メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bylively_bear225

副部長は酒で忘れ私は考え続けた

    #4年ぶりにお酒を飲んでわかったこと


    4年ぶりにお酒を飲んだ。


    日高屋で頼んだ茶色いハイボールのようなお酒は苦かった。


    久しぶりだから飲んでみようと思っただけだった。


    でも飲んでいるうちに、楽しいというより不思議な感覚になった。


    頭が鈍くなる。


    脳細胞が少しずつ眠っていくような感じ。


    私は途中で飲むのをやめた。


    半分以上残した。


    若い頃は精神病院のデイケアの仲間たちと飲んでいた。


    誰が何杯飲めるか。


    そんな飲み方をしていた。


    でも思い返すと、私は昔からお酒で悲しくなることがあった。


    仕事を辞めたこと。


    うまくいかなかった恋愛。


    傷ついた出来事。


    楽しく飲んでいるはずなのに、急に切なくなった。


    最初は人前で泣いていた。


    そのうち、大人数の飲み会ではトイレに行って一人で涙ぐむようになった。


    今回も、お酒を飲みながら色々考えていた。


    なぜ人はお酒でストレス解消できるんだろう。


    ブラック企業で働いていた頃、副部長はよく言っていた。


    「嫌なことがあっても酒飲めば解決」


    私はその意味が分からなかった。


    私も仕事のストレスを飛ばしたかった。


    でもお酒を飲んでも飛ばなかった。


    むしろ私は考えてしまう。


    なぜ悲しいのか。


    なぜ苦しいのか。


    なぜ人は忘れられるのか。


    今回気づいた。


    私は不安を減らしたいとき、お酒ではなく準備をする。


    勉強をする。


    調べる。


    仕組みを知ろうとする。


    理解することで安心する。


    だから私は、お酒で問題を忘れるタイプではなかったのかもしれない。


    そう思った。


    そんなことを考えているうちに、昔聞いた脳科学の話を思い出した。


    人は過去を生きているわけではない。


    脳が今作り出した記憶を見ているだけ。


    だから昔どんなことがあった人も、今だけは笑っていていい。


    そんな話だった気がする。


    私はその話を聞いたとき少し楽になった。


    でも同時に思う。


    昔の会社で迷惑をかけた人がいる。


    もしその人が私のことを悪い印象のまま覚えていたら。


    その人に会ったとき、私は笑えるだろうか。


    きっと笑いづらい。


    でもそれは相手の評価だけではない気がする。


    私はその人を見ると、当時の自分も思い出してしまうからだ。


    余裕がなくて。


    失敗して。


    苦しくて。


    必死だった自分。


    最初は、今の私は育児で余裕がないから考え込むのだと思った。


    でも違った。


    ブラック企業で働いていた頃も考えていた。


    若い頃も考えていた。


    お酒を飲んでも考えていた。


    結局、


    「疑問を考え続けるのは変わらない私」


    だった。


    私は酔っても記憶が残る。


    飲み会が終わって店を出ると、周りのシラフの人たちに合わせるように酔いが引いていく。


    お酒で別人にはなれない。


    どこまで行っても、私は私だった。


    でも最近思う。


    もしかしたら大事なのは、昔の自分が正しかったことを証明することではないのかもしれない。


    あの時の私は、あれが精一杯だった。


    そう認めることなのかもしれない。


    4年ぶりのお酒は、酔うための時間ではなかった。


    自分がどんな人間なのかを、もう一度確認する時間だった。


     
     
    こんにちは、はじめまして。 わたしは30代 2023年第一子を出産しました そこから知らなかった世界が一気に広がり 考えることも増えました。

    あなたへのおすすめ