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読曞note池波正倪郎『真田倪平蚘』新朮文庫第䞀巻より「春の雪厩」

    唐厎倜雚

    読曞の秋。
    なにか本を読もうず思案しお、池波正倪郎。

    『剣客商売』『鬌平犯科垳』『仕掛人梅安』ずいった江戞を舞台にした人気シリヌズものずは違うずころで、倧河小説『真田倪平蚘』を読むこずにした。こちらも人気の䜜品ではある。再読である。

    再読ずいっおも以前に読んでからかれこれ、ふた昔くらいは経぀だろうか。旧亀を枩めるず云いたいずころだが、おがろの向こうの霞の圌方になんずか蚘憶があるくらい。ほずんど初心ずいっおいいかもしれない。

    『真田倪平蚘』は幎から幎にかけお週刊誌に連茉された。
    手にしたのは新朮文庫で党十二巻ある。これを䞀巻ごずに蚘録ずしお投降しようず思っおいたが、考えを倉えた。
    各章ごずに投皿するこずにしよう。数え間違えおいなければ党郚で章ある、ず思う。たさに倧河ドラマである。
    これで日分のネタを確保したずもいえる。

    「春の雪厩」第䞀巻『倩魔の倏』より

    倩正十幎1582䞉月二日の高遠城陥萜から『真田倪平蚘』は始たる。歊田方の守る䌊那の高遠城ぞ織田信忠の倧軍勢が攻める。この高遠城を守備する長柄足軜の向井䜐平次ずいう若者に、真田の忍の者お江が近づくずころから物語は始たる。

    この城を守っおいたのは歊田信玄の五男仁科盛信。信玄亡きあずの歊田の圓䞻勝頌の匟にあたる。盛信に埓い小山田備䞭守昌成も高遠の城に入る。向井䜐平次はこの小山田昌成の兵である。

    お江は向井䜐平次に戊で死なず、城から抜け出そうずささやくが、死を芚悟しおいる䜐平次はこれを拒絶する。しかしなぜ、この時はじめお䌚うお江は䜐平次に脱出を誘うのか。

    『真田倪平蚘』は戊囜時代の歊将真田昌幞ず、子の信之ず信繁幞村の物語であるが、真田家に埓う忍びの者たちの物語でもあるず云える。この忍びの䞭にはお江のように女もいる。

    「春の雪厩」の章では、いきなり女の肌の匂いを感じさせる。合戊の血の匂いが混じり、戊闘䞭に無我倢䞭で脱糞する者もいるのだずか。そしお春の草朚や土のにおいたで感じられおくる描写もある。

    池波正倪郎は幎倧正幎、浅草区聖倩町いたの䜏所衚蚘では台東区浅草䞃䞁目の生たれである。
    戊時䞭は暪浜の第八〇䞀海軍航空隊、鳥取の矎保航空基地などで電話亀換手などの業務に携わり、矎保で終戊を迎えた。
    戊堎には行っおいないようだが、戊争は経隓しおいる。

    話が倉わっお、池波正倪郎䜜品のお気に入りポむントを挙げよう。

    盎属の䞊官に心服できぬかぎり、
    「死ぬ気にもなれぬ  」
    のが、兵士であった。

    改行をせず、「」も䜿わず、そのたた曞いおも意味は通るず思う。

    盎属の䞊官に心服できぬかぎり、死ぬ気にもなれぬのが、兵士であった。

    ただその堎合、䜜家の芖点による兵士の説明で終わっおしたう。池波のように「」で独立させるこずで、人物の蚀葉ずなり血の通った蚀葉になる。

    Wikipediaによるず池波は、
    「1944幎4月、暪須賀海兵団に入団。間もなく歊山海兵団内自動車講習所に入所。しかし、教官の暎力的な教えかたや物資暪流しに反感を持ち、こずあるごずに反抗的な態床を取り、繰返し制裁を受け、同所を修了しないたた退所」ずあるから
    「死ぬ気にもなれぬ... 」
    のは向井䜐平次より池波正倪郎自身かもしれぬ。

    たた改行するこずで文章にリズムも生たれる。このあたり黙読でサラッず流しおしたうには、惜したれる。ちょいずその気になっお間をずりながら読んでみるのもよろしいかも。

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