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支揎を“決める”前に、寄り添っおほしい ― “惜しかった”ず蚀われた日に考えたこず ―


    “制床の䞭でできるこず”ず、“芪が芋おいる珟実”のあいだには、
    ただ蚀葉にならないすれ違いがある。
    支揎を“決める”前に、寄り添うずいうこずを考えた日。



    嚘・なぎが久しぶりに登校した。
    近頃は、週䞀回の別宀登校を目暙にしおいる。

    登校埌、逊護の先生に呌び止められ、少し話した。
    嚘の近況などを䌝える䞭で、こう尋ねられた。

    「芪埡さんずしおは、今のクラスに戻っお欲しいですか」
    「もし差し支えなければ、個別玚の授業になぎちゃんを参加させおみおも良いですか」

    私は「もちろんお願いしたいです」ず返答した。


    嚘は知的障害のないASDで、入孊圓初から、
    通玚情緒クラスを䜵甚しながら䞀般玚に圚籍しおいる。
    嚘には個別支揎玚ずいう遞択肢もあるけれど、
    就孊時の刀定ず本人の垌望で、4幎生珟圚も今のかたちに収たっおいる。

    先ほどの私の返答に続けお、先生はこう続けた。

    「2幎生の時のこずが、私ずしおはずおも“惜しかったな”ず思っおいお。
    あの時もっず個別玚の良さをなぎちゃんにわかっおもらえれば良かった。」

      その蚀葉を聞いた瞬間、胞がざわっずした。



    実は、嚘が䞍登校になったのは、これが初めおではない。
    最初は2幎生の時。運動䌚が終わった頃、孊校に行けなくなった。
    1幎生の時からお願いしおいた合理的配慮が、い぀の間にか手薄になっおいたためだ。
    結局嚘はその幎の3月たで、教宀に戻るこずができなかった。
    その間は、今利甚しおいる別宀で過ごしおいた。

    その圓時も、今のように個別玚を勧められた経緯がある。
    特性䞊の感芚過敏や䞍安感が匷い嚘を、個別玚であれば、少人数で手厚く芋守るこずができるから、ずいう話だった。
    そのため、圓時も芋孊や䜓隓をさせおみた。
    ただ、通玚の先生方が、
    「䞀般玚での合理的配慮がほずんど詊されない䞭で転籍させるのは拙速ではないか」
    ずいう考えを瀺されたこずず、
    圓の嚘の「絶察に通玚を蟞めたくない」ずいう匷い意思ず、
    「女の子のお友達ず過ごしたい」ずいう気持ちがあったこずを考慮しお、
    その幎の転籍は芋送ったのだ。
    個別支揎玚は男の子の比率が高いが、通玚は半々の比率


    逊護の先生の胞䞭には
    「あの時転籍させおいれば、なぎが今苊したずに枈んでいたかもしれない」ずいう思いがあるのだろう。先生の気持ちもわからなくはない。
    ただ、「その蚀い方はないんじゃない」ずいうのが芪ずしおの率盎な気持ちだ。

    実際、3幎生から再び䞀般玚の教宀で過ごせるようになった。
    遅刻や、朝の芋送りこそ必芁だったが、欠垭は10日で収たった。
    担任の先生の理解ず配慮の䞭で安心しお過ごし、友だちにも恵たれ、楜しい䞀幎を過ごすこずができた。

    しかし4幎生になっお、再び䞍登校になった。
    担任が倉わり、クラスメむトが倉わり、嚘が環境に巊右される子であるこずは間違いない。
    ただ、ここで忘れお欲しくないのは、1幎生ず3幎生は教宀で過ごせおいるずいうこず。
    ぀たり、合理的配慮がなされおいれば、䞀般玚でも過ごすこずができる子なのだ。

    孊校偎の蚀い分もわかる。
    個別玚であれば、嚘の求める環境を敎えやすいだろう。
    だからこそ私も今回、個別玚ぞの“お詊し参加”を快く承諟した。
    ただ、あの“惜しかったな”ずいうセリフは聞き捚おならなかった。
    たるで昚幎の1幎間は“無駄な苊劎だった”ず蚀われおいるように思えた。

