
株を購入する前にすること〜購入後にすること~売却後にすること 総まとめ
買値と売値の差額が儲けとなる。いかに安く買うか、いかに高く売るかが重要。株購入前にすること、購入後にすること、売却後にすることを網羅的に総まとめした。各ブロックごとにポイントをまとめたチェックリストもまとめた。
Ⅰ.株を購入する前にすること
株は、予想ではなく条件が揃った時だけ購入する。
悪い例:上がりそう、雰囲気、SNSで話題
良い例:高値ブレイク、出来高急増、地合い一致、損切り位置明確
まずは、購入前に確認する項目をまとめた。
① 市場全体の確認
個別株は、市場の影響を強く受ける。投資の格言に「漁師は、潮目を見る。」とあるように、潮目が良い時に株を購入するのが基本。強気相場で購入し、弱気相場では様子見で購入しない。
市場マインド
市場参加者の過多は?
(ホリデーシーズン、SQ前、決算発表前、重要経済指標発表前)
天候、戦争、政治、貿易、外交は?
旬なテーマは?
自動売買A Iで極端に動くシナリオは?
NHKや、日経新聞などのメジャーなメディアでよく取り上げるニュースは?
指数や経済指標など
□ 日経平均、TOPIX、NYダウ、S&P500、NASDAQ、SOX
□ 為替(ドル円)
□ VIX指数(恐怖指数)
□ 政策金利、長期金利(日本・米国)
□ 原油価格
□ 中央銀行の政策(日銀・FRB)
□ 物価指数・GDP・雇用統計。
□ 信用買い残、海外投資家動向。
□ FOMC・日銀政策決定会合
□ 半導体在庫
地合い判定
強気相場
・指数の移動平均線が上向き
・指数が移動平均線より上
・高値更新銘柄が多い
・出来高増加
・半導体など主力銘柄が強く、銘柄が集中
→順張り、ブレイク狙い
弱気相場
・指数の移動平均線が下向き
・指数が移動平均線より下
・安値更新銘柄が多い
・GU(ギャップアップ)しても売られる
・リバが続かない
→ロット縮小、見送り、空売り
レンジ相場
・指数の移動平均線が横ばい
・高値ブレイク失敗銘柄多発
・上がったら、下がるの繰り返し
→保有期間短く、利確早め
② 業界(セクター)、テーマ
□ 政策テーマに沿った業界か?
→食品減税などの法改正のテーマに沿った食品業界や小売業か?
→国策は「発表 → 初期上昇 → 失速」が多い
→予算規模、実行時期を確認
□ 業界全体が成長している業界を選択
□ 世間の困り事を解決できる業界か?
③事業内容
理解できない会社の株は買わない。
□ 何を売って儲けている会社か?
□ 市場シェアは?
□ 業界内の競争優位は何か?
□ 独自技術があるか?
□ 将来の成長源泉は?
□ ブランドは確立できているか?
□ 景気敏感株か?
□ 為替変動の影響が大きいか?
④ 企業業績
SNSや掲示板の情報ではなく、一次ソースの情報(IR(決算説明資料)、適時開示、有価証券報告書)を最低でも3〜5年分確認
□ 売上高
□ 営業利益
□ 純利益(赤字の場合は、設備投資を優先しているか?)
→一時的要因で利益が膨らんでいないか?
→成長しているか、今後も成長するか?
□ 直近決算は、市場予想を上回ったか?
□ 通期の会社予想は、上方修正されたか?
□ 来期ガイダンスは、強気か?
イベント
・決算日
・権利落ち日
・株式分割
・自社株買い
・増資
・M&A
・指数(日経、TOPIX)に採用されるか?
・指数からはずされないか?
