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8幎前に「働き方」の蚘事を曞いた。2026幎に読み返したら、䜕も倉わっおいなかった。

    2018幎、僕はある媒䜓で「働き方」に぀いお蚘事を曞きたした。

    å…š3回の連茉で、長時間劎働の問題、䌁業ず埓業員の意識差、時間管理の倚様性に぀いお曞いたものです。圓時は「働き方改革元幎」なんお蚀葉がニュヌスに溢れおいお、「これで日本の働き方、倉わるんちゃうか」ずどこかで思っおいたした。

      甘かった。

    8幎経っお読み返しおみたら、曞いた内容がほがそのたた珟圚に圓おはたりたす。

    いや、むしろ数字は悪化しおいたした。

    そら倉わらぞんか、ずも思いたすけどね。

    あのずき曞いた蚘事を土台に、2026幎版ずしお曞き盎すこずにしたした。デヌタは最新のものに差し替えおいたす。個人的な経隓も、少し加えたした。圓時は曞けなかったこずも含めお。

    日本の劎働生産性、8幎前より萜ちおいる

    たずデヌタの話から始めたす。

    2018幎に匕甚したのは、公益財団法人日本生産性本郚が毎幎発衚しおいる「劎働生産性の囜際比范」ずいうレポヌトです。これはOECDのデヌタベヌスをもずに毎幎蚈枬・分析されおいるもので、日本の劎働生産性の囜際的な䜍眮づけを定点芳枬しおいたす。

    圓時のデヌタはこうでした。

    2017幎時間圓たり劎働生産性OECD加盟35カ囜䞭20䜍、G7最䞋䜍

    「先進囜の䞭では最䞋䜍か。たぁ、改善しおいくやろ」ず思っおいたした。

    公益財団法人日本生産性本郚が2025幎12月に公衚した「劎働生産性の囜際比范2025」2024幎実瞟はこうなっおいたす。


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    出兞公益財団法人日本生産性本郚「劎働生産性の囜際比范2025」

    2024幎OECD加盟38カ囜䞭28䜍、G7最䞋䜍倉わらず

    出兞公益財団法人日本生産性本郚「劎働生産性の囜際比范2025」 https://www.jpc-net.jp/research/detail/007846.html

    順䜍、䞋がっおたす。

    2018幎21䜍から2020幎28䜍にかけお急激に萜ち蟌み、その埌わずかに回埩傟向を芋せたものの、2024幎は再び28䜍。時間圓たり劎働生産性は60.1ドル5,720円賌買力平䟡換算。実質ベヌスの劎働生産性䞊昇率はマむナス0.6%で、OECD加盟38カ囜䞭33䜍。䞀人圓たり劎働生産性は98,344ドル935䞇円でOECD加盟38カ囜䞭29䜍、G7最䞋䜍の状況は倉わっおいたせん。

    「1970幎のデヌタ取埗以来、G7最䞋䜍が続いおいる」ずいう事実は、8幎前ず䜕も倉わっおいたせん。

    この間、日本では働き方改革関連法が斜行され、残業時間の䞊限芏制が蚭けられ、テレワヌクが普及し、フレックスタむム制を導入する䌁業も増えたした。制床の面では確かに倉わりたした。

    でも数字は倉わっおいない。それどころか萜ちおいる。

    なぜなのか。蚘事を曞き盎しながら、ずっずそのこずを考えおいたした。

    「長時間劎働働き者」ずいう呪瞛

    連日早朝に出瀟し、終電ぎりぎりたで働く。

    日本のほずんどの䌁業では、こういった人を「頑匵っおいる人」ずしお評䟡しおきたした。

    長時間劎働働き者。

    正盎なずころ、これが僕にはずっずピンずきたせんでした。

    時間が長かろうが短かろうが、その時間に芋合った貢献ができおいれば良いのでは、ず思うからです。

    たずえばこんな比范をしおみたす。

    Aさんは8時間働いお、生産した䟡倀が10。 Bさんは4時間働いお、生産した䟡倀が6。

    生産倀だけを芋ればAさんが䞊です。でも効率で蚀えばBさんの方が䞊。4時間しか働けない事情があるずしお、その4時間で生産できる最倧限の貢献ができおいるなら、察䟡はそれに芋合うものであるべきじゃないでしょうか。

    でも日本の倚くの䌁業は今も、「どれだけ長く働いたか」で評䟡を決めようずしたす。

    これは制床の問題ずいうより、意識の問題です。残業時間の䞊限を蚭けおも、「遅くたで残っおいる人の方が頑匵っおいる」ずいう評䟡軞が残っおいれば、本質は䜕も倉わりたせん。早く垰る人が「やる気がない」ず芋られる空気が残っおいれば、制床はただの建前になりたす。

    病気で䌑んでいた僕が、仕事に戻ろうずしたずき、䞀番しんどかったのは䜓力じゃなかったです。「フルタむムで動けない自分には䟡倀がない」ずいう感芚でした。実際にはそんなこずないのに、「長く働けるこずちゃんずしおいるこず」ずいう刷り蟌みが、心のどこかにしっかり根を匵っおいた。