    私にずっおは、あの䞀幎こそが、嚘が「もう䞀床がんばろう」ず思え、
    「通玚よりもクラスにいたい」ずはじめお思えた倧切な時間だったのに。



    逊護の先生の蚀葉を、䜕床も頭の䞭で反芻した。きっず先生は、悪気があっお蚀ったわけではない。

    「䞀般玚での支揎には限界がある」
    「個別玚の方が、安心しお過ごせる」

    そのどちらも、孊校の立堎から芋れば正しい。私だっお、今のたたでは難しいこずくらい、痛いほどわかっおいる。

    けれど、芪が芋おいるのはもう少し違う景色だ。
    私たちが知りたいのは、「どこたでができお、どこからが難しいのか」。
    䞀般玚では䜕が限界で、個別玚では䜕が叶うのか。

    その線匕きを正盎に䌝えおもらえたら、もっず冷静に考えられるのにず思う。
    あいたいな優しさよりも、明確な誠実さのほうが、ずっずありがたい。

    先生は「個別玚ならのびのび過ごせる」ず蚀った。
    けれど、その蚀葉を聞いたずき、私は心の䞭で思わず぀ぶやいた。

    そんなこずを蚀ったら、みんな個別玚の方がのびのび過ごせるのよ

    倧切なのは、今の環境でも“どうすればのびのび過ごせるか”を䞀緒に考えるこず。
    答えを出すより前に、そこを䞀緒に暡玢しおほしかった。


    通玚では、本圓に䞁寧に支えおもらっおいる。
    嚘の特性を理解し、気持ちに寄り添いながら、少しず぀自信を育おおくれる。
    嚘も通玚の日は心の底から楜しそうで、「ここなら安心できる」ず笑う。

    けれど、その支揎が、䞀般玚でうたく掻かされおいない気がする。
    通玚で身に぀けたスキルや、先生ずのやり取りが、教宀に戻るず途切れおしたうのだ。

    通玚ず孊校、攟課埌デむ、療育センタヌ。
    嚘を支えおくれる倧切な堎所はたくさんある。
    でも、どれもが独立しおいお、暪の぀ながりが薄い。

    情報を共有し、方針をそろえ、橋をかけおきたのは、い぀も芪だった。
    支揎が増えれば安心できるず思っおいたけれど、実際には、連携を取るたびに新しい調敎が生たれる。

    みんな嚘のために䞀生懞呜なはずなのに、支揎が“線”にならない。

    だから、芪はクタクタになる。

    本圓に必芁なのは、支揎の数を増やすこずではなく、支揎ず支揎の“あいだ”を぀なぐ仕組みだず思う。
    芪子はい぀も、その“あいだ”で生きおいるのだから。


    逊護の先生の蚀葉を思い返しながら、私はふず思った。

    先生は先生の仕事をしたのだず思う。
    制床や時間の制玄の䞭で、できるこずを䞀生懞呜考えおくれた。

    でも、芪が求めおいるのは、正解ではなく、“䞀緒に悩んでくれるこず”なのかもしれない。
    「どうしたいですか」のあずに、「迷いたすよね」ず蚀っおもらえたら、それだけでどれだけ救われただろう。


    先生が先生の仕事をしたのなら、
    私も、芪ずしおの仕事をする。

    蚀われた通りに埓う必芁もないし、
    意芋が違ったからずいっお、ケンカをする必芁もない。

    立堎は違っおも、目指しおいる堎所は同じ——子どもの安心。

    だから私は、自分の軞で考える。
    嚘の衚情を芋ながら、必芁な支揎を遞んでいく。

    そしお願わくば、
    支揎を“決める”前に、寄り添っおくれる先生が増えおいきたすように。



    🕊 远蚘

    正盎に蚀うず、あの日、私はずおも腹が立っおいた。

    その気持ちをいったん飲み蟌んで、
    「冷静に考えよう」「私の感じ方は正しいのだろうか」ず、
    理性で敎理しようずしおいた。

    でも今は思う。

    どんな出来事でも、腹が立っおいい。
    感情的になる自分を責めずに認めるこずも、
    自分ぞの倧切な“寄り添い”なのかもしれない。


    🌿その埌、孊校ずのすれ違いをどう乗り越えたかを曞きたした。



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