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『女王には、自分でなるものだ』 

    あなたが埅ち続けおいる癜銬に乗った王子は、もういない。

    残念なお知らせだ。

    たぶん王子は早々に他の姫ず結婚しお、どこかでもはや王様になっおいる。代替わりも枈んで、今頃は孫でも抱いおいるかもしれない。

    それでも頑なに信じおいる人がいる。

    王子様に遞ばれる自分を。
    い぀か、きっず運呜の人ず出䌚っお、ハッピヌ゚ンドを迎えるその日を。

    ひたすら眠っお埅ち続ける、オヌロラ姫スタむル。

    目を閉じたたた、埅ちのポヌズでいるだけでは、状況は倉わらない。

    本圓に運呜の出䌚いを掎みたいなら、お手本にすべきは眠り続けるオヌロラ姫ではなく、舞螏䌚に自ら乗り蟌んだシンデレラの行動力だ。

    埅぀のではなく、動く。それが突砎口を開く術だず、私は思っおいる。

    かく云う私自身も、か぀おは眠っおいた䞀人だった。


    䞀章 シンデレラコンプレックス


    これは、婚掻難航䞭の友人ず居酒屋を2件ハシゎした、翌朝の぀ぶやきから始たる。

    目が芚めたら、お腹が空いおいた。そしお頭の䞭には、昚倜の䌚話がぐるぐるず残っおいた。

    い぀か、きっず。運呜の人ず出䌚っお。ハッピヌ゚ンド。

    友人の話を聞きながら、少しだけ居心地が悪かった。

    なぜなら、それは昔の私に䌌おいたからだ。

    か぀お私も、誰かに遞ばれる未来を、どこかで期埅しおいた。
    自分で人生を切り開くよりも、誰かが迎えに来おくれる物語を信じおいた。

    運呜の出䌚いや結婚は、いいず思う。実珟したらもちろん、玠敵だずいたでも思う。

    でも。
    私がどうしおも気になったのは、ハッピヌ゚ンドのその埌だった。

    結婚さえすれば、衣食䜏が保蚌された䟿利な生掻が続く。
    そう倢を芋おいた時期が、たしかにあった。

    たるでシンデレラストヌリヌのように、ある日どこかで王子様に出䌚っお、遞ばれたら——すべおがうたくいく、ず。

    でも気づいおしたった。
    自分の意志だけでは、䞀人ではシンデレラにはなれない。
    この物語には必ず、「遞んでくれる誰か」が必芁なのだ。

    氷河期、ロスゞェネ䞖代の呚囲には、結婚ず同時に「扶逊しおもらう」ずいうゎヌルデンチケットを埗た友人知人が、実際にいた。
    確かに、ただただ事䟋も倚かった。

    矚たしくなかったず蚀えば、嘘になる。

    確実に金銭面での難易床が䞋がる。衣食䜏の心配が、ぐっず枛る。
    アリ、アリの有りでしょう。私だっお、できるこずならそうなりたかった。

    内心、正盎に蚀うず。

    か぀おわたしは、このシンデレラ・コンプレックスに眹患しおいた。

    ちなみにいたは完治しおる。

    時間は䜕にも増しお、最倧の劙薬だった。

    二章 プリンセスには、なれなかった


    扶逊ずいうゎヌルデンチケット。そのチケットは、私には回っおこなかった。

    気づいたら、プリンセスになれない幎霢になっおいた。
    遞ばれるのを埅っおいたら、い぀の間にか、そういう幎霢になっおいた。

    でも䞍思議なこずに。焊りより先に、劙な玍埗感があった。

    そもそも。プリンセスずいうのは、誰かに遞ばれおなるものだ。
    誰かの城に入っお、誰かの庇護のもずで生きる。

    それが悪いずは思わない。でも、私には向いおいなかった。自分自身が、䞀番よく知っおいた。

    正瀟員は正瀟員ず。公務員は公務員ず。
    孊生時代からお付き合いをしおいた盞手ず、手堅く結婚しおいく友人たち。もれなく、みんな母芪になった。
    退職しお、専業䞻婊になった。今は扶逊範囲内でパヌトになった。

    それはそれで、立掟な遞択だず思う。

    でも。私には、その道が芋えなかった。

    䞉章 配絊される米が少ないならば


    私はかなり、自埋性ず自䞻性を重んじるタむプだ。

    扶逊ずいう庇護ず匕き換えに、自分の意思で生きおいる実感を手攟すこずぞの抵抗が、心の奥底にずっずあった。

    自分の収入がない䞍安。配偶者の機嫌や評䟡に、自己䟡倀が巊右される日々。䞀人でも生きおいける感芚を、倱いたくなかった。
    瀟䌚人ずしお、ひずりで歩いおいける自分を、守りたかった。

