
古本屋の日常~懐かしき頃に還って
私の実家は、以前は古書店でした。店主だった父はもう80代なので、2年ほど前にお店をたたみました。古本・古本屋というと、世間ではどんなイメージを持たれているのでしょうか。古びた茶色く焼けたページの本、湿気たような匂いの店内、所々に積まれている本たち、少し珍しい感じがするかもしれません。
そんな環境で私は、物心つく頃には何かしら本を読んでいました。といっても、本来古本屋が扱っているお堅い内容の本や、新刊書店では見当たらない珍しい趣味本などは余り読んだりはしなかったけれど。
そんな古本屋とは、どういう商売を営んでいるのか。私の知る限り店主の父はのんびりしているようでしたが、私が知らない所では割といろいろやっていたようです。
📚展示即売会でも販売していたころ
今からもう30年位前からつい7〜8年位前まで、年に4回ほど、所沢駅前のビル8階で催されていた古書展示即売会に、だいたい毎回出店し古書を販売していました。そこは、近隣の古書店さんが何店舗もワゴン車や1.5tトラックなどにたくさんの本を積んでやってくるのです。エレベーターで8階の会場まで上がると、そこは広い大会場。平台になどに本を並べ、多くのお客さんが訪れ、さながら古本マーケットのようです。
その古書展示即売会は、「彩の国所沢古本まつり」といい、2021年も12月1日~12月7日まで開催されたばかり。今回で第100回目のようでした。このような展示即売会などには、実家のお店は30年ほど前から大手流通系スーパーなどの催事場に出店して即売していました。
📚古本の仕入れ先はどこから?
こうした古本を、古書店はどこから仕入れてくるのか?という疑問がわきませんか。父は私が小さかった頃から、1冊1冊自分で集めてきたのですが、仕入れ先があります。
それが「市(古本市場)」と「宅買い(出張買取)」です。父は月に2回ほど市に行って、他の業者さんと売り買いしていたようです。
そして宅買いとは、一般家庭のお客さんから買取依頼の電話を受け、そちらのご家庭に直接車で伺い、その場で査定して買い取ってくるのものです。
その宅買いも、時たま掘り出し物があったようです。ある時(10年ほど前ですが)は、故手塚治虫さん関係の漫画本や多くのグッズ、それも古くても未開封の物などすごく沢山買い取らせていただきました。その時は、けっこうレアな物も多くあり、ビックリし面白かったものです。
📚インターネットの古書通販サイトがある!
現在父は、お店こそたたんだものの、残した古本をインターネットで販売しています。その販売サイト、古本・古書の通販サイトがあり、そこで今でも古本を大事に売っています。そのサイトは「日本の古本屋」といいます。
実は私も以前に、このサイトで古本を販売する手伝いをしていました。今ではこのサイトも本の画像を載せられるようになり、私が手伝っていた当時に比べると、古本のノスタルジックな雰囲気を残しつつ洗練されたサイトになっているかなと感じます。
また、近年は店内にカフェ併設の古書店もあったり、中古CDやレコードも売る古書店もあるとか。懐かしい匂いのする古本屋は、時代とともに変わりゆくこともあるようですね。
≪まとめ:日本の古本屋は懐かしい匂いのする宝箱≫

神田神保町の古本屋街。この神田の古本屋街は、テレビでも放送されることがありますが、世界一の古本屋街として有名ですね。これらのお店は大体が北側を向いています。その理由は日当たりのいい南向きのお店では、本が太陽の陽に焼けてしまうため、北向きにお店を構えることが多いのためです。
実際、本当の昔ながらのお堅い古本屋さんは、時代とともに少なくなってきているようです。そんな場合は上記のサイト「日本の古本屋」などで掘り出し物が見つかるかもしれません。貴方もそんな古本屋さんに、時にはふらりと立ち寄ってみたりサイトで検索してください。新刊書店にはない深みのある本たちを読み耽ってみてはいかがでしょうか。