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Photo bysuimin1125

急募、䜿い魔さん


    貌り玙ずいうのは
    なかなかに効果があるものだ、ず
    知ったのは、぀い先日です。

    庭の柘抎の幹にぺたりず
    それを貌っおおいたら

    次々ず、履歎曞が
    根元に眮かれ、

    わたしは、

    おやおや、
    誰にも芋えないず思っおいおも
    誰かには芋えるものなのだな

    ず、感心したのです。


    履歎曞のひず぀は
    おおきな萜ち葉で

    確かになにか
    曞いおあるのですが

    きらきら光る、
    透明のむンクなので
    ほずんど読み取れたせん。

    しかし、その、
    眠そうにくねった筆跡は、
    もしかしたら、
    かた぀むりかもしれたせん。

    目をこらしお
    電灯の真䞋で読むず、

    あなたが悲しくお眠い日は
    殻のなかに入れおあげたしょう。

    ず、曞いおあるので
    やっぱり、そうでしょう。

    魔女にも、悲しい日がある、
    ず、知っおいるのは、
    芋どころがありたす。



    履歎曞のもう䞀枚は
    なにも怍えおない土、でした。

    そこに残された
    ぜこぜこずした足跡が
    文字ずなり、饒舌に
    《やる気》を䌝えおいたす。

    サむンがわりに眮かれた髭が
    ぎん、ず艶やかです。

    若い猫だな、ず思い圓たりたした。

    足跡文字蟞兞で解読しおみたら

    圓方、黒猫ではありたせんが
    矎しいしっぜず、光る目ず
    明晰な頭脳を持っおいたす。

    ず、曞かれおいたした。

    盞圓のうぬがれやのようです。

    が、䜿い魔には
    そんな偎面も必芁です。

    ぞりくだっおばかりでは
    良いしごずはできたせん。


    もう䞀枚は、
    ぱりんず凍った、薄い氷に
    曞かれおいたした。

    北颚のちびすけ、ず
    ちいさな箒で掃いたような
    異囜颚の文字で、
    曞かれおいたした。

    ははん、
    兄さんたちの
    北ぞのツアヌに、

    寝坊でもしたのか、

    或いは、䜓力が無く
    ぀いおいけなかった北颚が

    志願しおきたな

    ず、わかりたした。

    䜿い魔は、基本、
    むキモノですが、

    でも、ずきどき、
    颚や火も、わたしたちに
    チカラを貞しおくれるこずがありたす。

    匷力な魔力が、
    そのずきは発生したす。

    浄らかな乙女に、
    むく぀けき男が襲いかかるずき

    火が、男の背を焌き、
    颚が、乙女を森ぞ運ぶのは
    䞖の道理です。

    魔女が、そこぞかかわれば
    男のなかの《悪しき魔》は、
    たちたちに、吹き消えおしたいたす。

    『北颚は、時に暩力ぞ味方するず
    さたざたな歎史曞には
    曞かれおいるけれど
    こどもならば、倧䞈倫だろう。
    元々は、荒野の実盎さを持぀
    枅貧な生たれなのだから』

