
足元で眠る愛犬を見て、僕は気づいた。
最近、愛犬の寝顔を見ながら思ったことがあります。
「人間のほうが賢い。」
昔は当たり前のようにそう思っていました。
でも、一緒に暮らしていると、たまにその考えが揺らぐことがあります。
もちろん、人間には言葉もありますし、いろいろな知識もあります。
未来のことを考えたり、計画を立てたり、新しいものを作り出したり。
そういう意味では、人間は本当にすごいと思います。
でも、人間って同じ失敗を何度も繰り返すことがあります。
例えば──。
「今日は早く寝よう」
そう思ったはずなのに、気づけば夜更かし。
「食べ過ぎないようにしよう」
そう決めたのに、気づけばお菓子をつまんでいる。
「明日やればいいか」
そんなことを繰り返してしまう日もある。
……少なくとも、僕はそうです(笑)
そんな自分を横目に、愛犬を見ていると、「案外、この子のほうが賢いんじゃないか」と思うことがある。
毎朝、僕が朝ごはんを食べ始めると、愛犬は決まって足元にぴったりくっついて眠ります。
「甘えん坊だなぁ。」
最初はそう思っていました。
でも、よく考えたら違うのかもしれません。
……いや、たぶん違います(笑)
僕がご飯を食べ終われば、次は自分のご飯の時間。
だから寝ていても、僕が立ち上がるのをすぐ感じられるように、僕の足をアラーム代わりにしているんです。
……そう考えると、なかなか賢い。
夜も同じです。
寝る時間になると、ちゃんと寝室の入り口まで見送りに来てくれます。
その姿を見るたびに、
「一緒に寝たいのかな。」
なんて勝手にうれしくなるのですが、電気を消した瞬間、
「やっと寝るか。」
と言わんばかりに、さっさとリビングへ戻っていきます(笑)
もしかすると、飼い主が喜ぶポイントをちゃんと分かっていて、サービスしてくれているだけなのかもしれません。
それか「スマホばっかりいじってないで、早く寝ろよ。」って言いに来ているだけなのかも(笑)
……まあ、どんな理由だったとしても、無条件でかわいいんですけど(笑)
ダメなことは少しずつ覚えていく。
嬉しいことは全力で喜ぶ。
疲れたら気持ちよさそうに眠る。
そんな姿を見ていると、知識の量とか、未来を考える力とか、そういうものとは別の「賢さ」があるんじゃないかと思えてきます。
人間は未来を考えられるからこそ、先のことばかり見てしまう時がある。
でも、未来ばかり見ていると、今日という一日があっという間に終わってしまうこともあります。
愛犬はそんな未来のことを考えていない。
「今、この時間をちゃんと楽しんでいるな」と感じることがよくあります。
その姿を見ていると、少しだけうらやましくなる。
人間が犬より賢いのか。
犬が人間より賢いのか。
正直、その答えはどっちでもいい。
ただ、一つだけ確かなことがあります。
毎朝、僕の臭い足をアラーム代わりにしたり。
単純な飼い主が喜ぶツボを、しっかり押さえていたり。
一緒に暮らしている愛犬から教わることは、思っていたよりずっと多い。
だから今日も、気持ちよさそうに眠るその寝顔を見ながら、
またひとつ、教わった気がしました。
そんな休日でした。