microgeodic disease の画像診断
microgeodic disease の画像診断
microgeodic disease(phalangeal microgeodic syndrome)は、小児の手指に生じる稀な良性疾患で、冬季に多い。寒冷刺激に伴う末梢循環障害が関与すると考えられており、指の腫脹、発赤、軽い疼痛で見つかることが多い。自然軽快するが、画像では感染や腫瘍と紛らわしいことがある。
画像診断の基本は単純X線で、指骨に小円形の透亮像、骨皮質の不整、軽い骨膜反応がみられる。もっとも、初期や軽症例ではX線で目立たないこともある。
MRIでは罹患指骨に骨髄浮腫を認め、T1低信号、T2/STIR高信号を示す。X線より広い範囲に異常が見えることもあり、非典型例ではMRIが有用となる。
鑑別としては骨髄炎、結核性骨炎、サルコイドーシス、CRMO、腫瘍性病変が重要となる。ただし、冬の小児の指腫脹、炎症所見に乏しい、X線で小透亮像、MRIで骨髄浮腫という組み合わせなら本症を考えやすい。
治療は保温や安静などの保存的対応が基本で、多くは数か月で改善する。画像所見の改善は症状より遅れることがある。まれに病的骨折や変形を伴うため、骨変化が強い例では経過観察が必要となる。
放射線科的には、冬の小児の指趾腫脹でMRIに骨髄浮腫をみたときに、この疾患を思い出せるかがポイントになる。単純X線で所見が乏しくても否定しきれない。


参考文献
Lee RKL, et al. Phalangeal microgeodic disease: report of two cases and review of imaging. Skeletal Radiol. 2013.
Radhakrishnan R, et al. Diffuse phalangeal signal abnormality on magnetic resonance imaging: phalangeal microgeodic disease. Pediatr Radiol. 2017.
Zacharias J, et al. Phalangeal microgeodic syndrome: a paediatric case series. Skeletal Radiol. 2024.