・新技術、新製品発表
⑤ 財務(ファンダメンタル分析)
□ フリーキャッシュフロー(プラスが良い)
□ 営業CF
□ 自己資本比率(40~50%以上)
□ 有利子負債
□ 現金保有
→倒産リスクがないか確認
□ ROE:稼ぐ力(8%以上が目安)
□ PER:割安度(15倍以下が目安)
□ PBR:資産価値との比較(1倍前後)
□ PEGレシオ(PER ÷ 予想成長率)
→1以下が割安成長株の目安。
□ EV/EBITDA
□ 配当利回り
→高すぎる場合は、株価下落の可能性がある
→ROEと比較し、配当と成長投資の割合を確認
→連続増配か?
予測と実績を確認
会社予想、株主還元方針、経営陣方針&信頼性などを、予想や予定と実績を比較し、会社の予想精度を確認。予想と実績の差は、何が原因か?一時的なのか?これからも続くのか?
毎年、控えめな会社予想で、決算で上方修正
→会社予想にプラスして評価
毎年、実現困難な会社予想で、決算で下方修正
→会社予想を割り引いて評価
情報源
有価証券報告書、決算短信、IR資料、会社四季報、証券会社情報
⑥ 株価水準 チャート
ブレイクアウトエントリー
□ 5日、25日移動平均線が上向き
□ 指数に同期して上昇
□ ゴールデンクロス
□ 直近高値ブレイク
□ MACDのシグナル上抜け
□ VWAPより上
□ 出来高急増(前日比1.5倍以上)
□ 買われ過ぎはエントリーしない
→長い上ヒゲ直後、GUし過ぎ、RSI(70以上)
押し目買い
□ 上昇トレンド継続
□ 5日、または25日移動平均線まで調整
□ 前回の高値ブレイクラインまで調整
□ 短い陰線
□ 下ヒゲ反発
リバーサル
下がった後の反転狙い。下降トレンドの途中の可能性あるので、ロットは小さめにする。
□ パニック売り後か?
→長大陰線、出来高爆増、長い下ヒゲ
□ ダブルボトム
□ 逆ヘッド&ショルダー
□ 陽の包み足
□ RSI(30以下)
□ MACDのシグナルクロス
過去数年の株価レンジ(高値、安値)を確認したり、同業他社のチャートと比較も行い、分析精度を上げる。
⑦ 需給
「価格」より「出来高」を重視。本気資金が見える、機関投資家の参入が分かる。ダマシが減る。
□ 信用買残急増
→悪い需給、上値が重い
□ 信用売残急増
→良い需給、空売りの買い戻しが期待できる
□ 平均的な信用倍率(買残 ÷ 売残)と比較
□ 信用評価損益率
→信用取引は儲かったら決済されるので、基本的に含み損を抱えるている建玉なので、マイナスになる。0%を超えると儲かった人が多いことなので、売られる可能性が高い。
□ 良い出来高
→高値ブレイクで急増、株価上昇で増加、株価下落で減少
□ 悪い出来高
→株価上値で減る、株価急騰だけ増える、株価下落で急増
□ 出来高が平均の2倍以上+株価上昇
→強い買い圧力
→大口(機関投資家)の買い
□ 制度信用の期日(6か月)
→前回高値、安値で出来高が多いと制度信用の期日(6か月)で反転する可能性がある。
□ 浮動株比率
→浮動株が少ないと出来高急増が株価に反映されやすい。
□ 大株主の持ち株比率
→大株主の持ち株比率が変わない場合は、需給が崩れにくく安定。
⑧目標株価とバリエーション
□ コンセンサス
→ 複数のアナリストが出した予測した業績の平均値。株価が上がるか下がるかは、コンセンサスに対して決算内容が上か下かで決まる。またコンセンサスが上方修正されたら株価上昇。コンセンサスが下方修正されたら株価下落。
・売上高
・営業利益
・経常利益
・EPS
・来期予想
□ コンセンサス目標株価
