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しをポケットに

    タイトルに惹かれて借りたのは3月だったか、三四郎さんの誕生日よりもずっと前だったような。
    翻訳をしたのが中川五郎さんだったから選んだ本。

    まず、あとがきから読んだ。
    タイトルを付けたのは中川五郎さんだった。

    チャールズ・ブコウスキーの詩は読んだことがないから日記から知るのはもしかしたら彼にとっては不本意なのかもしれないけど私は眠る前にその日記を読む日が増えてその度に彼の人柄を勝手に作り上げていくことになる。

    彼は自分の好きなものに対しての愛が深い人だと思った。お酒とか競馬はもちろんだけど特にクラシック音楽に対しての気持ちが日記に登場するたびに感心した。何かを執筆する時はクラシックをかけるブコウスキー。何を書いたらいいか浮かばない時もなんとなくクラシックを聴いたら作家モードになれるなんて…彼に好きな音楽があってよかった。
    日記は中川五郎さんがあとがきで述べたようにまるでエッセイのようだった。
    真夜中に書くことが多いから明け方の魔物が彼を苦悩させるみたい。
    早く寝たらいいのにいつまでも起きてるからいろいろ考えちゃって眠るタイミング見失うのかな、私もたまーに…たまーにある!
    私の考え事なんて「どのライブ行こう…」くらいだからブコウスキーの苦悩と比べるなんて失礼すぎる。

    日記は終盤になればなるほど「書く」と「生きること」についての哲学みたいなものになっていく。
    ネタバレみたいなことになってない??そろそろ私は黙ろう。

    とにかくね、なんでタイトルをそれにしたのかの謎解きみたいな感覚になったの。
    読み終えた時に私はひとつ想像したことがある。

    もしも私の日記がどこかの国の翻訳家の手に渡ったらどんなタイトルを付けてくれるのなって。

    けどブコウスキーの日記のような文章力はないから日記を読んでもらえるのかどうかってところからだよね。



    死をポケットに入れて
    チャールズ・ブコウスキー
    訳:中川五郎


    読了!

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