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Photo bykazenoko_desu

「2029年5月31日に私は仕事を辞める」―46歳、思考停止から脱却するための3年計画

    仕事を心から楽しんでいる人は、どのくらいいるのでしょう?
    仕事辞めたいと思ったことがない人は、どのくらいいるのでしょう?
    仕事することは大変ですよね。みなさん、毎日頑張っていますよね。

    仕事
    イコール
    嫌なもの、
    ストレスがたまるもの、
    我慢して耐えるもの。

    私の中の仕事のイメージは、こんな感じです。
    好きか嫌いかと言われたら、嫌いです!
    考えるまでもなく、答えが口から滑り出てきます。

    それでも、私は今日も働く。
    なんだかんだで、23年間。
    ただ、実は、仕事が楽しいと思える瞬間が、ないわけでもない。

    そんな中、最近FIREという言葉を良く聞きます。


    FIRE(ファイア)とは?
    「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、「経済的自立と早期リタイア」を意味するライフスタイル。

    従来の「定年まで働く」という常識にとらわれず、若いうちに資産を築いて「お金のために働く時間」から卒業するライフスタイルを指します。


    FIREという言葉は、聞かない日がないくらい。
    「経済的自立」と「早期退職」
    仕事しなくてもいいなんて、最高です。
    すぐに飛びつきたい!と思いましたが、冷静に考えてみると、それから私はどうなってしまうの?
    不安も一緒にやってきます。


    そもそも、仕事辞めたいと思っているのに、なぜ辞めていないのでしょう?
    自問自答してみます。

    Q: なんで仕事辞めないの?
    A: お金がもらえなくなるから。

    Q: 仕事している今は満足にお金もらってる?
    A: 満足とまでは。本当はもっと欲しい。

    Q: もっともらってどうするの?
    A: 仕事辞めて旅に出る。

    Q: 今はお金が足りないの?
    A: 別に足りてはいるけど。

    Q: じゃもう旅に行けばいいんじゃない?
    A: 仕事休めない。

    Q: なんで仕事休めないの?
    A: やっておきたい仕事があるの。

    Q: なんでやっておきたいの?
    A: 無能と思われないように、進めておきたい。

    Q: なんで無能と思われたくないの?
    A: せっかくやるなら、がんばりたい。

    Q: どうなるとがんばれる?
    A: ご褒美が待っていたら、よりがんばれるかな。

    Q: ご褒美って?
    A: 例えば、来週から夏休みだから、それまでには絶対これを終わらせる!みたいな。

    Q: それ、仕事してる今でもできてない?
    A: 確かに。。

    なんで、仕事辞めたいと思っているのか、分からなくなってきてしまいました。
    「仕事辞める」=「自由」
    みたいなイメージはありますが、別に仕事している今でも、「自由」はそれなりにあります。
    「自由」はあるのに、自分で仕事大変だーつらいよーという暗示をかけて、大変なのに頑張ってる私偉いよね、なんてちょっと調子に乗ったりなんかして、無茶苦茶なことになっています。
    大変で嫌ならやらなきゃいいのです。でも自分をよく見せようと、自分のスペックよりちょっと上の自分を演じたりしてしまっているのです。
    かといって、自分のできる範囲だけでゆるくやるのもなんか違う。やるからにはがんばらなくては!

    そして、仕事辞めたいと言っている割には、有給休暇を全部消化していなかったりします。
    毎年有給休暇を余らせて、毎年上限いっぱいの年間40日を保有しています。
    40日あれば、2ヶ月フルで休むくらいができてしまいますね。
    せっかく休んでもいい権利があるのに、有給休暇全部使うのもなんかなーという、変なプライドというか、「忙しい自分」を演じることで、どこか安心しているだけかもしれません。

    こじらせにこじらせていますが、大前提として、私の中でこんなイメージができてしまっています。
    仕事する=楽しくない、不幸せ
    仕事しなくていい=楽しい、幸せ

    でも最初に、仕事が楽しいと思える瞬間がないわけではないと書いていました。
    ここもまたこじらせポイント。
    仕事していて楽しいことは全くない、わけでもない。
    仕事やってて、楽しい、うれしいと感じることを10個あげてみます。

    私は大学を卒業してから、ずっと同じ仕事を続けています。
    転職は3回経験し、今は4社目です。
    アメリカが本社の外資系企業で、医療系英語資料を読んで資料にまとめて、国の審査を受けるという仕事をしています。

    仕事で楽しい、うれしいと感じたこと、とき。
    1. がんばってがんばって報われたとき
    2. コツコツ1人で作業できるところ
    3. 自分の名前が文書に残るところ
    4. 優秀な同僚ばかりなところ
    5. 経験が長く頼られること
    6. 常に難しい仕事があること
    7. 人とは違う専門的な仕事であること
    8. 自分で業務を仕切れるところ
    9. 会社がしっかりしているところ
    10. お金がもらえるところ(これは当たり前か)

    すごく、仕事が好きな人みたいに見える。
    なんで、仕事辞めたいと思っているのでしたか?

