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【政治を基礎から】自民党と参政党。同じ“憲法を変えたい”なのに、なぜ協力しないのか

    高市氏と参政党・神谷氏が目指す“二つの未来”
    「憲法を変えたい」。

    自民党の高市氏も、参政党の神谷氏も、同じようにそう語ります。 それなのに、二つの政党が手を取り合って進む気配はありません。

    どうして同じ言葉を使っているのに、協力しないのでしょうか。 そもそも、彼らが言う“憲法を変えたい”は、本当に同じ意味なのでしょうか。

    ニュースでは「改憲派」とひとまとめにされがちですが、その奥にある思想を静かに覗いてみると、 二つの政党が見ている未来は、驚くほど違う方向を向いている ことが見えてきます。

    はじめに——ニュースの「改憲派」という一括りに騙されてはいけない

    「憲法を変えよう」。

    ニュースやネットの議論を見ていると、多くの保守系政治家がこの言葉を口にします。 一見すると、みんな同じ目的を持った「改憲派」という一つのグループに見えるかもしれません。

    しかし、その言葉の奥にある思想を丁寧に見ていくと、 実は、目指している“国のカタチ”が根本から違う ことに気づきます。

    今回は、自民党の 高市早苗氏 と、参政党の 神谷宗幣氏。 この二人が語る「憲法を変えたい」という同じ言葉の裏に隠された、 180度異なる“二つの未来の設計図” を、できるだけやさしく整理していきます。

    高市氏の改憲思想——「今あるスマホを、今の脅威に合わせてアップデートする」

    高市氏のスタンスは、現実的な 「バージョンアップとしての改憲」 です。

    イメージしやすく言えば、 「いま使っているiPhoneのOSを、17から18へアップデートする」 ようなもの。

    前回の記事で、憲法とは「国家という怪物を縛るための鎖」だとお話ししました。 高市氏がやろうとしているのは、この鎖の基本構造は変えないまま、

    • 国際情勢の変化

    • 他国からの攻撃リスク

    • 大災害時の迅速な対応

    といった“現実の脅威”に合わせて、 「国を縛る鎖を、いざという時に少し緩める」 というアプローチです。

    具体的には、

    • 自衛隊を憲法に明記する

    • 緊急事態条項を追加する

    など、既存の枠組みを前提にした“実務的な修正”が中心。

    つまり、 いまある家(戦後民主主義)の形はそのままに、 雨漏りした屋根や古いセキュリティを修理する という考え方なのです。

    神谷氏(参政党)の創憲思想——「スマホをやめて、日本製の新端末をゼロから創る」

    一方で、参政党の神谷氏のスタンスは、根本的な 「フルリノベーションとしての創憲」 です。

    高市氏がOSアップデートなら、神谷氏はこうです。

    「海外製スマホをやめ、日本人の手で新しいスマホをゼロから開発する」

    それほどの違いがあります。

    神谷氏の主張では、 今の憲法は終戦直後、占領下で作られた “外国製の鎖”。 だから、一部を手直し(改憲)しても意味がない。

    日本人が自分たちの手で、 一から鎖を編み直すべきだ という「創憲(そうけん)」を掲げています。

    その背景には、

    • 西洋的な「個人の権利」中心の価値観を見直す

    • 日本の伝統・皇室の歴史を重視する

    • 「公(みんなのため)」という精神性を軸に据える

    といった思想があります。

    だからこそ参政党は、自民党の改憲案に対して 「国家権力が暴走するリスクがある、安易な鎖の緩め方だ」 として反対するという、興味深い“ねじれ”が生まれているのです。

    【比較】国家の「機能」を強くするか、国家の「魂」を入れ替えるか

    ここからは、二人の違いを整理していきます。

    ◆ 高市早苗氏(自民党)——「改憲」=OSアップデート型

    • スタンス:改憲(部分修正・追記)

    • イメージ:iOS17 → 18 のアップデート

    • 国家を縛る鎖:有事に備えて“少し緩める”

    • 最大の目的:国際情勢・有事から「国を守る」

    • アプローチ:専門家・政治家が実務で進める

    • 思想の軸:国家の“機能(実務)”を強化する

    ◆ 神谷宗幣氏(参政党)——「創憲」=国産スマホをゼロから創る型

    • スタンス:創憲(ゼロから新しく創る)

    • イメージ:海外製スマホをやめて国産端末を新開発

    • 国家を縛る鎖:日本の伝統的な縄に“編み直す”

    • 最大の目的:失われた日本の「精神性」を取り戻す

    • アプローチ:国民(党員)がDIYで議論して創る

    • 思想の軸:国家の“魂(思想)”を入れ替える

    ◆ 一言でまとめると…

    • 高市氏:国家の“機能”を強くしたい

    • 神谷氏:国家の“魂”を入れ替えたい

    同じ「改憲」という言葉でも、 目指している未来の設計図がまったく違う ことが分かります。

    なぜ私たちは「同じ改憲派」だと勘違いしてしまうのか

    理由はシンプルです。

    どちらの口からも、

    • 「日本の伝統を大事に」

    • 「国防を強く」

    といった、耳心地の似たキーワードが飛び出してくるから。

    しかし中身はまったく別物。

    • 高市氏:国家の“機能(実務)”を強くしたい

    • 神谷氏:国家の“魂(思想)”を入れ替えたい

    この違いを知らないと、 メディアが作り出す「改憲か、護憲か」という昭和的な二者択一に、 ずっと振り回されることになります。

    まとめ——言葉の表面ではなく「設計図のゴール」を見よう

    政治家が「憲法を変えたい」と言ったとき、 私たちは一歩踏み込んで、こう問いかける必要があります。

    「で、あなたはどんな家を建て直したいの?」

    言葉のパッケージに騙されず、 その裏にある “未来の設計図” を見つめること。

    それだけで、退屈で複雑に見えた政治のニュースが立体的になり、 彼らが本当に進もうとしている未来の景色が、静かに透けて見えてくるはずです。

     
     
    糖尿病やメンタルとの向き合い方、AI・WordPress・ブログ運営の実践記録を発信しています。失敗も成功も包み隠さず書き、「誰かの一歩が少し軽くなる情報」を届けることが目標です。

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