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人生を楽しく生きてほしい──父から息子に贈る「経済の仕組み」の教科書

    まえがき

    本記事は、現在人生お休み中の父親が、これから大人になっていく中学生の息子に宛てて、息子の幸せを願い、息子に知ってほしい「経済の仕組み」と「今だからこそ意識してやってほしいこと」を綴ったものです。
    (※中学生の息子に宛てたものですが、これから大人になっていく若い世代の方や、お子さんの将来を想う親御さんにも、共感できる部分があるのではと思います)

    はじめに

    今は2026年6月。パパは46歳、息子君は中学3年生。

    これから、高校受験に向けて本格的に頑張ることになるね。そして、高校に入学したら、そこからは大学受験、仕事決めと大忙しだと思う。

    パパが毎日薬を飲んでいるところを見ているし、たまに布団で横になっているので、なんとなく気づいているかもしれないけど、パパは色々なことを頑張りすぎて、疲れてしまい、心の病にかかってしまったんだよね。

    2025年4月に心の病(=うつ状態)と診断されて会社を休むことになり、今も会社を休んでいる。

    現在は復帰に向けて、生活リズムを整え始め、読書や書き物などを始めているけど、体調は一進一退で、横になって休む時間がまだ必要なんだ。復帰への道は本当に遠いなと感じているよ。

    パパも、ずっと頑張ってきた。

    小学校から塾に通い、中学では勉強を頑張った。高校は学区で1番偏差値が高い公立高校に入り、大学は現役で一流大学に入った。仕事は、大学から推薦をもらって上場企業に入社、約20年働いてきた。

    思い返すと、パパの人生は常に、未来ばかりを見ている人生だった。

    • 中学では高校に向けて

    • 高校では大学に向けて

    • 大学では就職に向けて

    • 就職してからは老後に向けて

    振り返ってみると、今をあまり大事にしてこなかったなと後悔しているんだよね。

    だからこそ、息子君には未来を大事にしつつ、同じぐらい「今」も大事にしてほしいと思っている。

    今、パパは会社を休みながら、今後のことを考えているけど、未来を優先してきたパパには、今を楽しむために熱中できるものがないんだ。この年になって自分がやりたいことが分からなくなっちゃったんだよね。

    「いい学校に入って、いい会社に入れば、一生安泰」と親や先生に言われながら、パパはずっと頑張ってきた。
    でも、今のパパは全然幸せじゃないんだよね。

    もちろん、ママと結婚して、息子君ができたことは、本当に幸せなことだよ。でも、自分1人でいる時間は、全然幸せじゃないんだ。

    ママや息子君と一緒にいる時間に比べて、1人でいる時間は圧倒的に多い。幸せな時間に比べて、苦しい時間が多いんだよね。

    だからこそ、息子君にはそんな人生を歩まないでほしい、そして幸せな人生を送ってほしい、日々楽しく生きてほしい、パパは心からそう思っているんだ。

    パパが幸せじゃない理由の1つは、何も知らず、何も考えず、大人が「こうすれば幸せになれる」と教えてくれたことに、ただ従ってきたことにあると思っている。

    自分で何も決めず、ただ大人の言葉が正しいと信じて、その言葉通り人生を歩んできたけど、全然幸せじゃなかった、そんな感じかな。

    いい学校に入って、いい会社に入れば、一生安泰

    大人の言葉

    パパは、何も知らずに、何も考えずに子ども時代を過ごしてしまった。
    だから、大人の言うことはすべて正しいと信じて従っていたのだと思う。

    でも、だからこそ、息子君には大人の言うことをただ信じるのではなく、自分で考えて決めてほしい。そのためには、自分で判断するための「知識」が必要だと思う。

    46歳のパパが、今もっとも「あの時知っておくべきだった」と思う知識、その1つが「経済の仕組み」なんだ。

    パパが子ども時代に、経済の仕組みを知っていたら、大人の言葉が本当に正しいのか判断して、自分で選ぶことができたんじゃないかって、今になって思うんだ。

    経済の仕組みを知ることで、どう自由に生きるかを自分で選べるようになるとパパは考えているんだよね。

    この記事では、人生を楽しく生きるために、自分の人生を他人任せではなく自分で決めるために、パパが息子君に知ってほしいと思う経済の仕組みについて、その基本を伝えたいと思う。

    内容は、教科書に載っているような難しいことではなく、「これを知っているだけで、人生の見方が変わる」というパパなりのエッセンスを書くつもりだよ。


    幸せって何だろう?

