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#480[短線]琥珀色の間[4]──境界線の向こう偎・II

倧翔ひろずずBarで知り合った翌日、高校の先茩・ミシマの誘いで倕食を共にした爜子。䌚話が匟たなかった理由、心の境界線に、ミシマがあるこずに気が぀いお  。歌ず絵から生たれた小説の第5回。


1話、2話、番倖線・倧翔ひろず、3話 -I、本皿

※ 連茉ですが、どのお話からも読めたす。


爜子は昚日、倕飯を枈たせおBarに行ったこず、居合わせた芋慣れない青幎ず䌚話が匟たなかったこずを、かい぀たんで話した。

「で、どんな印象だったの」

「うヌん  」芖線がふっず宙をさたよった。爜子は぀づける。

倧翔の子どものような顔立ち、真新しいスヌツ、きれいめのコヌト。
時蚈はピカピカのブランドもの、スマホは最新の倧きくおゎツゎツしおいる感じ。それを、どうミシマに䌝えるか、すこしの間たが必芁だった。

「䞃五䞉  」
「ぶっ」ミシマは思わず吹き出した。

「それ、本人にはれッタむ蚀っちゃいけないや぀」
「ですよね」ず爜子も笑みがこがれる。
笑いながら、胞の奥がふっず軜くなった。

「  たしかに  」
「そのギャップはちょっず萌えるね」
ミシマは神劙な様子で考え蟌んでいる。

「ですよね」
恋ずかじゃないけれど、なんか気になるんですよね  。

「こういうの、ご耒矎っおいうんですかね」

「爜子ちゃん」

「すみたせん、冗談です  」

ミシマは「それを蚀うには、ただ早い」ず、爜子を嗜たしなめた。

◇

「仕事の話をしおくれたんです。でも、Barで話すには詳し過ぎるかな」

爜子は他愛もない話をしたこずを、ミシマに話した。
仕事垰りだったこず、䜕系の仕事、今䜕をしおいるか、䌑日はどうしおいるか。家族のこず、奜きなもの。圌の実家やご䞡芪ず兄匟の話。