    では、仕事の嫌いなところを10個あげてみよう。
    1. 常に忙しく残業してしまう
    2. ミスが許されないプレッシャー
    3. 精神を病む人が多く、雰囲気悪い時あり
    4. 細かいルールが多過ぎる
    5. 常に勉強が必要
    6. スケジュール通りに進まない
    7. 日本を軽く見られている
    8. 会社からの管理が過剰
    9. 過去の事例に従わされる
    10. 周りが優秀で自信がなくなる

    好きな所もあれば嫌いな所もある。
    日によって、
    好き!楽しい!
    まあ、普通。こんなもんか。
    なんか今日は嫌。
    もうやだ、辞めたい。
    こんな波が変わるがわるやってくる。

    実はこの記事を書き始めて、もう3ヶ月くらい。
    書くのは好きなのに、進んでいかない。
    毎日気分が変わるから。

    仕事を辞めるということをテーマに書くということ、最初から決めていました。
    でも、本当にいいのかな、後悔しないかな、どうなってしまうのかと不安がついてまわるのです。
    仕事辞めるというのは、とても魅惑的な麻薬のようなものですが、その分副作用も怖い。
    ずっと自分の中で悶々と同じところをぐるぐるしているのです。

    仕事辞めてもいい、と自分で決めて、家族のお許しも出ている。
    ありがたいことに、資産面でも問題ないとのこと。

    でも、なんか、不安が出てくる。
    もぬけの殻になるんじゃないか。
    引きこもりになるんじゃないか。
    精神病むんじゃないか。
    お金減るの怖くて、何もできなくなるんじゃないか。
    専業主婦になったら、家事を完璧にこなさなくてはいけなくなるのではないか。

    なんで仕事辞めたいと思って辞めようとしているのに、不安になっているんだ?

    確か、大学生の頃、友達と、
    働きたくないねー、
    専業主婦になりたいねー、
    でもお金はあるといいねー、
    なんて、まだ見ぬ結婚後の生活を夢見ていたような。

    でも、なんとなく就職して、子供産んでも仕事辞めずに、フルタイムで仕事しながら、毎日、子供や旦那のお弁当を作る日々。
    仕事辞めたいなと思いながら、転職もしながら、周りから見たらキャリアアップしているように見えるかもしれない。

    そして今、
    仕事辞めたいと旦那に言ったら、
    辞めても大丈夫だよ、と言われている。
    やったーと一瞬喜んだけど、
    じっくり考えていると不安が押し寄せる。
    大学生の頃に憧れた、お金の心配のないタイプの専業主婦だよ?
    何かが自分にブレーキをかける。

    では、仕事辞めるのを辞めますか??
    いや、それは違う。
    50歳が迫ってきて、このままの人生にするのはなんか違う、と心が言っている。

    不安になるのは、情報が少ないから。
    仕事でもなんでも、
    難しそうだな、大変そうだなと思っても、
    情報集めたり、少しずつ分かってくると、
    なんで不安になってたんだろう?って不思議になることがある。
    きっと、今は、漠然と、
    「仕事辞める」
    ってなっているので、不安だらけなのだろう。

    というわけで、
    「いつ辞めるか」
    と
    「辞めて何をするか」
    を考えていくことにしました。

    まずは、いつ辞めるか。
    辞めたいって言っている割には、
    明日辞めろと言われても、
    このプロジェクトは最後まで見たい、
    まだ心の準備が、、
    と、今すぐでなくてもいいようです。
    辞めた後に、どんな生活をしたいかを
    ゆっくり考えるために、
    そして、子供ももう少し大きくなる頃。
    3年くらい先にしようかな。
    3年あれば、何かと具体的に計画できていくかな。
    ちょうど、3年後と言えば、
    今の会社に入社して10年の節目。
    2019年6月入社だから、2029年5月末退職に決めた。
    もうこれは決定。
    女に二言はない!
    これまで3ヶ月ほど、ぐるぐるぐるぐる考えてきて、仕事を辞めるのは不安だけど、このまま続けるのは違うということは確信が持てている。

    辞める時期が決まって、
    まだ少し先なので、
    辞めるんだー、嬉しい。
    と顔がニヤニヤしてきてしまいます。
    不安は一旦横に置いておいて。

