〜戦車と呼ばれた女
あの判決に至るまでのもうひとつの物語〜
前回までのお話はこちら💁♀️
今でも覚えている。
鍵が開く音。
そして、四時間後、外に出たときに内側から叩きつけるように閉められた鍵の音。
あの二つの音は、同じ扉のものとは思えなかった。
玄関の扉を開けた瞬間、
最初に目に飛び込んできたのは
結婚式のウェルカムボードだった。
そこに書かれていた名前は、彼の名前と、さっき、震える声で電話に出ていたあの女の名前。
理解が、追いつかない。
私「結婚してるの?!」
その瞬間、部屋の奥から、悲鳴のような声が響いた。