
中学受験を控えた息子へ。父が伝えたい未来の描き方
41歳を迎えたいま、ふと「学生時代の自分に会えたら何を伝えるだろう」と思うことがあります。
部活に夢中だった高校時代も、なんとなく就職活動をしていた大学時代も、私は“出口”という視点を持てていませんでした。
「たぶん、就職しているだろう」
「きっと、なんとかなるだろう」
そんな“なんとなく”で選んだ道ばかり。
後から振り返ってみると、あの時もっと考えておけばよかったと思うことが多々あります。
だからこそ、今、小学5年生の息子には伝えたいことがあります。
「出口を考えて生きてほしい」
この一言です。
■ 息子に伝えたい「6年後の自分」を描く力
息子は中高一貫校の受験を控えています。志望校に合格できたとしても、その6年後には大学受験が待っています。
今の時点で明確な目標を持つ必要はありません。
ただ、
・高校3年生の自分をどう迎えたいか
・どんな大学に進みたいか
こうした“6年後の出口”をうっすらでも描いてほしいと思っています。
さらに大学に進めば、4年後(大学院なら6年後)には社会に出る。
一般企業に進むのか、研究をするのか、起業を目指すのか。
選択肢は無数にありますが、ただ流されるのではなく、節目ごとに自分の未来像を意識してほしいのです。
■ 私は出口を描けなかったからこそ
なぜここまで出口戦略にこだわるのか。
その理由は単純で、私自身が出口を持たなかったことで後悔しているからです。
大学入学後、どんな力をつけたいのか
どこを目指すのか
どんなキャリアを積みたいのか
何ひとつイメージできていませんでした。
ただ日々を過ごすだけ。
目標も出口もなく歩いた結果、後から振り返ると「結局、自分は何をしていたんだろう?」と思います。
■ 出口を持つと「今」が変わる
現在、私は転職も視野に入れながらエージェントやLinkedIn、ミイダスなどを使っています。その過程で強く感じたのは、
出口(将来像)を持たないと、今の行動に意味づけができない
ということです。
人事考課は社内評価。
でも、転職市場で評価されるのは“外に出せる実績”。
営業職であれば、結局は数字。それも直近2〜3年の成果が重視されます。
現状に不満があっても、
今、成果を出していないと、より良い選択肢は開かれません。
だからこそ、出口戦略は必要です。
未来を選ぶ自由を手に入れるために。
■ 市場価値は「できること」で決まる
「市場価値とは何か?」
これはシンプルに言えば、“自分ができることを明確に語れるか” です。
私は転職経験はないものの、営業と営業マネージャーを経験してきました。
もし転職するなら、おそらく営業領域になる。
つまり私の市場価値は“営業としてどんな成果を出してきたか”で決まるということです。
近年は社内SNSでも自己紹介を書く場がありますが、
「◯◯所属です」
「趣味は◯◯です」
「マネージャーです」
こうした“肩書きや属性だけ”を書いている人を多く見ます。
でも、外資系や転職経験者から見ると、
「で、あなたは何ができるの?」
となります。
市場価値は、仕事内容ではなく
強みと実績で語るもの。
これが出口戦略の根底にあります。
■ なぜ、息子に出口戦略を伝えたいのか
私が息子に伝えたいのは、将来を縛ることではありません。
むしろその逆で、
未来の選択肢を増やして欲しいからです。
出口戦略とは、
“今を大切に生きるための視点” だと思っています。
・6年後の高校3年生の自分
・10年後の社会人としての自分
・さらに先にある「こうありたい自分」
これをぼんやりでも描くだけで、
今日の勉強や行動の意味が変わる。
未来は待つものではなく、
自分で迎えに行くものだから。
息子へ。
そして、過去の自分にも。
この言葉を贈りたいと思います。