    では、仕事をやめて何をするか。
    とりあえずやりたいことをリストアップしよう。
    やりたいこと100のリストを作成。
    ノートを開いて、
    1から100まで番号振って。
    数字の横にやりたい事を書いていく。
    仕事をしなくていいし、
    子供や旦那やお金の事は一旦考えずに。
    最初は筆が進んだけど、
    すぐにやりたい事がなくなってきた。
    ない、というか、思いつかない。
    いきなり自由を獲得しても困ってしまうみたい。
    100までなんて、2時間くらいで書けると思っていた。
    結局、3ヶ月経った今も、100が埋まっていない。
    これにはショックを受けました。

    小学生まではやりたい事のかたまりだったような気がします。
    それが、いつの間にか、
    女の子だし、
    まだ若すぎるし、
    もう歳だし、
    勉強できないし、
    お金足りないし、
    人から変だと思われたくないし、
    子供の世話をしなきゃいけないし、
    良い親じゃなきゃいけないし、
    仕事がんばらなきゃいけないし、
    老後のためにお金貯めておかなきゃいけないし、
    それぞれの年齢のステージで、
    なんか我慢をしながら自分を閉じ込めて、
    でもある程度の幸せな暮らしをして、
    このまま続ければ、
    なんとなく、これでいいんだな。
    と、思考が停止してしまっていたことに気がつきました。
    目先のことだけなんとなくこなし、
    まーこれでいいかと、思考停止。
    自由になりたい!と願いながら、
    いざ自由が近づいてくると自由に順応できない。

    これは、かなりリハビリが必要になりそうです。
    仕事辞めるまでの3年弱で、自分の思考を動かしていくトレーニングが必要みたいです。

    自分は本当はどうしたいの?
    何が好きなの?
    何をすると楽しいの??
    何ができると幸せなの???

    わからないんです。
    即答できないんです。

    私は現在、46歳。
    遅いのかもしれませんが、今気付けて良かったと思っています。
    46年も「わたし」をやってきたのに、
    一体何者なのかを理解していなかった。
    理解するための思考が停止していた。

    こうあるべき、
    こうだと素敵と思ってもらえるよね、と、自分軸でなく、他人軸で考えてしまっていました。
    しかも、その他人軸も自分で勝手に思ったものなので、それが正しいものではなく、そして永遠に正解が出るものではないのです。

    自分で勝手に作った、他人から見たらよく見えるであろう自分像に、自分をはめ込んで、
    でも、それは本当の自分じゃないから、
    いつまでもしっくりこなくて、
    きっと頑張りが足りないからだと勘違いして、
    さらに理想の自分像に押し込む。
    そうしているうちに、自分がなくなってしまった。

    上辺だけの、こうあるべきの中で考え抜いて、
    浅いところでぐるぐるして、十分自分なりにできていたと勘違いしていたけど、自分の本質部分は思考停止していたのだと、気づかされました。

    このままではダメだ。
    ダメだ、ダメだ、ダメだ。
    目を覚まして、私!

    思考停止から脱出するために、3ステップを考えてみました。

    「思考停止脱出リハビリ」のための3ステップ

    ① 【インプット編】
    「アンテナの網の目を細かくする」
    思考停止しているので、今のままではまた浅いところでぐるぐるしてしまいます。
    ですので、まずはいろんな情報をインプットしてみて、脳に刺激を与えます。
    私が好きなのはInstagram、note、Threadsを使って、興味の向くまま情報を浴びることです。
    ただし、ただ眺めるだけでは時間だけが過ぎていって、何も残りません。

    noteやThreadsで情報を探す際、「なんとなく眺める」のではなく、「心が1ミリでも動いた瞬間(ざわつき、羨ましさ、違和感)を見逃さない」というルールを設けます。
    それをメモして溜めていきます。

    解説:
    長年、会社や家族のために自分を後回しにしてきた人は、「自分の感情のセンサー」が錆びついています。
    まずは「何に心が動いたか」をキャッチするリハビリから始めます。
    私の心が動いたのは、異国の素敵な景色、どんな味なのか想像がつかない料理、世界中を旅行するというもの。

    ② 【深掘り編】
    「なぜ?」を5回繰り返す

    気になる事例を見つけたら、一歩踏み込んで「なぜ私はこれに惹かれたのか?」を深掘りします。

    私ぎ場合:
    「世界一周している人の記事」が気になった。
    Q: なぜ、世界一周が気になった?
    A: 日本とは全然違う風景、日常の中にいた。

    Q: なぜ日常とは違うことに惹かれた?
    A: 日常が幸せでもあるが、他の世界ものぞいてみたい。

    Q: のぞくだけなら、テレビでもInstagramでも見られるけど?
    A: 実際に自分の目で見てみたい。

    Q: 実際に行くのは体力的にも金銭的にも時間的にも大変だけど、大丈夫?
    A: そういうちょっと過酷な状況に身を置いて、全部自分の意思でコントロールしている状況が羨ましく感じた。

