芸能人の妊娠報告を見て思うこと
今は、息子と一緒に過ごせる毎日があります。
だからこそ、芸能人や著名人の妊娠報告を見ても、
「そうなんだ」
と思えるようになりました。
不妊治療をしていたことや、苦労を乗り越えた経緯を知ると、
「どうか無事に元気な赤ちゃんが生まれますように」
と自然に思えるようにもなりました。
でも、娘たちを亡くした直後は違いました。
芸能人の妊娠報告ですら見ることができませんでした。
知らない人のニュースなのに、テレビで流れた瞬間にチャンネルを変えたり、消したりしていました。
それでも目に入ってしまった時は、必死で心を無にしました。
無にしないと、
「あの人も死産になればいいのに」
そんな、自分でも信じられないような黒い感情が湧いてしまうからです。
本当はそんなこと思いたくない。
誰かの不幸なんて望んでいない。
それなのに、勝手に湧いてくる感情。
そして、その感情を抱いてしまう自分が何より嫌でした。
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息子が生まれてからは、そんな黒い感情はほとんど湧かなくなりました。
それでも、妊娠や出産のニュースを見て、心がざわつく日はあります。
芸能人は人前に立つ仕事だから、妊娠や出産を「ご報告」という形で発表しなければならないことも多いのでしょう。
安定期を迎えて、何事もなく妊娠を報告できること。
その当たり前が、今でも少しだけ羨ましく感じることがあります。
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以前、仲宗根泉さんが、妊娠を公表したあとに息子さんを死産された体験を語っている記事を読みました。
共感する部分がたくさんありました。
人前に立つ仕事だからこそ、喜びも悲しみも公にしなければならない。
その苦しさは、私には想像しきれません。
でも、同じ経験をした方だと知って、より応援したい気持ちになりました。
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死産の話を、安心して話せる場所は多くありません。
当事者同士の集まりも限られています。
そして、同じ死産を経験していても、そこに至るまでの経緯も週数も背景も、それぞれ違います。
「この言葉で傷つけてしまったらどうしよう」
そんなことを考えてしまい、当事者同士でも話すことをためらってしまうことがあります。
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先日、ある有名スポーツ選手のご家族に第2子が誕生したというニュースを目にしました。
その時、久しぶりに黒い感情が湧いてきた自分に驚きました。
息子が生まれてから半年以上。
他の妊娠・出産のニュースでは何も感じなかったのに、そのニュースだけは心に引っかかったのです。
理由は、自分でも何となく分かっています。
私自身、心のどこかで第2子を望んでいるから。
でも、その道のりが決して簡単ではないことも知っているから。
私が簡単には手に入れられないものを、当たり前のように手にしているように見えてしまった。
ただ、それだけなのだと思います。
もちろん、その人にも私の知らない苦労があるのかもしれません。
でも、ニュースで見えるのは幸せそうな一場面だけ。
だからこそ、羨ましいという気持ちが先に立ってしまうのでしょう。
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私の手の中にも、たくさんの幸せがあります。
優しい夫。
食べてしまいたいくらい愛おしい息子。
毎日帰りを待ってくれる愛犬。
温かい家庭。
大きな病気をすることなく過ごせている自分の体。
数え切れないほどの幸せが、ちゃんとあります。
それでも、人を見ては羨ましくなる。
人と比べなければいい。
そんなことは頭では分かっています。
それでも、勝手に比べて、勝手に落ち込んでしまう。
「私は私」
そう思えるようになるには、どうしたらいいのだろう。
今も私は、その答えを探しながら生きています。