
20230414の夢/芽吹く蛇口
そろそろ出かけようかってときに、植物に水をあげたくなって、台所の蛇口のハンドルを押す。
洗面器に汲んだ水にちいさな葉のようなものが浮かんでいて、へんだな、とおもう。
もういちど水を汲もうとして蛇口をみたとき、蛇口のあちこちから葉が芽吹いているのに気づく。
ハンドルを押し、水を通すと、その勢いに押されるかのようにしてつぎつぎと芽吹いてくる。
わたしはあわてて母にそのことを告げるが、母は「さいきんそうなんだよ」と驚かない。
やってきて手で芽吹いた葉を払い落とすと、なんの痕跡もない蛇口に戻る。
ベランダに並べた植物に水をやりながら、こぼれて溜まった土が気になり、水で押し流そうとする。
土にゴミが混ざっているのを拾おうとすると、思ったよりたくさんのゴミが目につく。
風で飛ばされたタバコの吸いがらのなかにはおぼえのない銘柄のものもあって、だれが吸ったのかわからない。
ふと気配を感じて顔をあげると、どこから来てどこへ向かうのか、ベランダには知らないひとたちが何人も往来している。
すこしいやな気になるが、まだ残っている土を流すために部屋に水を汲みにもどる。
洗面器になみなみ汲んだ水を、床面に叩きつけるように勢いよく流すのだ。
あとすこしで終わりそうなのに、雨樋の近くにひとりの黒人女性が腰をしゃがめて、本を読んでいる。
声をかけるのは躊躇われて、その女性の足もとに埋もれているゴミをこれ見よがしに拾いあげてみせるが、女性はまったく意に介さない。
「もう行くよー」と部屋のなかから呼ぶ声がするので、つづきはあとにしようとあきらめることにする。