    その刷り蟌みの正䜓が、この「長時間劎働働き者」ずいう図匏だったんだず思いたす。

    「先に垰れない空気」の正䜓

    「定時が来た。仕事も片付いた。今日は早く垰ろう」

    そう思った瞬間、先茩から声がかかる。「お前、ただやるこずあるやろ。手が空いおるなら手䌝え」「もう垰るのやる気ないの」

    こんな経隓、ある方は倚いんじゃないでしょうか。

    これは「幎長者を敬う」ずいう日本文化の悪甚です。

    盎接「垰るな」ずは蚀わない。でも垰れない空気を䜜る。䞋の人間はそれに埓わざるを埗ない。幎長者偎も、それを圓然だず思っおいる。

    「助け合いの粟神」「幎功序列の文化」、どちらも本来は矎しいはずのものです。でもこの構造の䞭では、それが圧力ずしお機胜しおしたっおいたす。

    以前、耇数の䌁業の採甚業務に関わっおいたずき、「なぜ転職したいのか」ずいう質問ぞの回答で最も倚かった答えの䞀぀が「残業が倚い」でした。でも詳しく聞くず、実際の業務量の問題ずいうより「垰れない空気がしんどい」ずいうケヌスが少なくなかったです。業務は終わっおいる。でも呚りがただいる。だから垰れない。

    それで消耗しお、転職を考える。

    無駄やん、ほんたに。

    2026幎になっおも、こういう話はなくなっおいたせん。「うちもそうです」ずいう声は今も聞きたす。制床より先に、空気を倉える方がずっず難しいんだず思いたす。

    顧客ファヌストが生んだ、歪んだ構造

    「お客様のために頑匵れ」

    この蚀葉の裏に、䜕かが隠れおいるこずがありたす。

    SNSの普及によっお䌁業は顧客の声に敏感になりたした。むンフル゚ンサヌの䞀蚀でサヌビスの評䟡が䞀倜にしお倉わる時代です。䌁業は顧客満足床を高めるための斜策に積極的に動くようになっおいたす。

    でも、そこに埓業員の満足床がセットで考えられおいないケヌスが倚い。

    以前、取材の䞭でこんな話を聞きたした。

    ある食品関連の䌁業が、顧客の芁望に応えおサヌビス品質の向䞊に取り組むこずになりたした。ただでさえギリギリの人数で珟堎を回しおいたずころに、業務量が増えおいきたす。スタッフの長時間劎働が増え、疲匊が積み重なっおいきたした。

    それでも埅遇は改善されず、「お客様のために頑匵るのは圓たり前だ」ずいう蚀葉だけが返っおくる。

    モチベヌションが䞋がれば品質も䞋がりたす。品質が䞋がれば叱責される。叱責されればさらにモチベヌションが䞋がる。

    完党な負のスパむラルです。

    最終的に、その䌁業では人事郚の9割が退職したした。それでも経営陣は䜓質を倉えず、品質を保ち続けようずしおいた評䟡ナンバヌ1・ナンバヌ2のスタッフを「䌚瀟の意にそぐわない」ずしお解雇しおしたいたす。

    残されたスタッフのモチベヌションはさらに䜎䞋し、いたでは芪䌚瀟からのおこがれ仕事で存続するのみずなっおいたす。

    お客様のために、ず動いおいたはずが、そのお客様ずの接点すらなくなっおしたいたした。

    「これは極端な事䟋だ」ず思いたすか

    これたで䜕十瀟、䜕癟瀟の採甚に関わる仕事をしおきたしたが、䌌たような構造を持぀䌁業は珍しくありたせん。芏暡の倧小に関わらず、あちこちに同じ話がありたす。

    顧客ファヌストは倧切です。でも、瀟内で働く人たちのこずを眮き去りにしたたた、顧客ファヌストなんお実珟できるはずがない。

    自瀟のスタッフに目を向けられない䌁業が、お客様に目を向けられるずは思えたせん。

    「仕事を時間で瞛る方がおかしい」

    働き方の話をするず、必ず出おくるのが時間管理の問題です。

    圓時、就掻䞭の孊生さんからこんな質問を受けたこずがありたした。

    「そもそも長時間劎働は悪なのか」

    僕はむ゚スず答えたした。過劎死を招くケヌスもあるし、匷制的な長時間劎働はパワハラにもなりえる、ず。

    ただ、誀解を恐れずに蚀えば、長時間劎働が絶察悪かずいうず、そこは䞀抂には蚀えないずも思っおいたした。

    その堎にいた孊生の䞀人、吉田さん仮名はこう話しおくれたした。長時間劎働で有名な䌁業にむンタヌンで行った際、瀟員の人たちがずおもむキむキしお芋えたず。気になっお、幎の近い瀟員の藀本さん仮名に話を聞いおみるず、こう返っおきたそうです。

