
どんな本屋さんになりたい? -選書について
本屋さんになります、と自己紹介すると、まず聞かれるのが、「どんな本屋さんですか?」と。きっと、本屋さんをやってます、とこれから話すようになっても同じことを聞かれそうです。
どんな本を置いているか、によってその本屋さんの個性が現れるので、「こんな本をおいてますよ」と、いま準備段階で説明するのが難しいですが、こんな本を揃えたい、こんな本は控えたい、というのは決めています。
揃えたいと思っているもの
・リトルプレス・zine
小さな出版社、個人出版のリトルプレスやzineは積極的に揃えたいと思っています。リトルプレスやzineには特に一人ひとりの本を書きたい、出したいという思いが強く感じられます。ジャンルとしてはエッセイや日記本、短い時間でも読みやすく、親しみやすい本を選びたいです。
・ケアの本
セルフケア、他者へのケア、いろいろなケアの形がありますが、ケアの視点、考え方が社会にもっと広まってほしいという思いがあります。個人的にも思い入れの深いジャンルで、積極的に紹介したいと思っています。
・往復書簡
エッセイや日記本も好きなのですが、往復書簡もとても面白いです。手紙の形を取っているので、一篇の長さも程よく、相手への思いの詰まった往復書簡は読んでいてホッとします。
・詩・短歌
詩や短歌も比較的読みやすい本なのではないかと思っています。特に現代の短歌は日常を切り取った親しみのあるものになっています。
控えたいと思っているもの
・実用書
実際には私自身もいろいろな場面で買うことも多いのですが、やはり旬が短く、長く売り続けるのが難しい、と感じています。最新の知見を取り入れ続けるのも大変なので、こちらは避けたいと思っています。
・コミック
同じく普段はたくさん読んでいます。が、1冊あたりの単価がどうしても低く、大量に場所を取ることを考えると、取り扱いは難しいと感じています。
・専門書
専門書の定義が難しいですが、あまり難しすぎる本は置かない、と現段階では考えています。専門書のなかでも優しめな入門書であったり、一般に広く読まれるように書かれている本を中心に扱いたいです。
・雑誌
唯一、取り扱いたいなと思っていた「母の友」が休刊となってしまいました。今のところほかの取り扱いの予定は無いかなと思っています。
総じて、あまり難しすぎないもの、日常や身近なものがテーマとなって親しみやすいもの、本がちょっと苦手、忙しくてなかなか読めない、という方でも、少しずつ読み進められるようなもの、そして、読んでいてなにかしら心に響きやすいもの、を取り扱いたいと思っています。
それを、こんな本屋です、と説明するのがまだ難しいのですが、だんだん伝わるように、伝えられるように、整えていきたいと思います。