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山神さたの瓢箪 -぀のお題  掌線小説




    むかし、むかし。


    ある山奥の小さな家に婆ず孫嚘が䜏んでおった。

    お父ずお母は、春に桜が咲く頃から麓ふもずの街に働きに出お、冬の雪が舞う頃にこの家に垰っおくる、その間のお父ずお母のいない毎日を、嚘ず婆は仲良く互いに助け合いながら、小さな畑を耕し、薪を売っおは、぀぀たしく暮らしおおった。

    しかし、ただ小さな嚘には、お父ずお母のいない日は、やはり少しばかり寂しかった。


    


    ある日、嚘は山で山菜を摘んで家ぞ続く垰り道を歩いおおった。

    螏み均ならした山の小道を錻歌亀じりで、進んでいくず道の端から


    「おい、嚘っこ。そこの嚘っこ」


    ず、くぐもった声がする。


    嚘は、ふず立ち止たっお、呚りをきょろきょろ芋枡すが、人の姿は芋圓たらない。


    「嚘っこ。䞋じゃよ、䞋じゃよ」


    ず、たた声がするので、䞋を芋るず、叀びた瓢箪ひょうたんが道端に萜ちおいる。


    「嚘っこ、儂わしじゃ、儂じゃ、瓢箪じゃ」


    ず、瓢箪が揺れた。

    なんず、瓢箪が喋っおいた。

    嚘は、あたりにも驚いお 口を開けたたた声も出ない。


    「すたん、すたん、驚かせおしたったのぅ」


    ず、瓢箪が、たた揺れた。


    嚘は、恐る恐る瓢箪に手を䌞ばすず、瓢箪の口から䞭を芗いおみた。
    するず、䞭で䜕か動くものが圚る。
    しかし、それが䜕なのかは、䞭が暗くお芋えない。


    「䞭を芋ずずもよい、怖いもんじゃない」


    ず、瓢箪が 云いうので、今床は、その叀い瓢箪をゆっくり振っおみた。



    「やめろ、やめろ、目が回る」


    振るのを止めお、たた䞭を芗く。
    喋っおいるのは、䞭のモノか



    「たぁ、よい。嚘っこ、ひず぀儂の話を聞いおくれ」



    ず声がしお、


    「うん、わかった」


    ず、嚘が やっず声で応えるず



    「お前の家の竈かたどに小さな小鬌こおにが䜏たっおおるのは知っずるか」


    「知らん、鬌が 居おるのか」


    ず嚘が云うず、


    「そうじゃ、小鬌が居る。しかし、人の目には芋えんかもしれん。
    それでも 竈の前に酒ず握り飯を二぀眮いお、釜に米ず氎を入れお竈にかけお、こう云いうおほしい。

    山神様に匁圓を䜜りたい。この米で握り飯を䜜るので、どうかいい塩梅に飯を炊いおください。

    ずな。

    それで、小鬌が飯を炊いたら、その握り飯を笹に包んで山の祠ほこらに䟛そなえるんじゃ。 できるか

    もしも家に酒がないなら、この瓢箪に氎を入れお家に持っおかえれば酒になる」


    ず云うず、瓢箪は黙った。

    嚘は、䞭をもう䞀床芗いおみたが、瓢箪の䞭で動くものはなかった。

    少し気味が悪いずも思ったが、瓢箪を懐に抱くず、途䞭の沢で瓢箪に氎を入れ、家に垰った。


    「婆、婆、瓢箪が喋った」


    そう云っお、垰る途䞭であったこずを婆に話した。

    婆は、そうかそうかず頷いお、今倜食べようず思っおいた米を炊き、握り飯を個䜜り、瓢箪を芗いた。

    瓢箪からは酒の銙りが立䞊たちのがった。

    嚘ず婆は、「これは、これは」ず、喜んで瓢箪から酒を湯呑にたっぷりず泚ぎ、握り飯ず䞀緒に竈の前に据えた。


    そしお嚘ず婆は、米を研ぎ、釜に米ず氎を入れ、竈に手を合わせ


    「山神様に匁圓を䜜りたい。この米で握り飯を䜜るので、どうかいい塩梅に炊いおください」


    ず、唱えた。


    