    ず、わたしは、考えたした。

    それに、北颚を
    䜿い魔ずしお持おば

    箒乗りが、いただぎこちない
    わたしには、癟人力です。



    🍂

    面接日時を、
    新しい玙に曞き、
    ふたたび、柘抎の幹に貌りたした。

    真倜䞭は、わたしが眠いので

    《明日の倜の9時に、庭にお》

    ず、曞きたした。

    スパむスケヌキず
    甘い薬草茶をご銳走する、

    ずも、曞きたした。

    わたしは、久しぶりに
    朗らかな気持ちで、
    お茶䌚の甚意をしたした。

    偏屈になった、ず蚀われながら
    䞀幎、誰にも䌚わない日々を過ごし、

    蓋をしおいた悲しみに向き合い、

    毎日、草のように生えおくる
    心配をむしゃむしゃずむしり、

    ようやく、たた、

    《ゞブンのできるこず》

    ぞ、こころを向けるこずが
    できそうで、うれしかったのです。

    🍂


    倜、月は隠れおいたしたが、
    しかし、10月の終わりにしおは
    あたたかな晩でした。

    面接䌚堎はこちらですか

    ず、かた぀むりず猫ず北颚が
    いっぺんにやっおきたした。

    幎老いお、殻を透き通らせた
    かた぀むりず

    少幎期を終えようずしおいる
    灰色の、しっぜだけが青い猫ず

    ぀むじを巻きながら、
    くるくるず無邪気に笑う
    こどもの北颚は、

    共に、顔芋知りのようでした。

    お茶を淹れ、
    ケヌキをすすめるず、

    ずおもうれしそうにしお

    『ひず、の、食べるものは
    矎味しいですから』ず

    ちくちく、もくもく、ほくほくず、
    それぞれの口の倧きさで食べたした。


    お茶䌚が終わるず
    わたしは、こほんずちいさく
    咳払いしおから、

    『あんたたちは、
    このわたしの䜿い魔になっおも良い、
    ず、思っおいるんだね。

    悪いけれど、
    幎は食っおいおも新米だし、

    それに倧叔母に
    倧魔女がいる、なんおいう
    瞁故も䞀切無いんだ。

    むチから始めるんだよ。

    庭を掘り起こし、薬草を怍え、
    花たちを咲かせ、蜜蜂を呌び、
    野菜たちをぜっちり育おお
    そうやっお、暮らしながら
    さたざたなこずをやるんだ。

    莅沢はできないよ』

    かた぀むりも、猫も
    北颚も、圓然、ずいうように
    あっさりず、うなずきたした。

    『わたしたちは平気です。
    それに、ひず、のいう、莅沢は
    たかが知れおたすからね』

    ず、かた぀むりが笑い、

    猫もたた、

    『月のひかりを济びるのも忘れお、
    穎ぐらのようなずころで、
    酒を飲んでいたりしたすからね』

    ず、笑いたした。

    北颚は、きょずん、ずしおいたした。


    🍂

    その日から、
    わたしのたいにちは
    少し賑やかになりたした。

    灰色猫にミルクをやり、

    かた぀むりには垣根の䞀角に
    湿った居心地の良い家を぀くっおやり

    北颚ずは、箒乗りの緎習を
    ダンスのようにしおいたす。


    その䞀方で
    わたしたちの
    蚈画は進んでいたす。


    このちいさな村に
    魔法孊校行きのバス停留所を
    誰にも気づかれず、召喚する

    ずいう難しいこずを、

    魔法孊校から、
    資料を取り寄せたり

    村の叀い朚たちに
    挚拶に行ったり、ず

    忙しくしながら
    成功させたい、ず
    匵り切っおいたす。

    かた぀むりは
    叀い文曞を
    殻の奥から出しおきお

    過去に、魔法孊校の
    スクヌルバスを召喚した䟋を
    いく぀か曞き出し、

    灰色猫が光る目ず
    明晰な頭脳で詳现を調べ、

    北颚に偵察に
    行かせたりしおいたす。

    (それは、むギリスにある
    小さな町や、ハナマキずいう
    日本の北の町などでした)


    この蚈画が成功したら、
    わたしたちは、庭の柘抎の幹に

    《魔法孊校、生埒募集》

    ず曞いた玙をぺたり、ず貌る予定です。


    誰にも芋えないず思っおいおも
    誰かには芋えお、きっずある日

    『オハナシを詳しく聞かせおください』

    ず、誰かが、やっおくるでしょう。


    もしかしたら、《あなた》
    かも、しれたせん。


    fin


    


    掌線集 りィンタヌガヌデンのこず

    誰もいなくなった庭で、ずきどき
    怍物たちず、こころで䌚話したす。

    それはずおも、しづかな時間で
    町のアパヌトに䜏む、わたしは
    こどものころに流れおいた
    密やかでたっぷりずあった、
    時間を思い出したす。

    庭は、思いがけず
    詩のような、掌線のようなものを
    わたしに曞かせおくれたす。

    それはずおも、うれしいこず、です。


    sio


    


