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うちの子は風呂へ行くのが苦手なのでアラームを止めなかったらどうなるのか検証してみた

    よくわからないのだけれど、風呂キャン界隈というものがあるらしい。「お風呂」を「キャンセル」している人たち。1週間、中には1カ月シャワーも浴びない猛者もいるのだとか。

    そのことを教えてくれたうちの彼女は、お風呂自体は好きである。しかし、お風呂へ行くのが苦手なのだ。

    どういうことか、もう少し説明する。
    うちの子は夜ご飯を食べ終わるとそのままTikTokを見続けることが多い。すると、2時間、3時間は溶ける。仕事で疲れたからだでショート動画を見続けると、うとうとしてくる。
    風呂から出て歯を磨きながらリビングに戻ったわたしがふと気づくと、彼女のスマホでは同じ動画が繰り返されていた。口をほんの少し開け、小さな手からは力尽きたようにスマホがこぼれ落ちている。

    「お風呂入りな」

    わたしが促すと「いく」と応える。うちの子は夢うつつでも受け応えができるタイプだ。しかしわたしがうがいをして戻ると、寝息が聞こえる。

    「お風呂入りな」

    わたしが再度言うと「いまなんじ」と返ってくる。時刻を伝えると彼女は「アレクサ、10分タイマー」と言う。

    今日も始まった、とわたしは思う。この子はタイマーを設定し、その時間が来たら入るからもう起こすな、放っておけ、ということを今、全身で伝えている。

    しかし、わたしはこれから始まることに心底嫌気がさしている。何が起こるか、説明する。

    10分後、タイマーがなると、こいつは「アレクサ、スヌーズ」と寝ぼけながら必死に唱える。時にはアレクサがなかなか反応せず、アラームを鳴らし続ける。彼女は呪文を叫び続ける。スヌーズが設定される。スヌーズの時間が経過し、アラームが鳴る。呪文が叫ばれる。彼女の意識にアラームが届かなくなるまで。

    お分かりでしょうか。わたしは眠る準備を整えてから、何度も何度もアラームとスヌーズの繰り返しを体験させていただけるのです。ほぼ毎夜ね。

    ほとんどの場合、途中で私がアラームをキャンセルし、彼女を残して寝室へ行く。うちのかわいい彼女は深夜何時かに起きて、近くにわたしがいないことに気づき、少し拗ねながらベッドにもぐりこんでくる。シャワーはだいたい翌朝あびる。

    そんなことが繰り返されている日常のなかで、明日は日曜日。少し、検証してみることにした。

    このアラームとスヌーズのループを止めずにおいたら、どこまでいくのか。

    つまり、うちの子がスヌーズをかけられない状態になってもわたしがスヌーズを宣言し続けた場合、どんな結果になるのか。

    結論からいうと、うちのかわいい彼女は降参してシャワーを浴びにいった。アラームが鳴り始めてから3時間後のことである。スヌーズを何回したか、数えればよかったのだが、残念ながら忘れていた。

    嫌そうな顔でのそのそと起き出したので、わたしは寝室へ先に行き、このnoteを書き始めた。すると、脱衣所で服を脱ぎ捨て生まれたままの姿になったうちの子がパンツをとりにきた。

    「すみませんね、お目汚しを」と言いながらはにかむ。

    「シャワー行けてよかったね」と言うと、ひひ、と笑う。

    「虐待受けてたみたいで。やっと行けてうれしい」

    そう言い残し、艶やかなおしりを振って戻っていった。愉快なひとだ。

    シャワーの音を聞きながら、わたしが眠るのは何時になるのだろうと考える。このあと彼女はスキンケアをして髪を乾かし、歯を磨いてからストレッチをしてベッドへ来る。だいたいいつも30分はかかる。

    結局、アラームと戦いながら眠りのふちを歩いていた彼女よりも私の方が寝不足になるだろう。時刻は2:45。

    ところで、何かをするときに「○○時になったら」を禁止にしたいのですが、どう思いますか。

    うちの子はお風呂に限らず、ジムへいくのだったり、散歩へ行くのだったり、買い物へ行くのだったり、なにかとこれを持ち出して、延長してくるのですよ。わたしは行くとなったら今いきたいタイプなのですが。

    まあ、そういうのも含めて楽しくやっているので、いいのですがね。たまに蹴っ飛ばしたくなるくらいで。

     
     
     
    無職。元議員秘書の視点から、日々のこと・政治のこと・人との距離感について綴ります。 アメリカで読まれる日本人エッセイストになるのが夢。

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