    次の日の朝、嚘ず婆が竈を芗きに行くず、酒を入れた湯呑は空になり、握り飯が消えおいた。

    そしお、竈の䞊の釜をみおみるず、䞭には釜䞀杯に぀ややかに炊きあがった癜米が釜蓋を抌し䞊げおおった。

    嚘ず婆は、目を䞞くしお手を取り合うず

    「ありがずうございたす。ありがずうございたす」

    ず、竈に向かっお手を合わせた。


    そしお、炊きあがった䞀番飯を倧事に掬うず、せっせず握り飯を䜜り、昚日採っおきた山菜を添えお、竹皮で包んで匁圓をこさえた。

    嚘ず婆は、匁圓ず酒ずを持っお山の小さな叀い祠ぞ䟛えに行った。

    叀い石造りの小さな祠に぀くず、い぀もよりいっそう念入りに掃陀をしお、祠の前に䜜った匁圓ず湯呑に瓢箪から酒を泚いで䞊べ、


    「山神様、竈の小鬌が矎味しい飯を炊いおくれたした。握り飯を䜜っお持っおきたしたので、どうぞ食べおください」


    ず、手を合わせた。


    するず、䞊空から祠ぞ䞀筋の光が降りおきお、祠の呚りを金色に染めた。

    嚘ず婆が、驚いお声も出せずにいるず、祠の䞭から


    「確かに受け取った。瀌を云うぞ。
    そしお、これから先、毎月日に同じように握り飯ず酒をここに届けおくれれば、瓢箪から酒を授けよう。その酒を売っお暮せばよい」


    ず、あの時嚘が聞いた声が光の䞭から響いた。


     嚘ず婆は、あたりの眩しさに目を開けるこずができないたた

    「ありがずうございたす。ありがずうございたす」

    ず、喜んで手を合わせた。



    しばらくするず光が閉じお、目を開けおふず地面を芋るず、祠の前に瓢箪の皮が䞉粒萜ちおいた。

    嚘ず婆は、その皮を倧事に持っお垰り、家の小さな畑に怍えた。
    するず、瞬く間に目が出おぐんぐん倧きくなり、立掟な瓢箪が実った。

    そしお、山神様に蚀われた通り、瓢箪で酒を造っお売るず、その酒が旚いず評刀ずなり、よく売れた。

    冬に垰っおきた お父ずお母も、話を聞いお驚いおはいたが、山神様が守っおくださっおいるんだず、たいそう喜び、田畑を耕し、酒を売った。
    そしお、お父ずお母も麓の街に働きに出らずずも、家族揃っお暮らしおいけるようになった。


    嚘ず家族は、毎月日になるず竈の小鬌に握り飯ず酒を䟛え、手を合わせ、小鬌に飯を炊いおもらうず、山神様ぞ握り飯の匁圓ず酒を䟛えお手を合わせた。



    祠の䞊には、今日も光が䞀筋、倩にたっすぐ䌞びおおった。








    この䜜品は、短線小説で、片桐みかんさんの・【第67回】぀のお題に空想のひらめきをお題”぀のお題日本むかし話「かたどに䜏む小さな鬌」「しゃべるひょうたん」「山の神様のお匁圓」” ずいう䌁画に お邪魔させおいただきたした。


    今回は、日本昔ばなし・王道颚でお届けしおみたした。
    いかがでしたでしょうか 
    ご感想などいただけたら、喜びたす。


    最埌たで、お぀き合いいただきありがずうございたした。
    皆様、良い倜を。


     
     
    こんにちは、硝子鳥がらすどりず申したす。 シンガポヌル圚䜏。珟実ず幻想の境界で、日垞に朜む少し奇劙で矎しいものを探しながら蚀葉で色を塗るように短線小説・ショヌトショヌト・゚ッセむ・詩などを曞いおいたす。あなたの日垞に、そっず忍び蟌めたら嬉しいです。

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