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女の恋バナは珍獣博覧会|オンナ放浪記

    女の恋バナは珍獣博覧会|オンナ放浪記


    世の男性諸君は知る由もないだろうが、おしゃれなカフェテラスで、昼下がりの代々木公園で、深夜のダイニングバーで、日夜繰り広げられている身内女子会。その一大メインコンテンツのひとつといえば、やはり恋バナである。

    それはもしかしたら「◯◯さんカッコいいいよねえ!」「◯◯さんはこんな女性がタイプらしいわよ!」「◯◯さんは最近いい車を買ってたらしいよ!」なんていう、キャッキャした可愛いものだと思っている人間も多いかもしれない。

    だがしかし、女子会における恋バナとは概ね、各々が恋愛市場というジャングルで狩りをしてきた成果発表を兼ねた「珍獣博覧会」である。(わたし調べ)


    わたしが30年余り、さまざまなオンナ共と女子会やらガールズトークを繰り広げてきた体感、オンナの好み、フェティシズムというのは、かなり各々によって偏りがある。皆結構、何度失敗を繰り返しても自分好みの同じようなオトコばかり好きになりがちなのである。

    例を挙げると
    ・ガチムチ脳筋ゴリラ系オトコ
    ・白くて細くて不健康!文学系サブカルオトコ
    ・ムチムチ脱毛完了韓国系セクシーオトコ
    ・食べるの大好き包容力の重量系プーさんオトコ
    etc...

    挙げるとキリがない。そして女子会ではそれら珍獣の話を聞きながら互いに「まーた同じようなオトコを捕まえてんなぁ」など指摘し合う。

    そして大概、互いのフェティシズムに共感できず、なんでそんな男に沼るんだよ!と馬鹿笑いしている。

    それがおもしろいのなんの。それぞれ知らない未知の珍獣の生態を披露し合うのはかなりおもしろいコンテンツだ。30代にもなってくると、お互いの経験値や思考力から、なぜわたしはこのタイプの珍獣ばかりに惹かれるのかを分析研究し発表したり、それについて意見交換などしている。とてもおもしろい。

    オンナの好みのタイプ、つまりフェティシズムは縦軸に広がるのだ。それは、顔面偏差値や収入などのスペックに依らず、特定のタイプの珍獣を掘り下げていく。

    一方で男性はどうだろう。男性は比較的、顔面偏差値や年齢によって女性をより好みしているように見える。恐らく男性が異性を恋愛対象として選ぶ基準は女性のそれに対して横軸に広がっているのではないだろうか。

    画像
    男女のフェティシズム的ストライクゾーンの図式


    これは恐らく、男性が恋愛相手に求めるものは「トロフィーワイフ」であることに起因している気がする。男性は近代社会が築いてきた強固なホモソーシャル文化によって、恋愛するときに気にしているのは実は「恋人」ではなく同性である「男性」の目である。

    だから男性は、若さや美しさなどより客観的で一般的な指標を求める。誰もが羨む若く美しい美女を連れていることで、他の男より優位に立てるホモソーシャル文化での強力なカードになるからだ。

    脳科学者の中野信子さんが、どこかで言っていたが、女性に男性が1人でいる写真と男女が並んでいる写真を見せた場合、女性が笑顔だと横にいる男性を最も魅力的に感じるそうだ。このとき女性が見ているのは、誰かを笑顔にすることができるという魅力だ。一方男性に女性が1人でいる写真と男女が並んでいる写真を見せた場合、女性の表情に関わらず男性と並ぶ女性を魅力的と感じるらしい。このとき男性が見ているのは、他の男性に選ばれる価値がある女性という魅力だろう。

    男性はもしかすると多くの場合、異性間の恋愛においても、見ているのは他の男性たちの視線なのかもしれない。

    そうなってくると何故女性は縦軸で顔面偏差値やスペックを度外視して、各々の好みやフェティシズムに突き進んでいくのか。

    もしかしたらこれは、ホモソーシャル的な文化を持たない女性が、生物としての生存戦略をそのまま保持してきた結果かもしれない。

    みんなが、同じ1人のハイスペック男性に惹かれて、全女性がそのオトコの遺伝子を残したとしたら。その男性の遺伝子に致命的なウイルスや環境変化があった場合、その世代は全滅してしまうことになる。

    そのリスクを分散させるために、女性の好みは一定のスペック以上といったような画一的な基準を持たずに、各々好みやフェティシズムを深掘りしていくことで、遺伝子の多様性を守るというメカニズムなのかもしれない。

    ただ現代社会においては、「婚活女子」なんかはスペックや収入で男性を選んでいるじゃないか!と思うかもしれない。しかしあれは恐らく、現代社会で賢く生きていく為に、己の本能から湧き上がるフェティシズムを去勢して、合理的に戦略的にサバイブしていくという利害の関係なのではないかな。

    だから婚活市場のような合理的戦略的システムを伴わない娑婆のリアルは、「1人の王子様を何人もの女性が奪い合う」といった男性が思い描きがちなファンタジーは通用しないように思うわけだ。

    現に町場の女子会では、互いに互いのタイプのオトコの話を聞いて、珍獣博覧会さながら「キモォ…」「どこがええねんそんなオトコ」などと涙を流しながら腹を抱えて笑っていることがほとんどである。

    ちなみにわたしのタイプは、松田龍平〜田中俊行(呪物コレクター)まで、気だるい系を深掘りしている。正直な話、顔面偏差値・スペック共にカンストである嵐の松潤と田中俊行に口説かれることがあったとして、田中俊行に靡く自信がある。(土下座)

    今後もオンナたちの珍獣博覧会については、観察を続けていくつもりである。


    以下、わたしの好みの著名人を並べておく。女友達からはイカれているという評価多数。もしドンピシャ同じタイプという人間がいたらぜひ教えて欲しい。3時間ほど語りたいと思う。

     
     
    1994年生まれ。個人事業主。シングルマザー。2019年第一子を出産。同年、レディース古着屋を開業。2025年「母を脱ぐ」の執筆を開始。threads→hazuki.sueishi

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