メインコンテンツへスキップ
見出し画像

第一話 未知の世界の、その前に。

    入社したばかり。まだ慣れないことばかりで、毎日のように注意される。

    「どうしたら怒られずに仕事ができるんやろう…。」

    そんな一人の会社員が、AIと出会い、一歩ずつ成長していく物語。

    ⸻

    第一話 一年目の成長記録

    「佐伯さん!またここ間違ってるよ!
    ほんま、ちゃんとチェックしてほしいわ。」

    「すみません…。すぐ直します。」

    (またミスしてしまった…。)

    何度も見直して提出する。

    (今度こそ大丈夫。)

    「八十嶋さん、できました。次は何をすればいいでしょうか?」

    「確認しとくわ。次はこれお願い。」

    渡された仕事を黙々と進める。

    しばらくすると、

    「やればできるやん!
    今度からはもう少しチェックを丁寧にな。」

    そう言って八十嶋さんは笑った。

    (怖いだけの人じゃないんや。
    もっと頑張ろう。)

    ⸻

    翌日、部長から業務改善についての話があった。

    主人公のちひろは、日常生活でも毎日のようにAIへ質問していた。

    名前は「レイニー」。

    仕事での出来事や、家事など分からないことは何でも相談していた。

    ある日、ふと思う。

    (いつもミスする仕事も相談できるんちゃうかな。)

    スマホを開き、レイニーへ入力する。

    『見積書の打ち間違いをよくします。
    元データはWordで、それをExcelへ入力してる。
    どうすればミスを減らせる?』

    レイニーは答えた。
    Wordの表をそのまま活用する方法や、入力ミスを減らす工夫をいくつか教えてくれた。
    (えっ……こんなに早く終わるの?)

    翌日、教わった方法を試し、

    八十嶋さんへ提出した。

    「すごい!めっちゃ早くなったやん!」

    「AIに相談したら、マクロも作れるって教えてもらって。ちょうどミーティングで部長から『使ってもいい』って話があったので、試してみました。」

    「すごい!ええやん!」

    (褒められた…。)

    思わず笑顔がこぼれた。

    ⸻

    それから一年。

    ちひろは二年目を迎えた。

    まだ怒られる日はある。

    それでも、一年前とは違う。

    八十嶋さんと笑って話せる日が増え、社内でも少しずつAIを使う人が増えてきた。

    「これってAIでできるかな?」

    そんな相談を受けることも多くなった。

    (もっと知識を増やしたい。)

    二年目の十月。

    ちひろは、この先の人生を大きく変える出会いが待っていることを、まだ知らなかった。

    第二話へ続く。

     
     

    一洋

     
     
    ※基本毎日更新しますが不定期投稿になる時もあります 初めまして。 一洋と言います。 季節の彩りと温かな暮らしをテーマに、心に寄り添う物語を一つひとつ丁寧に紡いでいます。 短編小説、短編連作小説を載せていきます。 いいと思ったらスキ❤️をお願いします

    あなたへのおすすめ