    経済の仕組みの話をする前に、まずは「幸せ」について考えてみよう。


    パパが考える幸せ

    幸せって、息子君はどういうことだと思う?

    好きなゲームをたくさんできたら幸せかな?
    好きなラーメンを毎日食べられたら幸せかな?
    たくさんお休みが出来たら幸せかな?

    パパは、「幸せとは、人生における色々な選択を自分で自由にできること」だと考えている。つまり、次のことを実現できる状態かな。

    • 自分の好きなときに

    • 自分の好きなひとと

    • 自分の好きなことができる

    具体的に言うと、例えば、次のようなこと。

    • 起きたいときに起きて、眠たいときに眠る。

    • どこかに行きたいときは、好きなところに行き、家にいたければいる。

    • 遊びたいときは、飽きるまで遊ぶ。

    今書いたのは例なので、もっと色々なことがあると思うけどね。

    でも、これを実現するためには、お金が必要だよね。
    なぜなら、人は生きていくのに、どうしてもお金がかかるから。


    生きていくためにかかるお金

    生きていくお金としては、大きく2つに分けると理解しやすいと思うよ。

    1つ目は生きていくのに必ず必要となるお金。
    衣食住に関する部分が中心だ。

    服や靴がないと寒いし、食べないと生きていけない。

    住むところもないと困るよね。そして、家だけあってもダメで、電気・ガス・水道も生活するのに必要だよね。

    さらに、友達とLINEをしたりYouTubeを見たりするために、スマホやWi-Fiも必要だよね。


    2つ目は、人生を楽しむためにかかるお金。
    これは、生きていくのに必要ではないけど、人生を楽しむのに必要だよね。

    このお金は、人によって使い方は千差万別。なぜなら、人によって好きなものや楽しいことが違うからね。

    息子君の場合だと、次のものが当てはまるかな。

    • マンガ代
      マンガは、生きるためには必要ではないのは分かるよね。
      でも、人生を楽しむために必要だよね。

    • 友だちと遊ぶためのお金
      友だちと遊ぶときに使うお金も、人生を楽しむためにかかるお金だよね。

    ただし、人生を楽しくするのに必ずお金が必要なわけではないので、そこは注意してね。
    無料で遊べる公園や博物館なんかもあるし、本が好きなら図書館で借りればいい。お金を使わずに、人生を楽しむ方法はたくさんある。

    確かに、お金があるほうが色々なことができる。だけど、お金がないから幸せになれないとは思わないでね。


    どちらのお金にも言えることだけど、かかるお金を節約すれば、自分のしたいことに使えるお金が増える。

    そうやって、自分の人生を楽しくするようにお金を使うことが大事だ。

    ここまで見てきたように、生きていくためにはお金が必要だ。
    だからこそ、お金を稼ぐ必要があるんだよね。

    今はパパやママがいるからいいけど、息子君も大人になったら、お金を稼ぐことを考えないといけないね。


    お金を稼ぐということ

    まず、お金を稼ぐには、何か売るものが必要だよね。
    売るものが無いと、お金は稼げない。
    そして、売るためには、買ってくれる人が必要だ。

    だから、お金を稼ぐためには、次の2つを考えないといけない。

    • ①人がお金を払ってでも欲しいと思うものを作ること

    • ②売るものを買いたい人を見つけること

    ここで、注意しないといけないのは、年齢や性別、国などによって、欲しいものが違うということ。

    マンガを例にすると、日本語で書かれたマンガは、海外の人は読めないから買わない。
    あと、アクション系のマンガは、女の人より男の人の方が買いそうだよね。
    さらに、お年寄りより子どもの方がマンガを買いそうだよね。

