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぀なぐ海 四章 翌ちゃん③

    華子

    少し離れた堎所に、グレヌの䜜業着を着た女性が、う぀むいたたた立っおいた。

    もしかしお。

    山䞭さん  

    その女性は、こちらを芋るこずもない。
    枚は、恐る恐る声をかけた。

    「すみたせん  もしかしお、山䞭さんじゃないですか」
    女性は、びくっず肩を揺らした。

    たるで、“自分に話しかけられる”なんお思っおもいなかったみたいに。

    近くに別の誰かが居るのではないかず呚囲を芋回しおから、
    「  はい。山䞭です」
    おそるおそる、答えおくれた。

    そりゃあ、この䞖界で、知らない人に突然声をかけられたら、驚くよね  。

    枚もそう思いながら、
    「私、結城枚っお蚀いたす。
    私も茪島の出身で――」

    そこたで蚀いかけた瞬間だった。

    山䞭さんは、突然、「うわあぁん  」ず泣き出した。

    枚はずっさに、背䞭をさすっおいた。

    職業病、みたいなものかもしれない。

    介護の仕事をしおいるず、利甚者さんず觊れ合うこずが倚い。
    気づけば、人ずの距離が近くなっおいた。

    しばらくしお。

    ひずしきり泣いた山䞭さんが、ぐしゃぐしゃな顔のたた蚀った。

    「ごめんね  取り乱しお」

    「ううん」
    銖を暪に振り、そっず背䞭から手を離した。

    「泣いお、すっきりしたわ」
    山䞭さんは、真っ赀に腫らした目のたた、笑った。

    「あのね、少し、䞀緒に来おもらっおいい」

    䞀刻も早く、翌ちゃんたちのずころぞ連れお行きたくお、
    枚は现かい説明を省いた。

    山䞭さんは、䞍思議そうに枚を芋぀めおいたけれど、
    「  うん」

    小さく頷き、䞀緒に぀いお来おくれた。

    時間の感芚はよくわからなかったけれど、
    倚分、五分くらい。

    二人は、再び『䞉朚』ず曞かれた家の前に立っおいた。

    ピンポヌン。
    むンタヌホンを抌す。

    するず、廊䞋を走る音がしお、
    「はヌい」
    翌ちゃんの元気な声が聞こえた。

    ガラガラッ――匕き戞が開く。

    「  あ」

    翌ちゃんは、山䞭さんの姿を芋るなり、ぱっず衚情を明るくした。

    そしお、そのたた家ぞ招き入れるように手招きする。

    山䞭さんは、目を䞞くしたたた固たっおいた。

    山䞭さんの背䞭を䞡手でぐっず抌す。
    「ほら、入っお入っお」

    山䞭さん、人芋知りすぎるやろ――

      ず思ったけど、倚分、本来はこっちが普通なんだろう。

    知らない人の家に、いきなり連れお来られたんだから。

    緊匵でカチカチになっおいる山䞭さん  。
    なんずか靎を脱がせ、居間たで連れお行った。

    「あの  私、泥だらけで  。
    少しず぀綺麗にしようずしおるんですけど、ただ党然で  」

    枚は、はっずした。

     
     
     

    華子

     
     
    ステキブンゲむに茉せたレッドチェッカヌずいう小説をもずに、流行語倧賞をずるための掻動をしおいたす。レッドチェッカヌ チェックチェッカヌチェッケッスト 10月1日「レッドチェッカヌ」kindle出版したした。 熊本応揎プロゞェクト  小さな䞀歩 発起人でもありたす。

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