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垣間みえる愛

    くちぐせがうつる。
    言葉を発する社会的な生き物として、
    なんてかわいい生き物なのだと。

    合言葉やその間柄でしかわからない言葉の、その間柄だけで共有できる特別さをもつのも、また可愛らしい生き物で、愛らしいと思う。

    もう一体何を言っているのかと、側から見たら訳のわからない言葉でも、私とそのコミュニティの中では確かに意味の持つ言葉なのであり、私たちの仲を意味する言葉なのである。
    そういう言葉を大切にしたい。そんな言葉が一つずつ増えていくことが、大切な人が増えていくことの一つの表れのようで、そのことを想うとき、温かな気持ちになる。

    ある特定の誰かとの間でしか通じない言葉やノリは特別なもの。絆、繋がり、一緒に時間を過ごしたという証拠、楽しさを分かち合った証明。そういう言葉やノリは、何年経っても忘れないもの。時間が経ってからその言葉を発する時、その頃に戻れたような気がする。

    笑顔も涙もまた言葉なのである。言葉はその枠の中で意味がとどまるが、涙などのこぼれ出た感情は、その枠を超えて、直接に語りかける。

    私が誰かを想って発した愛や想いのこもった言葉は大切にされたい。あなたが私を想って発してくれた言葉も大切にしたい。誰かのための愛ある言葉は大切にされるべきものであると思う。それを理解し、大切にしてくれる人に、私は愛ある言葉を大切に紡ぎたい。

    目まぐるしく変わりゆく日々のなかで、言葉に目を向ける余裕なんてなかった。でも、言葉に目を向けることで心がいつもより穏やかになった。誰かの発した言葉に愛が垣間見え、その愛と優しさに感謝する。
    垣間見える愛を感じられる瞬間が増えるほど、私の心は穏やかになり、誰かにもそうしてあげたいと思う。その愛を向けてくれた人を大切にしたいと思う。

    私の言葉にも垣間見える愛があり、それを感じてくれたら。もし感じてもらえなくても、わたしがあなたを大切だと思っていることが、言葉にせずとも無意識のうちに感じていてくれたら嬉しいなぁと望みながら、この文章を綴る。


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