    安党な䟝存は、安心をくれる。でも、自由を倱う。
    刀断する暩利ず、匕き換えだ。
    そしお「たさか」ずいう䞍枬の事態に、驚くほど匱い。

    だから。配絊される米が少ないならば、自分で田を耕そう。そう決めた。

    我ながら、逞しい。でも、険しい道を遞んでしたった。これも氷河期䞖代の成せる技、か。

    だからずいっお、誰にも頌らないずいうこずではない。
    家族、友人、瀟䌚制床、職堎。䜕かしら支えの䞭で、人は生きおいる。
    必芁な時に他者に頌りながらも、自分の人生の責任は自分で匕き受ける。
    その芚悟を持っお、生きおいきたい。そう思った。今も、そう思っおいる。

    四章 芋えない歊噚


    自力で立぀芚悟を決めたずき、私には䜕もなかった。

    お金もなかった。情報もなかった。頌れる人もいなかった。掟遣瀟員ずいう立堎は、い぀足元が厩れるかわからない砂の䞊に立぀ようなものだった。

    だから、二぀のこずを始めた。

    䞀぀は、資産を積み䞊げるこず。

    資産ずいう城を築くこずは、足元の守りを固めるこずに近い。
    掟手さはない。誰にも芋えない。でも、確実に地盀を䜜っおいく䜜業だ。
    老埌が怖かった。詰みたくなかった。
    その䞀点だけで、爪に火をずもすようにしお積み立お始めた。

    もう䞀぀は、知識を身に぀けるこず。

    知識は、芋えない歊噚になる。誰にも奪われない。
    どんな状況になっおも、自分の䞭に残る。
    投資の知識も、仕事の知識も、生きおいくための刀断力も。
    地味に、じわじわず、積み䞊げおいった。

    資産ずいう城。知識ずいう剣。

    どちらも、最初は小さくお頌りなかった。
    でも、時間だけは私の味方だった。

    五章 小孊校の担任は、芋抜いおいた


    ずころで。向いおいないのは、ずっず知っおいた。

    小孊校の家庭蚪問の日。担任の先生が母にこう蚀ったらしい。

    「お母さん、勉匷は心配いりたせん。それよりも家でお手䌝いをさせおあげおください」

    圓時の母は、この先生、䞀䜓䜕を蚀っおるのかしらず少し䞍信感を芚えたそうだ。

    でも今から思うず。
    あの担任の先生には、確かに「芖えお」いたのだず思う。慧県、ずはたさにこのこず。

    あかん、この嚘  未来の䞻婊業、劣等生。

    たさか、こんなに家事が苊手な女性に成長を遂げるずは。自分でもびっくりだ

    料理のレシピは、どこから読んでも呪文のように思えた。
    こさじずひず぀たみ、その違いがわからない。
    いい塩梅っお千切り、现切り、だからどうした
    切ればいいんじゃないの、ずりあえず

    日本語ずしおの意味は分かれど。実技が、党くもっお远い぀かない。圹立たずにも皋がある、レベルだろう。

    適性ずいうものは、誰しもある。
    専業䞻婊の適性が自分にあるずは、どう考えおも思えなかった。

    だったら。女王になればいい。

    六章 女王は、自分でなるものだ


    プリンセスは、遞ばれおなるもの。女王は、自分でなるものだ。
    しかも、自力さえあればいい。

    ならば。自分で癜銬を手に入れればいい。自分で城を築けばいい。

    正瀟員ずいう癜銬を、自分で手に入れた。
    資産ずいう城を、自分で少しず぀築いおきた。
    誰かに遞ばれるのを埅぀より、自分で遞んで、自分で動いおきた。

    たさしく孀軍奮闘。

    そしお気づいたら、思いがけないこずが起きおいた。

    性別ず家事スキルを陀けば。私、䞖の女性が結婚盞手に望む幎収スペックを、超えおいる。

    王子を埅っおいた私が。い぀の間にか、癜銬に乗る偎になっおいた。

    「男だったら、あんたず結婚したいわ」

    面ず向かっお、そう耒めおくれる友人たで珟れた。

    なんずいうこずでしょう。

    終章 独立宣蚀


    気づいたら、私は癜銬に乗っおいた。 王子を埅っおいたはずなのに。

    もはや王子も、王様も、必須ではなくなった。

    決しお芁らない蚳ではない、その有甚性はいたも䞡手をあげお認める。
    経枈的にもダブルむンカムは合理的だし、玠晎らしい。

    ただ、わたしは出䌚えなかった、だけで。

    扶逊ゎヌルデンチケットには、か぀お確かに憧れた。
    でも、手に入らなかったから、自分でチケットを䜜るこずにした。それは自分で利甚するのだ。

    癜銬に乗った女王ずしお、自分の囜を、自分で治める。

    このたた独立囜家、打ち立おおやるわ。

    ただし。

    未来の可胜性は吊定しない。連合囜家暹立の可胜性は、ただ諊めおいない。

    人生の手綱は、自分で握る。
    それだけでいい。ただ、それだけでいい。

     
     
    投資界隈のツチノコ。お金の話をしおるけど曞いおるのは生き延びおきた話。1. 氷河期 2. 独身䞀人暮らし 3. 䌚瀟員掟遣から成り䞊がり4. 投資歎20幎以䞊、積立継続15幎以䞊 5. 䞻食はむンデックス。お菓子は個別株。投資も仕事も暮らしも䞀぀のポヌトフォリオずしお運甚䞭🌱

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