
「四月病」。
五月半ばにして颯爽と姿を現した梅雨の季節。
火曜日、既に僕のからだには気怠さが染みついている。
あと一時間で今日を超える。
早く寝てしまいたいような、でも寝たくないような。
何気なくiphoneを開いて写真を見返す。モーメントにある一年前の画像。
よほど暇を持て余したのか、庭で撮ったアリの写真が一枚残っていたのが
印象的であった。
この頃は季節の移ろいに弱い。特に春、4月。
これは去年の緊急事態宣言時、大きくぼくに現れた。
自身のメンタルは屈強で安定、そんな根拠のないことを思っていた。
緊急事態宣言が発令された時も、一人の時間をとれることにむしろ喜びを感じていた。
実際、最初の2週間は読書・音楽三昧の悠々自適な生活を過ごしていた。
他にもガーデニングしてみたり、料理をしてみたりと、家の中を駆け回っていた。
しかし4月ばにして、なんだかつまらなくなった。僕は決して飽き性ではないし、どちらかというと長続きする性格だ。とすると、どうやらこれは飽きではないらしい。無気力というやつか。五月病。
そんな言葉が四月に浮かんできた。なんだ、「四月病」じゃん。
今だから思考できるが、その頃にそんな余裕はなかった。
とにかく色々ゴチャゴチャしていて、イライラが募る日々。
気持ちの良い朝はやってこなかった。
色々とワケはあったんだが、一番は「友人との無交流状態」であった。
実家暮らしであるため家族とは会話するが、当初不和を抱えていたため
最低限以上の交流は生まれなかった。
LINEで数少ない友人を探すも、電話嫌いのせいで誰にかける気も起こらず。
世の中は超厳戒体勢で、さすがに誰とも会う気もしなかった。
自分は人と話さなくても大丈夫、と思っていた。
それがどうだ、たかだか1ヶ月足らずの間、人と会わなかっただけで
こんなにも心がきしむのか。
これほど友人の大切さを感じることは、この先滅多に来ないだろう。
大学一年を思い返す。
新歓に毎日のように足を運ぶも、連絡先交換をしたのは1人。
昼休みは同学科の新入生の群れに混ざるも、集団になじめず。
一人花見をしたり、うららかな日差しのもとで昼寝してみたり。
楽しくなかったわけでもないが、嗚呼、「四月病」。
物足りなかった。寂しかった。羨ましかった。
とまあこんな感じで、大学に入ってからの春は苦い。
どこがピンクだ、「出会いの春」という言葉を作ったやつは誰だ。
「四月病」、みんな経験したことはないだろうか。
万が一そんなときは、まず今いる友人を考えよう。
高校までの友人は大事だ。ズッ友最有力候補がわんさかいるはずだぞっ。
そうして慣れない環境に少しずつ、根を下ろそう。
大きな輪に飛び込む必要はない。
気になる人がいるなら、輪から引き抜いてみよう。
あなたが思うより、案外みんな待っている。きっと喜んでくれるさ。
さあ、勇気を出して、
「ねえ、一緒にご飯食べない?」
時計の針が12を過ぎた。good night、良い夜を。