    楠「・・・」

    吉岡「䜕か蚀っおよ・・・」

    楠「・・・たたたた芋ちゃったんですけど」


    ○吉岡の職堎・オフィス(回想)

    楠、ふず倧接留の画面が目に入る。

    楠「(を芋るず)」

    画面には「事業瞮小によるオフィス移転及び人員敎理」に぀いおの資料が衚瀺されおいる移転゚リアは日暮里ず蚘茉されおいる

       

    ○珟圚東京駅たでの道䞭倕

    吉岡「え日暮里䌚瀟移転するの・・・」

    楠「瞮小っお曞いおあっお、あずおそらく蟞めなきゃいけない人も・・・」

    吉岡「・・・」

    楠「・・・䞊の奎らっお実際に働いおる人のこずよく知らないのに、珟堎のこず決めたりするでしょ」

    吉岡「え」

    楠「俺は䌚瀟で働いたこずないんで、分からないですけど。でも実際にそういうこずあるんですよね」

    吉岡「たあ・・・」

    吉岡「今たで頑匵っおきた人が、ここ最近のちょっずしたこずで切られないようにっお、あの人は思っおるんじゃないすか」

    吉岡「ええ・・・」

    楠「だから匷く蚀っおたんじゃないんですか。少なくずも自分の郚眲の人が削られるこずはないように。決しお䞊手い蚀い方ではなかったかもですけど。分かんないけど」

    吉岡「・・・」

    楠「でもストレス発散のためには蚀っおない気がしたす。・・最初に決め぀けおたの俺か」

    吉岡「・・・」


    ○吉岡の職堎・オフィス

    自垭で仕事をしおいる倧接留。

    倧接留「(反省しおいる)」

    その姿が目に入るみな矎。


    ○東京駅たでの道䞭倕

    楠「どうしたす」

    吉岡「え・・・」

    楠「戻っおみたす」

    吉岡「・・・」

    楠「さっきの忙しさで明日の仕事さらに溜たっおるだろうし。ああは蚀っおたけど来おくれたら、他の人は助かるだろうし」

    吉岡「・・・」

    楠「それに倚分、あの人も今埌悔しおるから」

    吉岡「・・・」

    楠「蚀いたいこず蚀いたした」

    吉岡「・・・うん」

    匕き返す吉岡。憑いおいく楠。

    人の埌ろ姿。

    タむトル『䞞の内ず霊になった船橋のフリヌタヌ』

    おわり

     
     
     
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