    そう考えると、3つ目の重要なポイントが見えてくるんだ。

    • ③誰のためのものかをちゃんと考えること

    自分向けじゃないなと思うものを、人は買わないよね。


    次は、どうやってお金を稼ぐかだ。

    基本的に仕事で稼ぐことになるけど、働き方は大きく2つある。

    • ①会社に就職して稼ぐ

    • ②自分で稼ぐ

    それぞれ、簡単に説明するね。

    • ①会社に就職して稼ぐ
      会社で仕事をして給料をもらって稼ぐ方法だ。
      日本では、今もこの働き方が一般的だよ。

      <良いところ>
      ・言われた仕事をすれば必ず固定のお金がもらえる
      ・頑張って出世すれば、もらえるお金が増える
      ・仕事ができなくても簡単に辞めさせられない
      <悪いところ>
      ・自分がやりたくない仕事もしないといけない
      ・自分と合わない人とも仕事をしないといけない

    • ②自分で稼ぐ
      自分ですべてをやってお金を稼ぐ方法だ。
      日本でも少しずつ増えているけど、まだ少ないんだよね。

      <良いところ>
      ・自分の好きなことをしてお金が稼げる
      ・頑張れば、会社よりもたくさん稼げる
      <悪いところ>
      ・売れなかったら、お金は0円


    どちらの働き方が合っているかは、人それぞれだ。

    言われたことをやるのが得意な人は会社で働く方がいいし、自分の好きなことだけを自由にやりたい人は自分で稼ぐのがいい。

    もっと言うと、両方の働き方をしてもいいんだよ。

    ある時期は「①会社で」、別の時期は「自分で」というやり方もある。
    もしくは、週を半分に分けて、それぞれのやり方で働くとかね。

    つまり、稼ぎ方も自分で選択できるということ。自分が楽しいと思える稼ぎ方を選んでいいんだよね。

    パパは、大学を卒業してから、ずっと「会社で働く」やり方を選んできた。
    だけど、会社の<悪いところ>である「やりたくないことをやらないといけない」「嫌な人と働かないといけない」というのが合わなくなってきて、仕事を続けるのが難しくなってしまった。

    会社で働くのは、チームで大きなことを成し遂げられる良さもある。でもパパの場合は、「もっと自由にやりたい!」と叫び出しちゃった感じかな。
    だから、パパはこれからどう稼ぐかを考え直さないといけないんだ。

    色々書いたけど、一番覚えてほしいことは、「お金を稼ぐ」=「会社に入る」ではないということ。

    会社に入るのはお金を稼ぐための方法の1つで、自分で稼ぐという方法もある。色々な選択肢があることを覚えておいてほしい。

    人生の中で一番時間を使うのは「お金を稼ぐ(=仕事をする)」時間だ。

    だからこそ、色々な選択肢を知って、その上で、息子君がちゃんと自分で考えて、何をするかを決めてほしいとパパは思っているんだ。

    かなり前置きが長くなったけど、次は経済の仕組みについて話すね。

    人は一人では生きていけないので、社会とのつながりはとても重要だ。そして仕事をする上では社会に出ていく必要がある。息子君が今後生きていく上で本当に大切なことだから、是非知っておいてほしいな。


    経済って何だろう?

    経済って何だろうね?

    パパも簡単に説明できないなと思ったので、辞書を引いてみたよ。

    「人が生きるために必要なものを、生産・流通・消費する活動についての、一切の社会的関係。転じて、金銭のやりくり。」

    「Oxford Languages」より
    https://languages.oup.com/google-dictionary-ja/

    これを読んで、分かるかな?難しいよね?
    ちょっとずつ読み解いていこうね。

     

    経済の登場人物:個人と会社と政府

    まずは、辞書の「人が生きるために必要なものを、生産・流通・消費する活動」について考えてみよう。
    これを読み解くと、経済で出てくる登場人物が見えてくる。

    まず、人が生きるには色々なものが必要だ。そういうものを消費する(買う)人たちがいるよね。この記事では「個人」という言葉を使うね。

    次に、人が生きるために必要なものを生産する人たち、生産したものを流通する(運ぶ)人たちがいる。この記事では「会社」という言葉を使うね。

    最後に、1つの会社では、管理・提供しきれないものを提供する人たちがいる。例えば、警察・消防や道路など。これらは公共サービスと言ったりする。この記事では「政府」という言葉を使うね。

    今出てきた、「個人」・「会社」・「政府」の3つの登場人物を、経済の3主体なんて言ったりするよ。

    ちなみに、「会社」も「政府」も、言葉はあるけど、実体があるわけではない。

    「会社」や「政府」も、そこで働く人、つまり「個人」がいるから、成立しているんだよね。

     

