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マッチおじいちゃん|ショートショート

    市川家の乱

    こちらの企画に参加させて頂きました。

    楽しい企画、ありがとうございます。




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    雪の降るクリスマスの夜だった。 

    絶倫として名を馳せたのも今は昔、すっかり枯れ果てた老人がコーヒーショップの片隅のテーブルに座っていた。

    老人はテーブルに置かれていた店のマッチを手に取ると、何となしに火をつけた。

    火をつけると不思議なことに老人の下半身が燃えるようにギンギンになった。

    やがて炎が消え、老人の下半身も萎んでしまった。

    老人はまたマッチの火をつけた。

    下半身がギンギンになり、老人は両手をポケットに突っ込んでグリグリしたが、すぐに炎は消えた。

    老人はマッチ箱を持ってトイレへと駆け込むや否や、次々とマッチに火をつけた。

    全盛期を思わせる狂おしい快楽が老人の全身を貫いた。

    老人がトイレに入ってしばらく経った。

    不審に思った店員がトイレへいくと、マッチが散乱した個室で老人が自分のマッチを握りしめながら息絶えていた。

    (おわり)


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