
ぬくもる、話。#01人と人の関係性を、見えるようにしたかった。
「なぜ、人は生きがいを見失うのだろう。」
診断ツールをつくる前に、ひとつの問いがあった。
人は本来、生きがいや働きがいを持って、
一生懸命に生きる生き物だと思っている。
それが、いちばん自然な姿だ。
でも現実には、
その自然な姿を取り戻せずにいる人が、
組織の中にたくさんいる。
なぜか。
長い時間をかけて考えてきた結果、
ひとつの確信に至った。
人が生きがいを持って生きるためには、
「人の支え」が必要だということだ。
思いやりあふれる支え合いの関係性。
その関係性そのものが、
人の心の温度を上げる。
誰も、見ようとしていなかった
ところが、この「支え合いの関係性」は、
数字で測ることができない。
業績は測れる。
離職率も測れる。
生産性も、ある程度は数値化できる。
でも、「この職場に、思いやりはあるか」を
数字で見ることは、誰もしていなかった。
いや、正確には——
見ようとしていなかった、のかもしれない。
見えないものは、見なくていい。
そう、どこかで思っていたのかもしれない。
見えないものを、見えるようにする
私が心の温度診断「Nukumol」をつくろうとしたのは、
その「見えないけれど、確かにある」ものを、
あえて見えるようにしたかったからだ。
人と人の関係性を可視化することは、
単なる「仲の良さ」を測ることではない。
その関係性が、人の成長を支える土壌に
なっているかどうかを確かめることだ。
土壌が豊かであれば、種は芽吹く。
土壌が固ければ、どんな種も根を張れない。
組織も、まったく同じだと思っている。
耕すための、道具として
見えないものを、見えるようにする。
それは、不安を煽るためではなく、
現実と正面から向き合い、
より良い土壌を耕していくためだ。
Nukumolは、そのための道具として生まれた。
次回は「心の温度を可視化するとは、何を測ることなのか」について書きます。
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大竹泰和 / 人づくりの土壌専門家
Human Warmth Lab TAGAYASU