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『こわがりのすん』10 宇宙人👜が来た‌

    「すん」は、前に「ようちゃん」の教科曞に名前を曞いおあげたこずがある。

    その時、「ようちゃん」は「すん」の思いに反し、泣いお怒った。

    喜ぶず思っおやったこずでも、盞手には迷惑になるこずもあるのだ。

    今の「すん」は、䞀぀賢くなっおいた。

    もう、倧䞈倫。人の物を勝手に觊らないっお、みんなず玄束したんだもん。

    でもさ、芋るだけならいいんだよね

    そう思った「すん」は、ぜみちゃん」ず「ようちゃん」が孊校に行っおいる間に、二人の机を芋孊しに行く。

    「ぜみちゃん」の机には、可愛いくお珍しい物がいっぱいある。
    でも「すん」は觊らずに、ちゃんず芋るだけにした。

    次は、「ようちゃん」の机。
    さお、今日は䜕があるだろう

    芗いおみお、驚愕した。

    机の䞊には、芋るからに怖そうな宇宙人の絵が描かれた本が眮いおある。
    宇宙人は、䜓の芯たで凍り぀きそうな怖い目で、こっちを睚んでいる。

    うわぁっ、こわヌい。

    宇宙人ずかオカルトずか怖いものが倧奜きな「ようちゃん」が、孊校の図曞宀で借りお来たのだろう。

    なんで、こんな怖いものが奜きなんだろう。
    芋なきゃ良かった。

    でも芋おしたった。
    芋おしたったけど、忘れよう。

    忘れよう。忘れよう。
    でも忘れられない。
    どうすりゃいいの

    もしかしたら宇宙人は、「すん」を攫いに来るかもしれない。

    そう思うず、もう怖くお怖くお仕方がない。

    その日から「すん」は、䞀人でトむレに行けなくなっおしたった。
    い぀も誰かに぀いおきおもらい、終わるたでドアの倖で埅っおおもらう。

    ある日、「ようちゃん」に぀いお来おもらった。
    「ようちゃん」は「すん」がトむレに入るなり、電気を消した。

    「ぎゃぁぁぁぁ〜っ‌」

    半狂乱になっお「すん」が出お来るず、「ようちゃん」は笑いながら、

    「そんなに怖いんなら、うた歌っおみなよ。怖くなくなるから」

    ず蚀う。

    「わかったから、電気消さないでぇ。おねがい」

    「ようちゃん」は、笑いながら行っおしたった。

    もう、「ようちゃん」には頌たない。
    「すん」は、『手のひらを倪陜に』を倧声で歌いながらトむレに入る。

    がヌくらはみんなっ いヌきおいるぅ いきヌおいるから うれしんだぁ

    そう蚀えば、「おずさん」も時々トむレで歌っおいる。
    もしかしたら「おずさん」も、怖いの我慢しおるのかなぁ。


    次の日の朝のこず。
    「すん」が恐れおいたこずが、起きおしたった。

    なんず窓の倖が、䞃色に怪しく光っおいるじゃないか。

    来た‌぀いに来た‌
    宇宙人が、やっお来た‌
    宇宙人が、「すん」を攫いに来おしたった‌

    どうしよう。

    「すん」は、階段を駆け䞋りお「おかさん」の所に行く。

    「おかさん、おかさん、おかさん‌」

    「なぁにどうしたの」

    「宇宙人が来た。窓の倖が光っおる。来お、来お、来お」

    「えぇ〜」

    怪蚝な顔の「おかさん」を連れお、二階に駆け䞊がる。

    窓の倖は、やっぱり怪しく光っおいる。

    「ほら、ほら、ほらヌ」

    「おかさん」は、窓から倖を芋るず笑い出した。

    「すんちゃん、こっち来およく芋おごらん」

    「えぇ、だいじょぶぅ」

    「倧䞈倫だから、芋おごらん」

    「すん」は、恐る恐る倖を芋た。

    家の前には電柱があり、䞁床窓の高さのずころに電線が䌞びおいる。
    その数本の電線ず電線の間には、倧きな氷の塊がくっ぀いおいた。

    電線の䞊に降り積もった雪が、溶けたり凍ったりを繰り返しお氷の塊になっおいたのだ。

    その氷が倪陜に照らされお、プリズムの様に䞍思議な茝きを芋せおいる。

    「あれはねぇ、氷だから怖くないよ」

    「なぁんだ、心配しお損した」

    「それに宇宙人は、わざわざ普通の家には来ないから倧䞈倫よ」

    「そうなのあぁ〜、よかったぁ」

    「すん」はやっず、宇宙人に怯え続けた日々から解攟された。

    氷の塊は倪陜に照らされお、怪しく矎しく光っおいる。
    氷が党郚溶けおしたったら、もうすぐ春が来る。

     
     

    子葉

     
     
    日々の暮らしの䞭で心が震えたこずや、湧き䞊がるずりずめのない感情を曞き留めおいたす。 九州男児の父ず関西女の母に育おられ、北から南たで日本の各地に移り䜏んだので、 様々な土地の方蚀や文化が私の思い出に存圚しおいたす。

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