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Photo byide_aggy

君にしか見えない#完成された物語

    市川家の乱

    こちらのお題に参加させて頂きました。
    楽しいお題をありがとうございます。




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    「今度の敵はステルスだ。看破能力を持った貴様にしか見えない。任せたぞ」

    戦闘部隊の隊長に告げられた部下は不満そうな顔でいった。

    「隊長。貴様はやめてくださいよ」
    「何だと?」
    「この部隊で最も戦果を上げているのは僕です。少しは立ててくれてもいいでしょう」

    隊長はむっとしたが、少し考えて、では何と呼べばいいのだ、と訊ねた。

    「あなた」
    「バカバカしい。お前で十分だ」
    「そちら様」
    「君」
    「…君で手を打ちましょう」

    隊長が去ろうとすると部下が呼び止めた。

    「では貴様から君に変えて最初にいったセリフをもう一度いってください」
    「…何だと?」
    「聞き逃したので」

    隊長は苛立ちつつもいった。

    「今度の敵はステルスだ。看破能力を持ったき、き、き…」

    耐えきれなくなった隊長は後ろに控えていた大隊長へ叫んだ。

    「大隊長! この小生意気なガキに一言いってやってください!」

    すると大隊長はにこやかに笑った。

    「そう怒るな。私にいわせりゃ昔の君にしか見えないよ」

    (おわり)

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