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Photo byhakoism

【エッセイ】私はたぶん舐められている

    バイト先の人たちは、私のことを下に見ている。
    従業員の中じゃ最年少だけど、
    きっとそれだけが理由じゃない。

    「明日、何時に起きるの?」
    「早いんだったら帰っていいよ」
    「課題とかどんくらい出るの?」

    医学部通いの同期は聞かれるのに、
    私はそんなこと一度だって言われたことがない。
    専門学校だから?声優専攻だから?
    それともやっぱり最年少だから?
    余裕があると思われている。
    キツいことなんてないと思われている。
    ミスをしたら、覚えていないことがあったら、
    他の同年代の子たちは「疲れてる」で済むのに
    私だけが自分が悪いことにされる。

    別に、お前らのために働いてるんじゃない。
    もっと丁寧に。あれもやれ。これもやれ。
    終わったと思ったら、次から次へと駄目出しばかり。
    私が平気だと思うから
    そうやって必要以上に求めてくる。
    「期待している」
    と言われた。
    どの立場の誰だか知らないが
    権力はあるのだろう誰かに。
    何を?
    どうせ2年後にはすっぱり辞めて出ていく私に
    お前らのことなんて微塵も大事に思っていない私に
    必要最低限の業務以上を求めないでくれ。
    私だって毎日朝6時に起きる。
    課題だってあるし
    継続してやらなくちゃいけないトレーニングもある。
    なのに、
    どうして私ばかり、まるでそれがない様に
    扱われないといけない?
    私は自分勝手に夢を追っているフリーターじゃない。
    ちゃんと受験を受けて
    きちんと奨学金も借りて
    正規の手続きを踏んで入学した学生だ。
    配慮されるべきとか気を遣えとか
    そんな話をしているわけじゃない。
    ただ平等に扱ってほしい。
    同年代の従業員を、明日の朝のために帰すなら
    私も帰してくれたっていいだろう。
    それくらいみんなやってる?
    一緒にするな。私は生活費を稼いでいるだけだ。
    他にすることがない金持ちの年寄りの道楽と
    無理矢理同じ土俵に立たされて。
    好きな色の髪も、ネイルも、メイクも許さない癖に。
    どうして、見下されているとわかっている場所で
    私ばかりが配慮して気を遣って
    余計な業務まで背負って疲れて泣いて。
    おかしい。
    こんなのは絶対におかしい。
    そう思うのに逃げられない。
    何度も何度も「声優専門学生です」と言う度に
    気まずそうに苦笑されながら、やっと雇われた。
    だから辞められない。
    でも行きたくない。出勤が怖い。しんどい。
    頭の中でばかり、ここから逃げる方法を探している。
    実行なんてできないから、今日も仕方なく
    泣きそうになりながらバイトに行く。




     
     
    マンガ・アニメ・読書が好きな専門学生です。 ゆる〜く見たアニメや読んだ作品の感想、エッセイ風の日記、気が向けば創作もしてみようと思います。 よろしくお願いします。

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