    Q: 楽しい側面だけじゃなく、ちょっと過酷な状況に惹かれているのはなぜ?
    A: 今のままだと、このままの流れで、不満もためながら同じ生活が続き、もっと自分の感情がなくなりそう。ちょっとショック療法的に、自分で全てを決める状況に身をおきながら、体力あるうちにいろんなもの見たい。


    解説:
    深掘りの結果、本当に求めているのは「旅行」そのものではなく、「自分の時間の主導権を取り戻すこと」だと気づく。行きたいところに、行きたいタイミングで、満足するまで体感する。
    そして、若干感じる年齢的な体力の衰えへの恐怖から、今やらなくてはという気持ちになっているようです。
    この「本質的な欲求に気づくプロセス」こそが、自分の思考を取り戻すのに必要な自己分析ノウハウになります。

    ③ 【アウトプット編】
    「1マイルの行動」に落とし込む

    調べて終わりではなく、「じゃあ、今週できる小さな一歩は何か?」を決めて実行します。
    世界一周なら「パスポートの有効期限を確かめる」「世界一周航空券の値段を調べる」「図書館で行きたい国の旅行本を借りる」といった、5分でできることで構いません。
    私の場合、本物のゴッホの絵を見たいなと思い、とりあえずは上野のゴッホ展に足を運ぶ。
    夜のカフェテリアを見て、素敵だわーと感激する。
    でもやっぱり一番有名なひまわりも見たいと思い、調べたら日本にあるじゃないか、ということになり、SOMPO美術館に足を運ぶ。
    え、ひまわりの絵はこんなに大きかったの?!
    この1/4くらいの大きさかと思ってた!
    こんなに絵の具がでこぼこしているの?
    なんか悲しそうな絵だな。
    もっといっぱい見たいなと調べると、これはもうオランダのゴッホミュージアムに行くしかないな、となりました。
    オランダについては、風車とチューリップというくらいのイメージしかなく、ヨーロッパだということは分かりますが、一体どの辺にあるのかさえよく分かっていませんでした。
    図書館で旅行本を借りてきて読んでいると、初めて海外旅行に行った時の、ワクワク感とドキドキ感がよみがえってきました。
    言語は英語が問題なく通じるのか、お金はユーロだよね、ここはスリが多いのか、空港から中心地まではバスで行けるのか。ワクワク。
    この感覚、最近ではあまりありませんでした。
    とても新鮮です。
    オランダでは観光地だけを早足で回る慌ただしい旅行ではなく、2週間くらいはじっくり滞在したいな。
    行く時期はちょっと白夜の影響を体験できる夏至あたりがいいな。
    飛行機はビジネスクラスがいいな。
    ということは、資金はいくら必要で、仕事はどうするかな、1人で行くか旦那と行くか、どんどん考えることが増えてきました。
    もうとても楽しい時間です。

    解説:
    思考停止を破る唯一の薬は「行動」です。大きな目標(退職)に向かって、脳に「自分で選択して行動した」という成功体験を小さく積ませていくリハビリです。
    もう心の一部がほぐれてきて、そのほぐれた部分からどんどん意欲が湧いてきています。
    これも知りたい、あれも見たい。

    おわりに:
    仕事を辞めることはゴールではありません。
    私の心の中でかろうじて生き残っていた「わたし」の本質が、「仕事辞めたい」という信号を送ってきてくれていたのです。
    退職までの3年弱。
    これを単なる「カウントダウン」にするのではなく、自分を取り戻すための「リハビリ期間」にしようと決めたら、あんなに重かった足取りが少し軽くなりました。仕事は相変わらず大変で、明日もまた「辞めたい」と思う瞬間が来るかもしれません。
    でも、今の私には「2029年5月末」というゴールと、それまでに自分を使いこなせるようになるための練習メニューがあります。
    そして、もう少しずつ動き始めているのを感じます。
    46歳。
    人生の折り返し地点で、「自分は何者か」という問いに向き合えたのは、きっと遅すぎることはありません。他人軸で作られた「理想の自分像」を一枚ずつ脱ぎ捨てて、3年後、真っさらな気持ちで白夜の空の下に立ちたい。
    もう夜10時なのに、少し明るいねって言いたい!

    「仕事辞める=自由」ではなく、
    「自分の人生を自分で決める=自由」。
    その本当の意味を、この3年間で見つけていこうと思います。
    きっと想像もつかない楽しい未来が待っているような気がします。

    #創作大賞2026 #ビジネス部門

     
     
    図書館に住んでいます。 読んだ本の感想や、日々思ったこと感じたことを、なんでも書いています。 40代フルリモートメディカルライター 旦那と子供2人 もう少し子供か大きくなったら夫婦で田舎へ移住予定

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