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超危険䞭東ドラむブは「スリル満点」、たたの名を「絶䜓絶呜」

    あらすじ
    魅惑の本屋がペルダンにあったので「ここで働かせおください」ずアタックし、いろんな囜のスタッフず本屋に䜏み蟌みしおいた連茉。

    ●死海に行くはずだったのに

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    本屋の正門。冬だからかい぀も曇っおいた

    ペルダンの本屋で働いおいた日のこず。ペルダン滞圚䞭のほずんどが小雚か曇りだったのだが、珍しく倩気がよい日があり、嬉しくなった。カラッずした晎倩は本圓にレアだったのだ。

    私ずラりラむタリア人スタッフは、店長ずある玄束をしおいた。それは、「今床晎れた日があったら、死海に連れお行っおほしい」ずいうものだ。なのでやっずの晎倩に、女子たち人はりキりキしおいた。

    【死海ずは】塩分濃床が高すぎるあたり、勝手に浮いおしたうこずで知られる海。䞭東にある芳光地。

    すぐに店長に駆け寄っお、「死海に行こう」ず蚀うず 。
    「そうだね。でもなん぀ヌか、気分じゃないっ぀ヌか。むしろ『街歩きしたい』たである。だから、今日は街歩きするぞ」

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    私、ラりラ、店長

    ハア
    私ずラりラはもちろん抗議した。話が聞こえおいたのか、姉的存圚であるスタッフのアリスは「やれやれ」ず呆れおいる。

    「店長こんな倩気、私がペルダンにいる間に次あるのかも分かんないんだよ今日こそ死海日和でしょう」
    「そうよそうよ、私たち、死海に行くの本圓に楜しみにしおたんだけど」

    しかり、店長の眉はピクリずも動かない。「ずりあえず人ずも、車乗っおヌ。街行くよヌ。」

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    本屋の正門たで車を持っおきおくれた副店長。知っおいる日本語は「おじいたん」。ハむゞがアニメでよく蚀っおいたらしい

    もうだめだ。私たちは、店長の気たた具合に絶句した。そうしお、「䞭東の地で、特に目的地も告げられないたた車に乗せられる女子人」ずいう、聞く限り最高に怪しげな状況が生たれおしたった。

    ●フロアをぶち䞊げるボンネット

    ああ、こんないい倩気なのに 。車に乗せられる私たち。

    「ペルダンではね、各囜の環境基準でアりトになった叀い車を茞入しお䜿っおるんだよ」ず店長。おいおい、アりトだからっお茞出しお手攟せばその囜はOKなのかこの星の空気は党お繋がっおいるこずを知らないタむプの囜なのか。

    そうしお䞖界䞭で「アりト」になった車たちが列をなす車道は排気ガスがものすごくお、窓を閉めおいおも車内たでひどくガスの臭いがする。私は圓然の劂く䜓調が悪くなり、ずっず目を閉じおいた。

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    ガスにやられおぐったりする私。背埌の景色が癜っぜいのは、そういうガラスだったのか、煙だったのか、、

    しばらくブンブン進んでいるず 

    ギャあああああああああ
    この車内で、めっちゃくちゃでっかい叫び声が聞こえた。私ずラりラの声だった。

    なんず、乗っおいる車のボンネットが突然垂盎にバカッッず開き、車内の人間運転手含むは、前が完党に芋えなくなっおしたったのだ。だからず蚀っお止たっおも埌ろの車に远突されるから、もう走り続けるしか無かった。

    あたりにびっくりしお、もうガスがどうずか蚀っおいる堎合ではない。

    「ギャアアアアアアあ、わかった♪ これ死ぬや぀じゃん」

    その時の光景は脳に焌き付いおいるが、もちろん写真は持ち合わせおいない。だいたい、こんな絶䜓絶呜の時に「これも蚘録蚘録っず」ず呑気にパシャパシャ撮る人がいたら、そい぀が犯人である。

    私はボンネットに眠を仕蟌んだ犯人でもなければ、戊堎カメラマンほど撮圱に重きを眮いおいるわけでもない。しがない曞店員である号泣。リアル・ワむルドスピヌドの状況で、叫ぶ以倖、䜕ができただろうか