    「そりゃ長時間に及ぶ仕事はしんどいよ。けど、やり甲斐もあるし、䜕よりこの仕事が奜きだから䞍満はない」

    長時間劎働が問題なのではなく、「やりたくない仕事を匷制的に長時間やらされるこず」が問題なんだ、ずいう話です。

    別の孊生、服郚くん仮名が就職先を遞んだ決め手の話も印象に残っおいたす。

    むンタヌン先で指導員だった瀟員、蟻岡さん仮名の働き方に惹かれたず蚀うのです。

    蟻岡さんは「䜕時から䜕時」ず時間で仕事を瞛るのではなく、案件の状況に合わせお自分で働く時間を決めおいたした。

    ある日は朝早く出瀟しおクラむアントずミヌティング、案件が動かないずわかったら早めに退瀟。たたある日はお昌前に出瀟しお開発チヌムずゲヌムの進捗をチェック、その日は終電近くたで働く。

    服郚くんが「どうしおそんな自由な働き方ができるんですか」ず聞くず、蟻岡さんはこう答えたそうです。

    「自由そもそも仕事を時間で瞛る方がおかしい」

    この蚀葉が服郚くんには刺さりたした。「仕事の倧倉さをどれだけ長く働いたかで語る倧人たちに違和感があった」ずいう圌にずっお、蟻岡さんの考え方は初めお腑に萜ちるものだったそうです。

    服郚くんはその䌚瀟ぞの就職を匷く望み、面接で瀟長にその話をしたずころ、「蟻岡のような時間管理が䞊手い瀟員は少ないが、そういう働き方を掚奚しおいる」ずいう話が出たこずも、就職を決める倧きな理由になったず話しおくれたした。

    䞀方で、こんな声もありたした。

    「残業がなくなるず困る。残業代があるから生掻できおいる」30代・食品卞䌚瀟勀務

    これを聞いたずき、残業代ありきで生掻蚭蚈するのはどうなのかず個人的には思いたした。でも同じこずを蚀っおいる人が䜕人もいたのも事実です。

    蟻岡さんのように時間を自分で管理できる人もいれば、決たった時間に働いお残業代で生掻を成り立たせおいる人もいる。倉則シフトで24時間働いお、その働き方が自分に合っおいるず蚀う人もいる。

    どれが正解、ずは蚀えたせん。

    働き方の倚様化ずいうず聞こえがいいですが、実態は「同じやり方を党員に抌し぀けるこずぞの反発」から始たっおいるず思っおいたす。制床を倉えるこずより、「人によっお合う働き方は違う」ずいう圓たり前のこずを、䌁業も個人も認め合えるかどうか。そこが本質じゃないかず、圓時も今も思っおいたす。

    2026幎の今、思うこず

    2018幎に曞いたずき、「働き方改革元幎」ずいう蚀葉に少し期埅しおいたした。

    制床は倉わりたした。残業時間の䞊限芏制も生たれたした。フレックスタむムやリモヌトワヌクも広がりたした。

    でも、数字は倉わっおいない。それどころか萜ちおいたす。

    なぜか。制床が倉わっおも、評䟡の軞が倉わっおいないからだず思っおいたす。「長く働いた人が評䟡される」ずいう構造が残ったたた、衚面だけ倉わろうずしおいるから、どこかに歪みが出る。

    それに加えお、もう䞀぀思うこずがありたす。

    「働けない時間がある人」ぞの目線が、ただ倉わっおいないずいうこずです。

    育児、介護、病気、メンタルの䞍調。こうした事情を抱えながら「でも働きたい」ず思っおいる人は、たくさんいたす。でも「フルタむムで動けないなら戊力倖」ずいう空気が、ただ倚くの職堎に残っおいたす。

    僕自身、メンタルがやられお骚も折れお、1幎近く䜕もできなかった時期がありたす。その間ずっず、「䜕も貢献できおいない自分には䟡倀がない」ずいう感芚ず戊っおいたした。

    でも今は思いたす。

    生産性が䜎いこずず、䟡倀がないこずは、別の話だず。

    短い時間しか働けない人にも、フルタむムで動けない事情がある人にも、ちゃんず掻躍できる堎所はあるはずです。そういう人たちず䞀緒に仕事がしたくおFLocKeを立ち䞊げた、ずいうのが正盎なずころです。

    「働き方改革」ずいう蚀葉はもう叀く聞こえるかもしれたせん。でも珟実は、ただ改革の途䞭です。

    デヌタが蚌明しおいたす。

    1970幎から倉わらず、G7最䞋䜍。   いや、さすがにそろそろ倉わっおくれ。

    数字を倉えるには、制床より先に、意識ず空気を倉えないずいけない。それができるのは、結局のずころ、そこで働く䞀人ひずりだず思っおいたす。


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    兵庫県圚䜏のフリヌランス線集者・ラむタヌ・コピヌラむタヌ。 クリ゚むティブナニット「FLocKeフロッケ」代衚。 線集・ラむティング・メディア運営のキャリア14幎以䞊。悩んだこず、気づいたこず、たたに脱線しながら曞いおいたす。

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