
パンツとの別れは突然ではない
パンツに穴が空いた。
今日ではない。
結構前から空いていた。
気づいてた。
穴が空いてること。
でもまだ小さかった。
だから、この子はまだまだイケる。
そう思ってた。
日に日に穴は大きくなる。
それでもなんだか、愛着が湧いてしまって捨てれない。
お尻の方に穴が空いていたら、そこまで気にしてなかったかもしれない。
でも穴が空いたのは前の方だ。
日に日に大きくなる穴を見ると、パンツの意味あるのかな?とさえ思う。
いっそ履かない方が…とも思ったが、それは人として何か大事なものを無くすような気がしてできなかった。
そして、限界を迎える。
もう十分頑張った。
ありがとう。
楽しい時も嬉しい時も、辛い時も悲しい時も。
いつも1番側で、私の大事なところを守ってくれていた。
そしてついに、私は新しいパンツを買うことを決めた。
それなのにである。
この連日の雨…
月曜日は、私が住んでいる地域でも線状降水帯半日前予報が出て、子供達の学校も休校になった。
そんな雨の中、買い物に行く気にもなれなかった。
そして昨日。
買いに行こうとしてた店が休みだった。
旦那が具合が悪くて、昼頃帰ってきた。
予想外である。
私の予定が狂う。
今日こそ買いに行こう。
でも、今日は子供達は4時間で学校が終わる。
旦那も休みだ。
私は1人でゆっくり買い物したいのだ。
誰にも邪魔されず…
午前中のうちに急いで買いに行くか。
そして気づいた。
これを書いている今も、穴の空いたパンツを履いている。
最後の時をこうして一緒に過ごしている。
今までありがとう。
今日も雨予報だが、今日こそは新しいパンツをお迎えする。
その時まであとしばらく、この穴の空いたパンツと最後の時を過ごしたいと思う。