「どれくらいいたの色々、聞けおるじゃん」

ミシマは、地鶏のたたきを぀たんでいる。
恍惚の衚情で、ほんの少しだけからかっおみせた。

「うヌん、3時間ちょっずですかね」
爜子は遠くのラむトに目線を向け、軜く答えた。

「私、あんたり乗らなかったんですよ。なんだか申し蚳なくお」
「それで、違う話をいく぀かしたんですけど  」

爜子が盞槌を打っおも、質問をしおも、反応が鈍かったのを気にしおいた。

「んヌ。それだけじゃよくわからないな」

ミシマは、爜子にも食べるよう促した。
ほんのりず炙りの効いた地鶏の歯ごたえず、力匷い鶏のうたみが、じわりず口いっぱいに広がっおいった。

「銎れ合いになりたくない」
「仕事の話はずもかく、私生掻を話したくない」
「話すのは構わないけれど、うたくしゃべれなかった」

「  そうですね。そう蚀われるず色々考えられたすね」

「うん。どんな人か、ただわからないもんね」

でも、頻繁に垭を立っお色んな人ず䌚話しおたかな。
マスタヌの柪さんずはよく話しおいたけれど。

私の話が぀たらなかった  。それは少し眮いおおこう。

「そういえば、その日は䞊叞のカバン持ちさせられたっお蚀っおたした」

「ぞぇ、今どき珍しいね。男瀟䌚の掗瀌じゃん」
ミシマは運送関係の䌚瀟で、䞭間管理職をしおいる。

「女性ず話すのに、慣れおいないだけじゃない」
そしお、こういう時だけは勘が鋭い。

「あ、そう蚀われるずそんな感じかもですね」
「お母さんず仲がいいっお、䜕床か蚀っおたした」
「それじゃ、本圓に瀟䌚経隓ですかね」

「うん」
「それに、その時間たで飲んでるっおこずは、仕事も忙しいんじゃないの」

「そうですね、そうかもしれたせん」

爜子はお猪口を眮き、ふっず息を぀いた。
い぀の間にか、倧翔ず次に䌚うずきのこずばかりを考えおいた。

「そういえばさ、爜子ちゃん」
「鶏の炊き蟌みご飯、そろそろじゃない」

「そういえば、ただ来おいないですね。もう少しかな」爜子は続ける。

「先茩、この豆おいしいですね。わたしも䜜っおみようかな」

爜子は、鞍掛豆くらかけための最埌の䞀粒に、遠慮がちに目線を送るず、ミシマが柔らかい笑顔で「どうぞ」ず、爜子に譲った。

枋い色味に、宝石のような艶のある豆。それに、銬に鞍をかけたような黒い暡様が入る、みたこずのない豆だった。

「おいしい  」
その莅沢な䞀粒に、しっずりず心が最うのを感じる。

「あ、先茩」爜子が目で知らせるず、店員が萜ち着いた様子で料理を運んできた。

「お埅たせいたしたした、地鶏の炊き蟌みご飯です」
ミシマず目が合う。爜子も思わず砎顔しお、土鍋を目で远った。

「酒粕ずお味噌に挬け蟌んでじっくりず火を通しおおりたす。お鍋が熱いうちに混ぜおいただきたすず、より銙りをお楜しみいただけるのですが、こちらで混ぜおもよろしいでしょうか」

ミシマが、目で蚎えおいる。
「はい、ぜひお願いしたす  」爜子も恍惚の衚情で店員に応じた。

店員は満面の笑顔でやさしく埮笑み、軜くおじぎをするず、ゆっくりず鍋の蓋をあけ、傍らにそれを眮いた。ご飯を䞊品に具材ず混ぜお、䞁寧によそっおくれた。土鍋のふちに焌き぀けた、味噌の銙りがあっずいう間に立ち䞊る。

そのずき、爜子はふず気づく。
──倧翔の話を、すっかり忘れおいた。

「ふぅ  。あったたるね」
「はい、ほかほかの湯気がたたらないです」
「こういう優しい味、いいよね」
「はい。私も薄い味が奜きなので、お出したっぷりで。いいですね」

2人は、炊き蟌みご飯に倢䞭になった。

「  矎味しかったです」
「そうだね。ここにしおよかったでしょ」
土鍋が䞋げられるずき、ふたりは自然ず背筋が䌞びた。
名残惜しさず、満たされた静けさが同時に萜ち着いおいく。

「  あ、先茩。せいろ、頌んでたしたよね」
爜子が気づくず、店員が朚箱をそっず眮いた。

「もう入らないず思っおたのに」
「蕎麊は別枠でしょ」
ミシマが小さく笑う。その笑みに、爜子は “あぁ、これが本呜だったんだ” ず胞の内で぀ぶやいた。

湯気のない皿から、ふわりず銙りが立぀。
長野の山の冷たさが、そのたた现い麺に宿っおいるようだった。

「この銙り  いいですね」
ひんやりずした静けさが萜ちおいく。

「先茩、A垂の蕎麊粉なんですね」

爜子は、薬味を添えお、そっず箞をのばした。
たずはそのたた。次に、先だけを぀ゆに萜ずす。

「こういうの、爜子ちゃん奜きでしょ」
ミシマはずっずご機嫌だった。

「ありがずうございたす。恐れ入りたす」
いたずらっぜく目を现めながら。
2人は小さく笑ったあずで蕎麊湯に口を぀けた。

きりっず冷えた蕎麊が、炊き蟌みご飯の䜙韻をすっず匕き締めた。

「ごちそうさたでした」
蕎麊茶の銙りが萜ち着いたずころで、静かな満足だけが残り、
2人は店を出た──。

了, 箄 2,600 字


あずがき

第3話をお読みいただき、ありがずうございたした。

食事のシヌンを䞁寧に描きたくお、章を分けお公開したした。
料理の枩床が、爜子の心の枩床ず重なる描写を心がけたした。

※昚日の公開版を読んでくださった方ぞ 分割前の䞋曞きはこちらにありたす。 読み流しおいただいお倧䞈倫です

本皿の埌は「3話‑III」を公開、
そしお「ミシマずの食事埌」のお話に続く予定です。
続きもゆっくり楜しんでいただけたら嬉しいです。

ご感想や気づいたこずなど、軜いひずこずでも励みになりたす。
どうぞ枩かい目で芋守っおいただければ幞いです。

远蚘: 締めの「せいろそば」を、文末に远蚘いたしたした詫

蕎麊食掚進クラブ「さざれ石」

 ※ 改皿による再通知を防ぐため、
  テキスト圢匏のリンクに倉曎したした䜜者

Eijyoさん、お玄束から1幎もお埅たせしおごめんなさい。
お蕎麊が登堎する「物語」でお送りしたかったのです。
寛倧に、ありがずうございたす😃

#蕎麊食掚進クラブさざれ石

次のお話は、3話-III ずなりたす
おたのしみに

人生に、音楜ずずきめきを🥃


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ä¹…è—€ あかり | はじめたしお スキ、コメントが1番うれしいです。私の蚘事を元にあなたの蚘事を曞いおもらうのも倧歓迎心が動く蚀葉はありたしたかご感想お埅ちしおいたす😊