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「ぼくは、ここにいるよ」17   彼からのメッセージ  第十七章 あとがき

    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門


    R君は、

    「僕は、ここにいるよ」

    と、まるでかくれんぼをしている子どものようであった。

    なかなか見つけてもらえず、偶然にも私がその存在に気づいたのである。

    突然、同居人が一人増えたような感覚でもあり、最初は戸惑いもあった。

    しかし、彼から届く温かなメッセージに笑顔になった日もあれば、涙した日もあった。

    私は、この出来事を通して、人の命や死について、これほど深く向き合ったことはなかった。

    R君のまっすぐで力強い想いを、一人でも多くの方へ届けたい。そして、大切な人を亡くされた方へ、「亡くなった後も想いはあふれている」ということを伝えたい。その願いから、執筆したのである。

    一方で、ご家族の大切な思い出の中へ、私が踏み込んでしまっているような申し訳なさも常に感じていた。

    そんな私に、お母さんは、

    「嬉しい」

    「身近に感じられて、感謝している」

    と、何度も言葉を掛けてくださった。

    その言葉を聞くたびに心が安堵し、この物語を書く勇気をいただいた。

    私は、お母さんにメッセージが届くたびに、小さなメモへ書き留め、お渡ししていた。

    今回、執筆することをお伝えした際、そのメモをすべて大切に保管してくださっていることを知った。

    私を信頼し、いつも体調まで気遣ってくださったお母さんには、心より感謝申し上げる。

    私は、何度もR君と対話をしながら筆を走らせた。

    お父さんとは直接お話ししたことがなかったため、書くべきか迷いもあった。

    そこで、

    「お父さんのことは書かなくてもいいかな?」

    と尋ねると、

    「入れて」

    というメッセージが届いた。

    その一言に、親子の絆は決して消えるものではないのだと、あらためて感じた。

    私が実際に体験し、感じ、受け取ったことを誠意を尽くし書き残した。

    実は、毎日のように届くメッセージのうち、その意味が「多分こういうことだろう」と結びついたものは、私の感覚では四割程である。

    残りの多くは、今もなお答えが分からないままである。しかし、時が流れる中で、ある日突然、その意味がつながることもある。

    答えは、私の考える先、もっと先にあるのだろう。

    もしかするとR君は、すぐには伝わらないような形でメッセージを届けているのかもしれない。彼を想い、その意味をあれこれと考える時間そのものを、皆に大切にしてほしかったのだとしたら……。

    いつか私がこの世を旅立ち、再びR君と会うことができたなら、私は真っ先にこう伝えたい。

    「メッセージは難しかったよ!」

    そして、一つひとつ答え合わせをしたい。

    あの、いたずらっぽい笑顔で楽しそうに話すR君の姿が、今も目に浮かぶ。

    そう思うたび、私の心は静かな温もりに包まれるのである。

    もし、読んでくださった方の心に、R君の存在を少しでも感じていただけたなら、それだけで私は幸せである。

    そして、彼の想いもまた、これから先も生き続けていくものと信じている。

    最後までお読みいただき、心より感謝申し上げる。



     
     

    咲花

     
     
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