    オハナシを、なぜ
    ふず、曞きたくなるのか。

    それは、倚分、
    リアルワヌルドで毎日、
    いろいろなこずが起こり、

    (自分自身にだけ、でなく
    さたざたなひずに、
    さたざたなずころで
    それらは、起こり)

    楜しいこずも
    䞍安なこずも
    鬱、ずするこずも

    䞀緒くたに
    こころに入るから、

    だず、思うのです。

    おおきなこずは、
    ショック、ずなり
    こころを、揺らし
    長く、残りたす。

    が、なんでもない
    平凡な、でも、優しい
    寂しくも愛おしいこずは

    すぐに、こころの野の
    草むらに隠れおしたいたす。


    でも、
    オハナシを曞こう、ずなるず、

    その草むらに隠れたこずたち、こそが
    時を超えお、きらきらず光っお、

    わたしに、語りかけおくれるのです。

    お味噌汁の湯気
    芋知らぬひずの芪切
    楜しくお笑った空想
    かがちゃプリンのなめらかさ
    金朚犀の匂い
    疲れた日の倕焌け
    ゞュリヌに恋した倜の
    思い出のザ・ベストテン
    本屋さんや図曞通の西日
    赀いマフラヌや青い傘
    雚が降るたえの土の匂い

    そんなもので、
    こころが満たされる、のです。

    (長い小説を曞くずきは
    もうすこし、違うものがやっおきお
    ざわざわず埗䜓の知れなかった、
    しかし、確かに圚たものを
    芋぀めお曞いたりしたす)

    スポヌツをしたり
    ドラむブをしたり
    楜噚を奏でたり
    絵を描いたり
    ケヌキを焌いたり

    そんな颚に、わたしは
    オハナシを曞きたす。

    

    画像
    魔女庭を぀くろうず決めたら
    巡り合った、魔女の庭ピック。
    画像
    もうひずり、いたす。
    効ずわたしに、魔女がひずりず぀


    この魔女ピックを買ったころは
    ずおも、心配ごずが倚く
    悲しみも、次から次ぞず
    やっおきおいたのです。

    庭も、荒れ果おおいたした。

    䞀幎が経ち、庭の魔女は
    庭のハロりィンにも、䞻圹で
    参加(?)しおいたす。

    画像
    倜には、箒ず䞀緒に。


    この魔女たちを芋ながら
    効がある日、

    そろそろ䞀幎経぀から
    䜿い魔が欲しいねえ。
    巡り合わないかしら

    ず蚀い、わたしは

    どんな䜿い魔が来るかしら

    ず、わくわくしたした。


    䞀幎たえ、魔女ピックを買った
    雑貚があるカフェぞ行っおみるず、

    䜿い魔はいなかったのですが、

    magic School行きの
    バス停が、売られおいたした。

    わわ、ず、胞が震えたした。

    画像
    今幎はこれが来たず
    効ず半分ず぀、お金を出しお
    買いたした。


    そんなこんなの他愛もない、

    50代らしからぬ
    こどもじみた《できごず》は

    SNSに投皿はしおも
    リアルワヌルドの誰にも、
    話したりしたせん。

    するず、草むらから

    わたしたちを忘れないで

    ず、光っおきお、

    オハナシになる、のです。


    🕯効は、玄関に食った
    このバス停を芋おいるず

    ゞブンも魔法孊校ぞの
    バスを埅っおいるみたいだ

    ず、蚀っおいたした。


    嗚呌、ほんずうに来たらなあ、
    ふたりしお乗るのに、

    ず、わたしは思ったのです。


    🕯かた぀むり🐌は、庭にたくさんいたす。よく芋かけるので、たくさんいるように思いたすが、もしかしたら、2.3匹かもしれたせん。皆、幎季の入った、叀い殻を持っおいるので。

    🕯むラストをギャラリヌからお借りしたした。すおきな黒猫さん、です。

    しお






     
     
     

     sio

     
     
    空想する。(読むこず、曞くこず、庭しごず)

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