→複数のアナリストが出した「目標株価の平均値」。市場全体の期待値を数値化したもの。株価下落時に、コンセンサス目標株価が高い場合は、コンセンサス目標株価が下方修正される可能性が高い。
目標株価個別値ランキング | 目標株価まとめ
□ レーティング
→株価の方向性を示すアナリストの見解。日本では「強気」「中立」「弱気」の三段階が多い。レーティング上方修正で、株価上昇。レーティング下方修正で、株価下落。
レーティング・格付け 一覧|日本株(個別株) | 投資の森
注目レーティング | プレミアム銘柄 | トレーダーズ・ウェブ
□ 目標株価/理論株価サイト
いろんなサイトで目標株価や理論株価を算出している
キオクシアホールディングス (285A) : 今後の予想・売買予想・AI株価診断 [Kioxia Holdings] - みんかぶ
キオクシアH(285A) : 理論株価・目標株価|株予報Pro
理論株価Web
□ ざっくり自己予想
ざっくりとした数字を論理的に計算する手法のフェルミ推定を使う。株価を構成するものに分解し、数字がわかるものはその数字を使い。数字がわからないものはおおまかな数字を推定する。継続して予測方法を改善するとどの数字が株価に影響するかわかり予測精度が向上する。
→例:売上高が会社予測で2倍なら株価は3倍。同業他社の時価総額まで時価総額が成長など。
目標株価算出方法
PER法
→目標株価=予想EPS×適正PER
来期の「予想EPS(1株利益)」を予想する
→コンセンサス、会社予想、自己予想
「適正PER」を決める
→過去の平均や業界平均に成長率を加味
シンプルで再現性が高い。
成長株はPERが高くなりやすい。
上方修正が出るとEPSが上がり、目標株価も上がる。
⑨リスク要因
□ 市場リスク(相場全体)
→景気後退、金利上昇、為替変動、インフレ
□ 業績リスク(企業固有の数字)
→新規事業の失敗、コスト増(人件費・原材料)、減配、優待廃止、競合他社の商品やサービスが優れてシェア上昇、不祥事。
□ イベントリスク(外部要因)
→法規制、自然災害、地政学リスク
□ 流動性リスク(売買できない)
→出来高が極端に少ない、板が薄い
□ 心理・行動リスク(投資家自身)
→損切りできない、高値掴み、過度な自信、感情的な売買、情報の偏り
□ ポートフォリオ全体のリスク
→ 1銘柄の持ち株比率上昇、分散効果の低下
⑩資金管理
□ 投資可能額の設定
→生活費6〜12ヶ月分を元本保証の金融商品で確保し、株の購入は「余剰資金」だけで行う。総資産の 20〜40%を目安
□ 1銘柄あたりの投資上限
→1銘柄に資金を入れすぎるとリスクが跳ね上がるので、1銘柄に集中し過ぎない。1銘柄当たりの投資額は、全投資可能額の 5〜15%を目安
□ 損切幅の事前設定(最大損失の固定化)
→株を購入する前に「どこで損切りするか」を決める。感情で判断しないための仕組み。損切幅=購入価格の 8〜10%を目安
□ ポジションサイズの決定(リスク量の調整)
→株価の変動幅(ボラティリティ)に応じて投資額を調整する。
→許容損失額÷損切幅=ポジションサイズ
→例:許容損失額(10万円)÷損切幅(10%)=ポジションサイズ(100万円)
購入前重点確認項目リスト
・株価指数は、上昇トレンドか?
・政策やテーマにあった株か?
→国策の受注実績がある企業か?法改正で恩恵を受けるか?
・業績/事業に、成長性/安定性/収益性はあるか?
・他社と比較して優位か?
・現在の株価はコンセンサス目標株価に比べて割安か?
・チャート・タイミングはOKか?
・出来高は増加しているか?
・投資可能額を超えていないか?
・リスクは把握できているか?
