水曜日のはなし
ふと、気付いて、驚いた
そこはいつもの通勤ルートで、この辺りではよくある交通量の多い広い道と、その間にあちこち伸びている一方通行ばかりの脇道が繰り返されてる
その見慣れた道にはあちこちにべったりと「彼」が貼り付いていた
心地良い緑の風の朝、夏を思わせる強い日差しが横から真っ直ぐと突き刺してきた夕方の帰り道
目に入る全てのものに意味を持たせて、色をつけ、音階を添えていた
時間にして毎日1時間
月日にして2ヶ月ほど
遠くにいる「彼」をいつも近くで見つめていた
どおりで、なかなか心が剥がれなかったわけだ