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たまたまお酒をやめれた話

    たまたま、酒をやめた。

    10年以上、休肝日がゼロだった。アル中なのかどうか、自分でもよくわからなかった。

    毎日飲んでいるけど、仕事はできている。人に迷惑をかけているわけでもない。

    今、朝起きると喉がすっきりしている。あの毎朝くる喉のヒリヒリ、胸の苦しさが、いつの間にかなくなっていた。

    これは、眠れないから飲んでいた私が、たまたま近年お酒をやめれた話です。。。


    毎晩の儀式

    プシューッと缶を開ける音とともに、「さぁ、私の時間だ」。

    ただの現実逃避なんだけど。。。笑

    映画を一旦止めて、タバコを吸いに外へ出る。夜の空気を吸いながら、映画の冒頭シーンをぼんやり思い返す。

    これから映画の中で起こることを見つめながら、現実と重ね合わせるように黄昏れる。
    それが好きだった。

    仕事が終わるとストロング系かウォッカを開ける。日々のストレス、解決できない悩み、解決する必要すらないことをひとりで抱えこんで、酒で蓋をしていた。

    最初は酔ったときの気持ちよさだった。

    でもいつからか、飲まないと眠れない。
    映画晩酌しないと気がすまない。
    現実を受け入れたくない、に変わっていた。

    でも当時はそれを「普通の習慣」だと思っていた。嗜むのではなく発散のために飲む。その違いに、気づいていなかった。


    飲んでも意味がない、に気づいた夜

    気づいたら、飲んでも楽しくなくなっていた。

    気持ち悪くなるだけ。
    頭痛が残るだけ。

    それでも夜9時、10時になると身体が無意識に欲しがる。お金もなくて、父の酒をこっそり飲む日が続いた。

    罪悪感はあった。
    でも飲まないと落ち着かない。
    おいしくないのに。

    酔えないのに。

    飲んでも眠れない。飲まないと眠れない。

    その矛盾の中でぐるぐるしていたある夜、父の酒に手を伸ばしながらふと思った。

    「これ飲んで、何か解決するのか?」

    その日、飲まなかった。
    眠れなかったけど、飲まなかった。

    身体の声を聞いた。。。。

    気づいたら朝になっていた。

    身体が軽い。
    頭がクリア。
    毎朝あった喉のヒリヒリがない。

    逆流性食道炎からきていたあの不快感が、飲まなかっただけで消えていた。
    疲れが残っていない。なんか、気持ちが晴れている。

    アルコールは交感神経を刺激するため、飲んで寝ても身体の修復が十分に行われない。

    だから翌朝だるい。
    飲んで得ていた「気持ちよさ」は、なかったものをあると錯覚させる感覚だった。

    タバコを吸うとストレスが和らぐように感じるのと同じで、ないときの「あたりまえ」を取り戻しているだけだったんだと気づいた。

    意志力でやめたわけじゃない。
    この朝の感覚を脳に焼き付けた。
    身体の声に正直に答えてあげる。

    それだけだった。


    揺り戻しと、本当の確信

    やめて3ヶ月ほど経った頃、兄家族が家に食事に来た。付き合いで一杯飲んだ。

    久しぶりに飲んだら、うまかった。気持ちよかった。やめる前のあの気持ち悪さを一瞬忘れて、また飲み始めてしまいそうな自分がいた。

    でも翌日、身体がだるかった。

    「ああ、そうだった。こういう感じだった。」

    身体が正直に答えてくれた。飲んでも意味がない、疲れるだけ。そこで初めて、本当に確信した。

    お酒が悪いとは思っていない。
    やめた方がいいとも思っていない。

    ただ私は、身体の声を聞いたら、たまたまやめられたました。。。


    最後に

    今では、お酒をやめたと言うよりも、
    「付き合いだけでいいや!」
    「あっ!今日は久しぶりに飲もうかな?」
    くらいにしか思いません。

    3ヶ月に一度、缶ビールや酎ハイを2缶飲むか飲まないかくらいで、あの酔った時の「フワフワ」した感じがあるかなで終わります。

    次の日の朝は疲労感が、少しあるかな?くらいです。

    やめれたと言うよりも、感じ方や向き合い方が自然に変わりました。

    お酒を毎日飲むのをやめれたから改めて最後に一言、、、

    お酒は程々に、、、、、

     
     

    lakiel

     
     
    回復途中のフリーランス。日本語教室・英語・多文化交流の話と、心と体を整えながら生きる日々を等身大で書いています。

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