    経済の登場人物の間のやり取り

    次は、辞書の「一切の社会的関係」について考えてみよう。
    これを読み解くと、経済の登場人物の間のやり取りが見えてくる。

    さっきの話で、登場人物が何をしているかが見えてきたと思うけど、この3つの登場人物は、お互いやり取りをしないと、経済は成立しない。

    そして、この3主体は、お金を使ってお互いやり取りをしているんだよね。
    ここは大事な部分なので、もう少し細かく話をするね。

    • ①個人と会社のやり取り
      個人と会社のやり取りは大きく2つ。
      ・個人は会社で仕事をして、お金(給料)をもらう
      ・個人はもらったお金(代金)を使って、会社から必要なものを買う

    • ②個人と政府のやり取り
      個人と政府のやり取りも大きく2つ。
      ・個人は政府で仕事をして、お金(給料)をもらう
      ・個人はお金(税金)を払って、政府から公共サービスを受ける

    • ③会社と政府のやり取り
      会社と政府のやり取りも大きく2つ。
      ・会社はお金(税金)を払って、政府から公共サービスを受ける
      ・政府はお金(代金)を払って、会社に道路を作ってもらったり必要なものを買ったりする

    こんな風に、みんながぐるぐるとつながっているから、辞書に「社会的関係」という言葉があるんだね。

     

    経済のやり取りの手段:お金

    最後は、辞書の「金銭のやりくり」について考えてみよう。
    これを読み解くと、経済のやり取りの手段であるお金が見えてくる。

    もう気付いている気もするけど、登場人物の間のやり取りは、すべてお金で行われているよね。だから「金銭のやりくり」って書いてあるんだ。

    ここで大事なのは、お金が手段であるということ。お金は必要なものを手に入れる手段でしかなく、会社が売ってくれなかったら、単なる紙切れでしかない。

    「無人島に何を持っていくか?」という質問をテレビとかで、たまに聞いたりするけど、「お金」と回答する人はいないよね?
    それは、無人島では「お金」が無価値ということの証明だよね。

    「お金」が価値を発揮するのは、お金が使えるとき、つまり必要なものを提供してくれる人がいるときだけなんだよね。
    「お金」は必要なものを提供してくれる人がいるときだけ価値があるもので、お金自体に価値があるわけではないんだよね。

    まず、提供してくれる人に価値がある。そして、お金を使うことで、必要なものを買うことができる。お金は手段であり、価値があるものではないということを理解してもらえると嬉しいな。

    たまに、『お金を払ってるんだから「ごちそうさまでした」なんて言わなくていいんだよ』なんて言う人がいるけど、そういう人はお金に価値があると思ってるんだろうね。

    本当は、料理を作ってくれる人の存在に価値があるんだよね。そういう人への感謝の気持ちは息子君は忘れないでほしいな。

    息子君は、外食したときに「ごちそうさま」ってちゃんと言えてるから偉いと思うし、大丈夫だとは思ってるけどね。

     

    お金を使うと経済が良くなる?

    お金を使うと、経済が良くなる(みんなが幸せになる)ことも、このやり取りを見ると分かるんだよね。
    簡単なイメージだけど、次のような感じだね。

    • ①個人が必要なモノを買うと、会社は儲かる。

    • ②会社は儲かったので、給料を上げる。

    • ③給料が上がると、個人はもっとモノを買って、会社はもっと儲かる。

    • ④会社はもっと儲かったので、給料をさらに上げる。

    この「もっと」のループが続いていくのが、経済が良い状態なんだ。

    さらに、政府から提供される公共サービスも良くなる。
    なぜなら、ものが買われると、政府に入る税金(消費税など)が増えるから。
    税金が増えると、政府は色々なことができるので、公共サービスが良くなる。