スクリーニング条件
・売上成長率:20%以上
・営業利益成長率:10%以上
・営業利益率:10%以上
・ROE:10%以上
・営業利益コンセンサス:増加傾向
・EPSコンセンサス:上方修正傾向
・信用買残:減少
・信用売残:増加
・出来高:5日平均の150%以上
・浮動株:20%以下
・営業CF:プラス
・有利子負債比率:安定
・増資予定なし
・25日移動平均線より上
・高値ブレイク
・出来高急増
・RSI:55〜65
・MACD:GC直後
・決算前の急騰銘柄は除外
・ボラティリティ過大銘柄は除外
・コンセンサス下方修正銘柄は除外
テンバガースクリーニング条件
□ 時価総額:300億円以下
□ 売上成長率:20%以上
□ 営業利益成長率:20%以上
□ 営業利益率:15%以上
□ ROE:15%以上
□ EPS成長率:20%以上
→成長投資に比重を置いている場合は20%未満でもよい。
□ オーナー企業
→経営者が大株主なので、株価を上げたい。大きな改革もできる。
□ 市場シェア拡大中
□ 上場5〜10年以内
時価総額が小さい小型株の注意点
・流動性リスク(売りたい時に売れない)
・決算で大きく動く
・IR更新頻度が低い企業は注意
Ⅱ.株を購入した後にすることまとめ
多くの個人投資家は株を「買う前」には時間をかけるが、「買った後」の管理が疎かになりがち。購入直後は「買った安心感」が出て管理が疎かになりがちだが、継続的な管理が投資成績を大きく左右する。保有管理とモニタリングを習慣化することが重要。記録することで管理がしっかりできる。
①取引実績記録
□ 種類:現物、制度信用、一般信用
□ 約定内容:購入日、価格、数量、手数料
→証券会社の取引報告書で確認
□ 買付代金が正しく引き落とされたか?
②購入理由記録
□ なぜ買ったか?想定シナリオは?
→例:AI需要拡大、割安、優待
□ 期待材料
→例:業界内のシェアが伸びている。どの数字を根拠にしたか。
□ リスク要因
→例:円高になると利益が減る。
□ 想定保有期間
→例:2年保有予定
購入後の気持ちや市場環境も投資日誌:で記録すると後の振り返りに役立つ。
③モニタリング
毎日チェックしすぎるとストレスになるので情報過多に注意が必要。四半期ごと、毎月、毎週、毎日にチェックする項目を決めて習慣化。
1. 業績(四半期)
→売上高、営業利益、EPS、ROE、営業利益率
→購入時の想定通りか、上方修正の可能性は?下方修正の兆候は?
→会社の計画通りか 進捗率は?
→四季報、コンセンサスなどの予測は?
→新技術・新製品は?
2. 決算(四半期)
→売上高、営業利益、EPS、ROE、営業利益率
→会社予想通りか、上方修正したか、下方修正したか?
→来期の見込みは?
→競合の決算は?
3. IR(大型株:毎月、小型株:毎週、テーマ株/材料株: 毎日)
→決算説明資料、中期経営計画、適時開示、自社株買い、増資
4. 業界動向(毎月)
→ 企業だけでなく業界全体の動向を見る
→ 業界の規制・政策の影響は?
→ 為替の影響は?
→ 予算規模の最新情報、遅延リスク認、受注実績
→テーマが変わってないか?
→例:AI、半導体、防衛、DX、電力、金融
5. 市況(毎週)
→日経平均、TOPIX、米国市場、ドル円、金利、VIX指数
6. 需給(毎週)
→ 信用倍率、空売り残高、出来高、自社株買い、大株主動向
7. 株価(長期投資:毎週、中期投資:週数回、短期投資:毎日)
→過去レンジのどこにいるか、トレンドが変わっていないか?
→ 「高値掴み」となっていないか?
