
Claude Code、Gemini CLI、Codex CLI。3つ使い分けて気づいたこと。
こんばんは、がありっくです。
皆さま、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?
今回は、複数のCLI AIツールを使い分けるようになった経緯と、使ってみてわかった「性格の違い」を話します。
きっかけはトークン上限
正直に言うと、最初から「使い分けよう」と思っていたわけではありませんでした。
Claude Codeを使い込んでいたある日、プランのトークン上限に達してしまいました。
「他に使えるツールはないか」と調べていくうちに、GeminiのCLIツールとCodex CLIの存在を知りました。さらに調べると、当社で既に使えるアカウント環境にあることがわかった。
(Google Workspace、ChatGPTのEnterpriseプラン)
Claude Code導入のときと同じく、社内交渉して使えるようにしました。非エンジニアのCLI AIツールユーザーとして、社内のロールモデル(人柱?笑)になるつもりだったので、比較的すんなりいきました。
3つの「性格」の違い
使い込んでいくうちに、3つのツールには明確な性格の違いがあることがわかってきました。
一番顕著な違いは、ルールブック(CLAUDE.mdなどの設定ファイル)への向き合い方です。
Claude Code:監督やプロプレイヤー
ルールブックを隅から隅まで読み込んで、常に頭に入っている。書いてあることの記憶ベースで動く。ただし長時間のセッションで熱中すると、少し忘れてしまうこともある。
空気を読みながら、人間がやりたい「ニュアンス」を汲み取ってくれる感覚が強い。壁打ち相手として最適。
Gemini CLI:類似スポーツ経験のあるプレイヤー
野球経験のあるソフトボールプレイヤー、硬式テニス経験のあるソフトテニスプレイヤー——そういうイメージです。
ルールブックをざっと把握しているけど、「よくあるパターン」は自分の知識ベースで補完・上書きしてしまう。たまにルールブックと違うことをやる。でも類似経験があるから、とりあえずやりきってしまう完遂力がある。
裏返せば暴走屋でもあります。大量のコンテキストを処理する場面では頼もしいが、細かいルールの遵守は期待しすぎないほうがいい。
Codex CLI:審判
ルールブックを常に持ち歩いていて、何かあるごとに参照する。ファクトベースで動く、ルールの番人。
かっちりしていて、ルールに対して律儀。「やりたいことが明確なとき」の実装や、ルール違反のチェックに強みがある。
使い分けの基本方針
この性格の違いを踏まえた使い分けは、下の図にまとめました。

一言で言うと「Claude Codeで考えて、Geminiで処理して、Codexで仕上げる」という流れが一つのパターンです。
もちろんすべての作業でこの3つを使う必要はありません。やりたいことが明確なら最初からCodexでもいいし、物量が必要なだけならGeminiだけでもいい。性格を把握したうえで、自分の作業内容に合わせて選ぶというのが基本的な考え方です。
FP&Aとして気になるコストの話
ここからは少し視点を変えて、コストの話をします。
FP&Aや経営企画の方と話すと、AIコストの予算上振れが共通の悩みになってきています。特に中規模のグロース系企業では顕著で、当初計画より上振れしがちとのこと。
法人向けAIツールは月額固定の課金から従量課金へのシフトが進んでいます。使えば使うほどコストが上がる構造になってきている。
3ツールのコスト感覚と料金の詳細は、下の図にまとめました。

特に知っておいてほしいのがCodex CLIのコスト面です。OpenAIの有料サブスクアカウント(会社から付与されているものを含む)があれば、追加課金なしで使えます。しかも学習には使われない(はず)。せっかく使えるなら、使わないのはもったいないです。
当社でも今年度の実績を見ながら、AIツールのコストが増えるところと削減できるところを見極めて、来期予算に反映していく予定です。AI活用によって人件費・業務委託費・他ツール費用が削減できる部分もあるはずで、その相殺まで含めてトータルで評価していくつもりです。
「何でもClaude Code」から卒業する
このシリーズを通じて「とにかくClaude Codeを触ってほしい」と言ってきました。それは今も変わりません。
でも使い込んでいくと、「Claude Code一択」より「適材適所で使い分ける」ほうがコストも成果も最適化できると感じています。
そしてその「使い分け」の判断ができるようになるためにも、まず一つのツールを使い込むことが大切。
各ツールの癖と得意・不得意は、触った時間でしかわかってこないので。
以上、がありっくでした。