    こう見るとお金を使うことが大事だということも見えてくるよね。

    お金を使うことで、自分が幸せになるのは当然だけど、巡り巡って、たくさんの人が幸せになっているんだよね。


    逆に、お金を使わないと、経済が悪くなる(みんなが不幸せになる)ってことでもあるんだよね。
    簡単なイメージだけど、次のような感じだね。

    • ①個人が必要なモノを買わなくなると、会社は儲からない。

    • ②会社は儲からないので、給料を下げる。社員を辞めさせる場合もある。

    • ③給料が下がったり、仕事が無くなると、個人はさらに買うモノを減らすので、会社はさらに儲からなくなる。

    • ④会社はさらに儲からないので、給料をさらに下げる。社員を追加で辞めさせる場合もある。

    この「さらに」のループが続くと、みんなが不幸せになってしまう。

    そして、政府から提供される公共サービスも悪くなる。
    なぜなら、ものが買われないと、政府に入る税金が減るから。
    税金が減ると、政府はできることが少なくなり、公共サービスが悪くなる。

    経済が悪くなると、みんなが不幸せになる。これはなんとかしなきゃいけないよね。

    会社も個人も、調子が良いときはいいんだけど、経済が悪くなると自分たちだけではどうにもできなくなる。

    そんなときに、みんなから集めた税金を使って、経済を良くしたり、困っている人を助けたりするのが「政府」なんだ。

    政府は公共サービスも提供しているけど、経済が良くなるように頑張ってくれてもいるんだよ。


    これから意識してやってほしいこと

    ここまで、お話をした内容をもとに、息子君に「これから意識してやってほしいこと」が3つある。ここではその3つについて書いていくね。


    1つ目:日々の生活で、この記事の内容を思い出してほしい

    ここまで、色々と書いてきたけど、この記事を読んで終わりではなく、日々の生活の中で思い出してほしい。

    「知っていること」と「知っていることを使えること」は、まったく違う。

    今回、この記事を読んで、経済について、少しは分かってもらえたと思う。でも、この記事で伝えたことを、当たり前に使えるようになるには、日頃から読んだことを意識する必要がある。

    「自転車の乗り方を知っていること」と「自転車に乗れること」には、大きな違いがあるのと同じかな。乗り方を知っていても、自転車には乗れないよね。

    それと同様に、この記事で伝えたことを当たり前に使えるようになるには、時間がかかる。だからこそ、これからの生活で、たまにでも良いから、パパがこの記事で伝えたことを思い出してほしい。

    例えば

    • 何か物を買うときに、個人と会社のやり取りを思い出して、経済を感じてほしい。

    • 外でご飯を食べたときに、その奥にいる、価値を提供する人の存在を感じてほしい。

    • 公園で遊ぶときや道路を通るとき、個人と政府のやり取りを思い出して、経済や政治を感じてほしい。

    そうやって、感じることで、息子君がこの記事を読んで知ったことが、血となり肉となり、息子君のものになっていく。

    ただし、パパが言ったことが、すべて正しいとは限らない。なぜなら、時代によって変わっていくものもあるから。きっと、パパが従っていた「大人の言葉」も昔は正しいものだったんだと思う。

    そういう違和感もたくさん気づいてほしい。何かを感じたということは、少なくとも、パパが伝えたことが、息子君の中に何かを残し始めている証拠だからね。


    2つ目:勉強を一生懸命頑張ってほしい

    勉強は、生きていくために、そしてお金を稼ぐために必要な知識を学ぶことだ。

    国語や英語は、ただの暗記じゃなくて「人とのコミュニケーション」を学ぶためのものなんだ。相手が何を考えているのか、文章を読み解くことで理解できるようになる。社会に出ると、いろんな人と会話や文章でやり取りをするから、本当に大切な科目なんだよね。

    数学は、お店での支払いやお小遣いの管理などに必要なことを学べる。
    お金の計算をちゃんとできるようになるために、必要な科目だ。

    理科や社会も、世の中を理解する上で、とても重要な科目だ。

    さらに、勉強を通して、世の中にどんな仕事があるのかも知ることができる。

    先生という仕事だけでなく、教科書を作る仕事など、どんな仕事があるかなという視点で見てみると、面白いと思える仕事が見つかるかもしれない。

    ただ、先生の話を聞くだけでなく、自分なりの視点で勉強をしていくと、色々と気づくことがあるはずだ。

    自分の人生の仕事の選択肢や楽しく生きる知恵を身に付けるためにも、勉強を一生懸命頑張ってほしい。


    3つ目:新しいことに率先して挑戦してほしい

    人間は、知らないことはできないし、知らないものにはなれないんだよね。

    だからこそ、息子君にはもっとたくさんの世界を見てほしい。外に出かけないと知ることができないことが、世の中にはたくさんあるから。

    テレビやスマホである程度のことを知ることはできる。「自分が気になるもの・面白いと思うもの」しか見ないから、結局、新しいことを知ることはできない。

    ゲームもスマホも楽しいけれど、それは「誰かが作った世界」。外の世界には、まだ誰も名前をつけていない驚きや、五感で感じる風や匂いがある。パパは、息子君にそういうものを体感してほしい。