④目標株価/損切株価の見直し
基本は、購入前に目標株価/損切価格を決める。購入後は、モニタリングを行い、目標株価/損切価格を見直し、利益を伸ばし損失を減らす。
目標株価
株価が上昇した場合、目標株価を上げる条件や目安
□ 目標株価=EPS × PERで再計算
・ コンセンサスEPSが上方修正
・適正PERの見直し
→成長率上昇。市場評価が改善。PERを1〜2倍上げる。
□ テクニカル分析での上値目安上昇
・直近高値の1〜2%上に設定
・過去のレジスタンスライン
・フィボナッチ拡張(1.272、1.618)
□ 需給改善が続いている
・出来高増加
・信用買残減少
・信用売残増加
株価が下落した場合、目標株価を下げる条件や目安
□ 目標株価=EPS × PERで再計算
・コンセンサスEPSが下方修正
・適正PERが過度に高い
→ 過熱時は、PERを1〜2倍下げる
□ テクニカル分析での下値目安
・直近安値割れ
→ 目標株価を下げて、保守的にする。
損切株価
株価が上昇した場合、損切株価を引き上げる
株価が上がったら、損切りラインを引き上げる。上昇幅の半分。
例:
株価が10%上昇で、損切りラインを5%引き上げ
株価が20%上昇で、損切りラインを10%引き上げ
株価が下落した場合、損切株価を維持する
株価が下がっても、損切株価を見直さない。 株価が損切株価を下回ったら即損切。
ボラティリティ急拡大時の損切株価の再設定
上下に大きく株価振れるボラティリティが大きい場合は、上下に大きく株価振れるため、 通常の損切り幅では「ノイズ(上下の揺らぎ)で刈られる」可能性が高い。
□ ATR(平均変動幅)
→損切り幅=ATR×1.5〜2.0
→例:ATR(14日)=50円 、損切り幅=75〜100円
□ 直近安値を基準
ノイズに耐えつつ、トレンド転換だけを検出
→損切株価=直近安値
□ 移動平均線割れで損切
・5日線割れ → 軽度の調整
・25日線割れ → トレンド崩壊
・75日線割れ → 中期下落トレンド入り
⑤売却ルール
感情で売買しないため買った後ではなく買う前後に決定。買った後は基本は売却ルールを守るために売却ルールを見返す。よほどのことがない限り守る。売却ルールを変更するルールも決めておく。
□ 株価が目標株価到達
□ 株価が損切株価到達
□ トレンド崩壊
□ 購入理由消失
□ 不祥事発覚
→不正会計
□ 業績悪化
□ 成長鈍化
□ 需給悪化
→ホリデーシーズンは出来高減少
□ テーマ終了
□ 経営陣の質低下、社長交代
□ PER割高
□ 規制強化
□ 為替の影響大
□ 原材料費高騰
□ イベント回避
→ 小型株は決算で大きく動く
⑥ポジションサイズの調整
□ 上下に大きく株価振れるボラティリティが大きい時
→損切幅を広げる場合は、投資額を減らす。
需給・コンセンサスの変化で増減する
強気(ポジション20〜30%増やす)
・信用買残減少
・信用売残増加
・出来高増加
・コンセンサス上昇
・株価が25日移動平均線より上
弱気(ポジション30〜50%減らす)
・信用買残増加
・出来高減少
・コンセンサス下方修正
・レーティング下方修正
・株価が25日移動平均線割れ
イベント前のリスク調整(決算・材料)
・小型株は決算前は決算で大きく動くため、ポジションを減少させる。
⑦ポートフォリオ管理
1銘柄に偏りすぎていないか、四半期に一度見直す。
上限目安
・主力銘柄:全投資可能額の20〜30%
・準主力銘柄:全投資可能額の10〜15%
・その他:全投資可能額の5%前後
リスク分散
→テーマ・セクター・資産クラスに偏りを調整
⑧購入後に絶対やってはいけないこと
❌ 毎日株価だけ見る
❌ナンピン(下落トレンド中)
❌ 信用余力の少ない建玉
❌ 売却ルールを無視して、売却する
❌ 売却ルールを無視して、売却しない
❌ 理由なく、売却ルールを変更
❌ 損切株価到達前に、含み損だけで損切
❌ 損切株価到達後に、損切株価を下げる
購入後チェックリスト(簡易版)
・購入理由が、継続しているか?
