
【かぞくのじかん2×2】誕生日に外れは要らない
月曜日は私の誕生日です。
でも健康診断。
誕生日に、バリウムを飲む。
誕生日なのに、バリウムを飲む。
セットみたく下剤まで付いて来る。
まぁ、そんな誕生日もあるでしょう。
嬉しかないけど。
とにかく月曜日じゃ思う存分呑めませんからね。
そんな訳で、誕生日の前倒し。
妻にもテンション上げて欲しいので、見た目重視で。
味は妻の好きな味で。
余り物を出さずに、経済的な出来る夫アピールが出来る料理に。
さて、上記を踏まえたお料理って、なんだろか?
🍕 餃子の皮でミニピザ
目玉焼きは、うずらの卵。
ピザソース塗って、ピザチーズ乗せて、ベーコンやらピーマンやら。
ピザソース味だけ、ってのもどうなの?
マヨネーズとしらす干しとピザチーズ!
味変の和風ピザですねぇ。
誕生日ですが、酒飲み家庭では、お酒のおつまみである事は大事です。
コツは、オーブントースターで焼き過ぎない事くらい。
チーズがフツフツしたくらいで、止めます。
余熱で火が通ってくれますから。
いくら妻がチーズとマヨネーズが大好きって言ったって、焦げたピザは食べて欲しくありません。
でもまぁ、これは笑顔になって頂けるでしょう。

🥚 うずらのスコッチエッグ
うずらの卵を余らせても仕方がありません。
合い挽き肉が多かったせいで、うずらの卵のスコッチエッグなのに、ちとデカい。
一瞬悩んだんですよ。
うずらの卵が入っていないミートボールにするか、って。
でもスコッチエッグにミートボールが混ざると、外れっぽくないですか?
誕生日なのに、外れがあるって、どうなの?
で、うずらの卵なのに、ちとデカ目のスコッチエッグになりましたとさ。
揚げ焼きにする前に、パン粉を表面にかければ、サックサク。
うずらの卵には、薄力粉をまぶします。
お肉と卵を離れにくくなりますから。
あと、パン粉をまぶしてるので、弱火から中火で、じっくり火を通します。
誕生日に焦げ焦げは、避けたいところ。
小さいのに、しっかり主役級ですからね。
「お肉は?」
妻が不満に感じる要素は、潰さなければなりません。

🧅 玉ねぎの即席お漬物
でも、うずらの卵のスコッチエッグですからねぇ……。
玉ねぎが余っちゃいました。
まぁ、玉ねぎですから色々と使えはしますが……。
玉ねぎのお漬物にしましょ。
ピクルスとか考えましたが、漬け時間を考えたら、サクッと作れた方が良い。
玉ねぎを半分に切って、鰹出汁に、みりん、お砂糖、お醤油を各大匙1杯ずつ。
5分火にかけて……。
冷めたら、鷹の爪を入れて冷蔵庫へ。
玉ねぎのシャクシャクが、お口直しに良い感じ。

🧀 ベーコン巻きモッツァレラ
ミニピザですからねぇ……。
ベーコン余っちゃった。
モッツァレラチーズに巻いて、フライパンで焼きますか。
で、塩胡椒。
確実に酒飲みのハートを射抜く味です。

🍝 〆は、タコと大葉のにんにくパスタ
にんにくと、鷹の爪を炒めたオリーブオイルに、バター醤油。
タコを炒めたら、パスタを入れて、仕上げに刻み大葉をトッピング。
にんにく風味のピリ辛バター醤油。
誕生日に、外れはあり得ません。
大葉は火を止めてから。
香りが飛んじゃいますからね。
最近、朝、妻は鼻をかんでます。
寒暖差で免疫力が落ち気味?
タコとにんにくで、免疫力を上げて欲しいな、ってこれに。
それはともかく、誕生日の夕食に、〆って言葉が相応しいかは分かりませんけど。

濃厚ピリ辛にんにくバター醤油の妻の感想、「これは罪だね」
温冷浴から妻が、ローズマリーの香りと共に戻って来ました。
わぁ……。
「いい匂い」
妻は基本ガーリックの匂いがしてればOKな人。
「食べて良い?」
「うん」
……サクッ。
餃子の皮をオーブントースターで焼いてますから、良い音がします。
「辛いのかけちゃお」
「どうぞどうぞ」
デスソースをシャカシャカ。
……サク。
「うん! やっぱこれ位辛くな――」
妻が私を見詰めます。
口のもぐもぐを飲み込んで……。
「お誕生日、おめでとうございます」
ま、今更、忘れられても良いんですけど。
「ありがとうございます」
ジンリッキーで、乾杯。
いつも通りの、ライムの爽やかな香りが喉を滑り落ちます。
「でも……」
「ん?」
「これ、全部わたしが好きな味じゃん。いいの?」
「うん」
「だって誕生日なのに……」
「いいの」
猫さん達は、どこかで寝てます。
私の誕生日に外れは要りません。
冒険もしません。
妻がいて、猫さん達がいて、いつも通り呑めれば十分なんです。
庭の紫陽花が、風に揺れていました。