    友だちもたくさん作って、たくさん会話をしてほしいな。みんなで集まってただゲームをやるだけじゃなくて、お互いの好きなことについて話すと、自分の知らない世界が一気に広がるからね。

    世界をたくさん見ることで、息子君の世界はどんどん広がっていく。

    世の中には、色々な仕事がある。でもその中には、外に行かないと知ることができないことがたくさんあるんだよね。

    ディズニーランドを知らない人は、そもそもディズニーランドで働くという発想は出てこないよね。

    息子君が将来どんな仕事をするか分からないけど、どんな仕事があるのか知らないと、選べる選択肢が少なくなってしまう。

    選択肢を増やすことは、息子君の「自由」を広げること。世界を広く知ることは、決して勉強のためだけじゃなく、息子君が将来「あ、これだ!」と思えることに出会う確率を上げることなんだよ。

    だから、勉強や部活で疲れているとは思うけど、心のリフレッシュとして、たくさん出かけてみてね。 勉強や部活で忙しい毎日だとは思うけど、たまには遠回りをして、見たことのない景色を眺めてほしいんだ。

    知れば知るほど、息子君の人生の選択肢は増えていくからね。

    息子君が「これだ!」と思える何かに出会えるよう、パパはこれからも息子君の冒険を一番近くで応援しているよ。

    でもね、もし心が疲れて動けないときは、無理に出かけなくていい。そんな時はパパと一緒に、家でのんびり過ごそう。休むことも、自分を守るための大切な「選択」だからね。


    おわりに

    色々と書いてみたけど、何となく分かってもらえたかな。
    経済の仕組みについて、パパが伝えたかったことを、まとめてみたよ。

    最近は「金融リテラシー」と言って、高校からお金の勉強が始まったらしい。でもこの記事で書いたように、お金はあくまで「手段」。価値を提供する人がいて、その人への感謝の気持ちとして渡すものがお金なんだよね。

    パパは、お金の勉強も大事だと思うけど、お金を稼ぐこと自体が目的になってほしくないなと思っている。息子君が「幸せになること」を一番の目的にしてほしいんだ。そのために、この経済の仕組みに関する記事を書いたんだ。

    でも一番の問題は、どうやってこの記事を息子君に読んでもらうかだよね(笑)。きっと、今「これ読んで」と言っても、素直には読んでくれないだろうな。親の言うことを素直に聞きたくない年頃だもんね。

    だから、いつか息子君が必要としたときに読んでもらえることを信じて、パパはこれからもこの記事を大切に育てて、息子君に読んでもらえる日を待つことにするよ。

    息子君がどんな人生を選んでも、パパは息子君のことが大好きで、一番の味方です。



    あとがき(この記事を読んでいただいた方へ)

    思春期に入った子どもに、親として伝えたいことを伝えることは、本当に難しいなと思います。親としては自分の子どもの幸せを願って色々と話をしたいけど、子どもは親の言うことを素直には聞いてくれません。だから自分は文章で伝えられないかと思い、この記事を書くことにしました。

    今回は、「経済の仕組み」についてでしたが、「政治」や「お金との付き合い方」、「人生との向き合い方」についても、これから少しずつ言葉にして、息子宛てに書いていく予定です。

    本記事が、自分と同じように子どもの幸せを願う親世代の一助になればと思います。
    記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。


    #創作大賞2026 #エッセイ部門


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    会社を休み充電中の中3息子の40代パパ 立ち止まった今だからこそ、社会のルール、お金の本質、幸せの意味を息子へ伝えたいと筆を執りました。 1人のパパとして、息子の幸せを願い、書いていきます。 同じ悩みを持つ親御さんへも届けば幸いです。 ※私的な記録のためフォローバックはしてません

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