
📝男性の平均育休取得日数80日?!〜スウェーデンの育休制度とは〜
こんにちは、たかみんです。
男性の育休取得が普及してきていますが、何日取れるかって悩みどころですよね。
私は3ヶ月取りましたが、男性でまだまだ何ヶ月も取得っていう例は少ないように思います。
「育休長く取りたい(取ってほしい)けど、仕事の都合で難しいかな…」
「もう少し気兼ねなく、フレキシブルに育休が使えたらいいのにな…」
そこで今回は育休制度が進んでいると言われるスウェーデンの制度をみてみました!
なんとスウェーデンの男性育休取得率は90%!それに対して日本は30%です…(2023年)
スウェーデンでは男性が育休を取るための制度や意識が根付いていると言えます。
とはいえ、はじめからこういう制度があったわけではないので、長年の改革を経て今に至っているはずです。
一体どのようにして育休が普及していったのか??
その制度と育休普及の変遷をまとめている文献がありましたので、それを読み解いていきます!
📖出典
高橋美恵子
「スウェーデンにおける男性の育児参画促進施策──ジェンダー平等と子どもの権利の視点から──」
生活協同組合研究 2024年 (5) 40-50.
🔍この論文からわかること
この論文はスウェーデンにおける男性の育児参画を促進する施策と育休制度の変遷について考察しています。
💡結論
スウェーデンではもともと定時で退社し、夏季に長期休暇を取る生活スタイルが定着していました。
そのため男性が長期休暇を取って育児参画することが浸透しやすかったといえます。
育休制度が導入された当時は、夫婦で取得した日数のうち、男性が取得した割合はわずか0.5%でした。
その後制度が何度も改正され、現在は夫婦で取得した日数のうちの男性が取得した日数の割合は30%になりました。
男性の取得日数が増えた要因は、父親が取得する日数を保障する割り当て制を導入したことでした。
🖋️研究の詳細と結果の分析
🟢スウェーデンの育休制度は1974年に導入されましたが、当時の夫婦で取得した日数のうち、男性が取得した割合はわずか0.5%でした。
しかし、制度の改正とともにその割合は上昇し、1980年には5%、1995年には10%,2010年には23%、そして2023年には30.9%になりました。
🟢男性が取得した日数と女性が取得した日数の差も年々縮まっており、子どもが
1999年に出生:女性321日、男性33日
2021年に出生:女性250日、男性77日
となっています。
男性の取得日数が増えている一方で女性の取得日数が減っているのは、
育休という制度が夫婦合わせて〜日まで保障という制度になっているので、その中で男性が取得する比率が増えているということになります。
また、集計上は丸一日分休暇を取得したら休暇取得「1日」とカウントされますが、スウェーデンでは時間単位で育休を取得することが可能ですので、半日休暇を2日取得してもカウントは「1日」です。
男女トータルの時間が減っているのは、このように時間単位でフレキシブルに取得するケースが増えているからかもしれません。
🟢育休の取得日数を男女で平等化するというのがスウェーデン政府の方針で、これはキャリア形成や賃金の男女格差を減らすだけでなく、
子どもの発達の観点からも望ましいという見解が出ています。
🟢このために導入されたのが育休の割り当て制です。これは、夫婦に与えられた育休のうち、決められた日数だけは父親しか取ることができないという制度です。
導入当初は1ヶ月が割り当てられて、現在は3ヶ月に増えています。
割り当て制導入を機に、男性の育休取得日数は増えていきました。
🟢スウェーデンでは、男性の育休が取得しやすいだけでなく、時短勤務、テレワーク、看護休暇など、子育てと仕事の両立を支援する制度も利用している割合がほかの国と比べて多いです。
以下は子どものいる男性に、利用した制度についてアンケートをした集計結果です。利用した制度を回答率でスウェーデンと日本を比較しています。(2020年)
◯出産育児休暇制度
スウェーデン:88%
日本:16%
◯時短勤務
スウェーデン:27%
日本:5%
◯テレワーク
スウェーデン:30%
日本:4%
◯子どもの看護休暇制度
スウェーデン:71%
日本:8%
2026年現在は日本の制度利用率はもっと高いと思いますが、
日本では特にコロナ流行以降普及したテレワークも、2020年時点でスウェーデンでは既に普及しており、
育児休暇と同じくらい看護休暇も普及していました。
これらの点から夫婦で育児を分担し、仕事と両立する制度が普及していたと言えます。
🟢最後に、日本がスウェーデンから学べる点を挙げています。
日本は制度があるのに利用率が低い、または男女で偏りがある点が課題になりますので、制度活用への障壁や格差をなくすこと、
そして、実際に制度を誰もが活用できるよう環境づくりをしていくことが大事と述べられています。
私はスウェーデンの制度で実際に効果のあった割り当て制の導入というのが、日本でも普及するといいなと思いました。
近年導入された産後パパ育休というのが日本での割り当て制に近いと思いますが、
その期間は28日間に限られています。
スウェーデンでは導入当初の1ヶ月から3ヶ月に期間が延長されたように、日本でも延長されると制度活用の障壁と男女格差の解消につながっていくと考えます。
🔑まとめ
現在では男性の育休取得が広く一般化されたスウェーデンでも、制度導入当初の利用率はとても低いものでした。
しかし、何度も制度改正されて男性の育休取得が広く普及していきました。特にきっかけとなったのが男性に決められた日数の育休取得を保障する割り当て制の導入でした。
日本でもスウェーデンの取り組みを参考に、制度活用の障壁や格差をなくしていくことで男性の育休取得がもっと普及していくと考えられます。
それでは、最後までお読みくださりありがとうございました!
※本記事は論文内容をもとにした筆者の個人的解釈・考察を含みます。
出典論文の著作権は各著者・出版社に帰属します。
正確な情報は必ず原著をご確認ください。
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