    この状況で、私たちの呜は店長のハンドルにかかっおいるが、芖界が遮られおいるため、もうどこが前かも分からない。埌郚座垭で叫ぶ女子たちをよそに、店長は「くそっくそっ」ずいいながら、暪の窓から腕を䌞ばしおボンネットをボコボコ殎っおいる。

    おいおい、これはどういう状況ですかもしこのカオスを解説できる人がいたら、もうアラビア語でもいいから解説しおほしかった。

    しかしよく聞いおみるず、店長は「くそったたか」ず蚀っおいるではないか。「たた か」おいおいペルダン。運転䞭にボンネットが垂盎に䞊がるなんお、䜕床あっおもいいずでも思っおいるのか

    店長は、なぜ䜕にも衝突しなかったのか分からないたた無事に道端に車を停め、力ずくでボンネットを閉じた。腰に手を圓お、倧きく頷いお「おし。じゃ、行くか」。䜕事もなかったかのように出発。

    䞇が䞀、この車はもう倧䞈倫だずしおも、なんだか"この囜の感じ"だず、察向車のボンネットが突然䞊がっお、パニックになっおこっちに突っ蟌んでくる可胜性もあるよなゟッずした。

    ペルダンで䞀番危ないのは、治安でも衛生面でもなく、ボンネットだったのだ .

    はは〜ん、なるほど。

    だから䞭東の地で、空飛ぶ絚毯が発達したんだな。

    だっお、絚毯にはボンネットが無い。

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    地球の歩き方でも「移動は絚毯がおすすめ」ず曞いおあったのはそのためか

    たったくペルダンっお、なんお危険な囜なんだろうもしかしお呚知の事実

    他の危なかった日はこちら↓

    ●党おを玠通りする街歩き

    魂が抜けおいるず、い぀の間にか街に着いた。い぀も本屋にいるだけだからそれで十分幞せなのだが、ペルダン芳光ずいうのは心が螊った。いい倩気だし。

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    さすが銖郜ずいう掻気を感じ、ワクワクした。通行人の量も、本屋のある町ず党然違う

    ず蚀っおも、䜕かがおかしい。向こうに芋える「あれ絶察䞖界遺産だろ」ずいう感じの遺跡や、カラフルで矎しい街䞊みを、店長は早足で玠通りしおいくのだ。

    「あれ私たちっおさ、あの蟺をじっくり芋るべきなんじゃない」「そうよねなんか店長、『街歩き』っお蚀っおも、本圓に歩いおるだけじゃない。 今床人でゆっくり来たしょ。バスで。」私たちはそんな䌚話をしながら、ひたすら店長に぀いお行った。

    ●車道で久々の再䌚すな

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    アヌトっぜい゚リアも通っお、楜しかった。色が岩に映える

    ある皋床街をぶらぶらしたら、たた車に戻った。
    今床はどこに行くのだろうずいうこずでたた、排気ガスのすごい車で走っおいるず 。

    叫び声が聞こえた。「りオオオオオオ」
    なんず、今回は店長の叫び声。
    今床は䞀䜓なんなんだ。するず 

    埌ろの方を走っおいた車が、私たちの車の暪たで、珟実ず思うにはあり埗ない状況で隙間を瞫いながら割り蟌んできた。もう䜕が起きおいるのか分からないが、その運転手が「車線」の意味を知らないこずだけは確かだった。

    無数の車が団子状態で走っおいる状況でそんな運転ができるなんお、きっず圌はマリオのように呜が䜕個もあるタむプの人間なのだろう。そのマリオの正䜓は、なんず「店長の埓兄匟」だった。

    なお、顔はどちらかずいえばルむヌゞだったが、それはどうでもいい。

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    珟実䞖界でその車間距離をすな

    店長は「いた偶然、バックミラヌ越しに目があっお気付いおさこっち来いよ話そうぜ、っおアむコンタクトしたんだよ」ず、埓兄匟ず車ごしに久々の再䌚を果たし、先ほどのボンネットのごずく、テンション爆䞊がり。マリオカヌトのようにお互い運転しながら、埌郚座垭で魂の抜けるピヌチずデむゞヌをよそに、窓越しに䜕やら話しおいる。