・目標株価 損切株価見直し
・ポジションサイズの見直し
・目標株価 損切株価に到達していないか?
・市場の変化(指数、金利、為替)
・リスク(法規制、経営方針変更)
・イベント(決算、IR)
・コンセンサス/レーティング
・需給(信用倍率・出来高増減)
・テクニカル(株価と25日移動平均線の位置関係)
・ボラティリティ(変動幅)
Ⅲ.株を売却した後にすることまとめ
株を売却した後は、「振り返り」と「次の投資の準備」が重要。売却は、投資の終わりではなく、次の投資のスタート。「なぜ勝てたか・なぜ負けたか」の記録が、将来の投資成果の大きな差になる。
①売却価格と損益の記録
□ 取得単価、売却単価、数量、損益額、手数料(取引報告書で確認)
□ 税金:利益(約20.315%課税)、損失 (損益通算、 最大3年損失繰越)
□ キャッシュポジション確認
→現金比率、株式比率、NISA枠残高、信用余力を確認
➁売却理由の記録
□ 目標株価到達、損切株価到達、業績悪化、割高、オーナー社長が株を売った、想定外のリスク発生、ポートフォリオ調整など
➂売却判断の振り返り
□ 売却ルール通りに、売却できたか?できなかった時の理由は?
→「感情的に売ってしまった」など
□ 売却ルールは、正しかったか?
□ 売却結果を分析
→なぜ上がったのか?購入理由は正しかったか?
→なぜ下がったのか?シナリオが間違っていたか?リスク管理不足だったか?
□ 売買タイミングの評価(早すぎたか・遅すぎたか)
→購入タイミングが悪かったか?売却タイミングが悪かったか?もっと保有すべきだったか?
□ 売却ルールを見直す。
□ 自分で事前に把握できたリスクは?見落としていたリスクは?
□ 今後予見できるリスクは?今後も予見できないリスクは?
④資金の再配置計画
□ 資産配分(日本株式、日本債権、外国株式、外国債券、コモディティ、現預金などの配分)の見直し。
→学費や医療費が嵩んで、生活防衛資金を増やす必要があるなど
□ リスク許容度の再確認
⑤ポートフォリオ見直し
□ 業種偏り、銘柄集中、
□ 分散状況の見直し
→小型株比率、政策セクター過集中、銘柄の偏りを見直す。
⑥ メンタルのリセット
□ 感情の影響排除
□ 「売った後に上がる」現象に引きずられない
□ 過度な後悔を避ける
→損失は返らない。後悔しても変わらない。後悔は将来の改善につなげる。
⑦銘柄の再評価(再エントリーの可能性)
□ 売った銘柄を監視継続
→決算、業績、IR、株価推移、出来高推移
→ 自分の売却判断が正しかったか確認
□ 再購入のチャンス確認
□ 良くても、売却直後に再購入しない。冷静に状況を確認してから再購入。
→利確後に高値追いや、損切後の感情的なリベンジ売買を避ける。
→短期間で同じ銘柄を買い戻すは、税務にも注意
→テーマ株はテーマが「終わったのか」「第二波があるのか」を確認
⑧ 再投資
□ ウォッチリスト更新
→候補銘柄を発掘、整理
→テーマ株、成長株、高配当株、割安株
□ 既存保有株の買い増し
売却後チェックリスト
・損益記録、税金
・売却理由の記録と検証
・売却判断、タイミングの評価
・売却銘柄の継続監視
・資金再配置(資産配分、現金比率)
・ポートフォリオ見直し
・メンタル調整 後悔の抑制
・ウォッチリスト更新