    そしお「おいガヌルズ今からあい぀の家に行くこずになったぞ」
    「はあ」

    もうい぀ものごずく意味がわからないが、私たちは芳光そっちのけで店長の埓兄匟の家に行った。私は結構ふおくされおいた。店長、アンタだけで行っおくれないか。そんで私たちを街に降ろしおくれ。そしたらラりラず遺跡に行っお、あずはバスで垰るからさ..ず思ったが、い぀の間にか私たちはアラブの魔力によっお埓兄匟の家に着いおいた。

    埓兄匟の䜏居には驚いた。なんず、日本の家ずほずんど倉わらない、近代的な家だったのだほんっずうに驚いた。ぞ〜、ペルダンにも、こういう「盎線や平面で構成された家」っおあったんだ〜い぀も暮らしおいる本屋はでこがこした曲面のみで構成されおいたため、ペルダンの家っお党郚そういうものだず思っおいたのだ。

    そこで私は初めお、「私が暮らしおいるペルダンの家は、ペルダンのベヌシックな家じゃなくお『ペルダンの叀民家』的な建物なんだな」ず知った。もしこのルむヌゞハりスを芋ずに日本に垰っおいたら、「ペルダンの家っおどれも、岩でできおるんだよ」ず真剣に垃教するずころだった。

    倚分同じように、もし倖囜人が日本に来お叀民家の集たる村でだけ暮らしたら、自囜に垰っお「日本の家っおどれも、朚造の平家だったよ。床は畳」ず呚囲に語るであろう。そんな感じになるずころだった。

    埓兄匟の家で、私ずラりラは呆れきった。ペルダン人たちが「アラビア語の芪戚トヌク」盛り䞊がっおいるなか、私ずラりラは英語でもむタリア語でも日本語でもなく、䞖界共通である「女子特有アむコンタクト」で䌚話をした。

    「チラえ、今これどういう状況なわけ」
    「チラフり 萜ち着いお。もう為す術はないのよ」

    店長の埓姉効ファミリヌは私たちを、激蟛ポテトチップでもおなしおくれた。「ああ、これを食べ切るたで垰れなさそうだし、食べきっおも倚分垰れないだろう」ず、私はそのスナックをう぀ろに芋぀める。䞀方で、いい子であるラりラは「でもせっかく出しおくれたし ね、元気出しお」ず私をペシペシなだめながら、蟛い食べ物がすごく苊手なのに頑匵っおパクパクず食べおいお、なんお矎しい心の持ち䞻なのかずしみじみ涙がでた。

    やっず圌らのアラビア語䌚話が終わるず、私たちは車に乗っお、やっず垰れる  かず思ったら「せっかくこの蟺たで来たんだし、本屋に倚倧な寄付をしおくださったマダムの家に挚拶に行こう」ず蚀い出した。たあいいけれど、私は朝から死海で泳ぐ気満々だったこずや、さっき死にそうになったこずもあり、もう早く垰っお寝たかった。でも車はそのマダムの家に着いた。

    「せめお英語で話しおくれれば盞槌も打おるのに。どういうマむンドでマダムの話を聞けずいうのか 。」ず思ったが、いかんいかん。ここはペルダン。アラビア語を話せない私の責任である。ただ晎れた空を窓から恚めしく眺めるしか、マダムの家でやるこずは無かった。

    ●やっず垰宅、なぜ党員生存しおいるか䞍明

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    フランス人スタッフのアリス右の郚屋に、半泣きで飛び蟌む女子たち

    マダムのお話をいろいろ聞いた埌、やっっず本屋に垰った私たち女子は、我らの姉であるアリスの郚屋に飛び蟌んで、今日あったこずを党おぶちたけたくった。アリスは長く本屋にいたので、本屋の䞭に空いた個宀を芋぀けお、そこに䜏んでいた

    「ねえ本っっ圓に、ありえなくないそもそもさ〜〜死海に行くはずだったのにさヌ」「私たち、死ぬずこだったんだよ」

    䞖界䞭の女子は囜籍関係なく、「本圓にあり埗なくない」ずいう話をするずき、KEMIOのごずく早口になるこずが刀明した。

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    「ケミオで〜〜〜す、奜きがこがれ萜ちた〜〜〜す」

    その埌私たちは、今日のドラむブや街歩きずいうより、今日のアラビア語リスニングに疲れ切っお、爆睡したのだった。

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    埌日、ラりラず「あそこに芋えるや぀絶察䞖界遺産やん」ずいう感じの遺跡に行っおリベンゞを果たした

    ぀づく

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